IWANAのフィッシング狂書

2009年6月27日 (土)

高山市民は、東京都民より大阪府民より香川県民より偉いのだ。

090627_003 大きい方が偉いという考え方があるのなら、東京は大阪より大きいから偉いと思う。であれば、平成の市町村大合併で、岐阜県の高山市は、東京都よりも大阪府よりも、四国の香川県よりも大きくなって偉くなったのだ。近頃、調子こいてしまっている大阪の橋下君も、いまさらオリンピックの石原君も、少しは大人しく静かに高山市民にはコウベヲ垂れるべきだと思う。なんちゃってな今日この頃なのだ。

H21年の面積

高山市 2,177.67 K㎡

香川県 1,862.29 K㎡

大阪府 1,897.86 K㎡

東京都 2,102.95 K㎡

さて、そんな小学生みたいな問答を車の中で考えてみたりしつつ、今日も飛騨高山の荘川への釣行。09年 荘川・庄川 釣果 釣況などというキーワードで当ブログをお尋ねいただく例も結構あるようで。

カラ梅雨のお陰で、増水もなく、平水で川は極めて釣り易い状況。魚影もあり、団塊堂、今日も二桁の釣果。

先週の釣行で一色川との出会いの橋の下にカナリの魚影を確認して今日は朝一番ここを攻めるが。リリースサイズのアマゴばかり、大物はウグイ。餌入れ一杯のイクラを消耗して谷へ移動。お目当ての淵には先日の雨で大きな流木。仕掛けを手前から流し込みながらの釣り。岩魚の大物三匹をゲット。その後小さな落ち込みを探りながら、アマゴ混じりで二桁達成。勿論、その数倍をサイズ不足でリリース。片手に釣竿・片手にデジカメのピンボケ写真で失礼。

都道府県の面積

http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MENCHO/200904/opening.htm

090627_001

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2009年6月20日 (土)

高原のドライブ。

Hirugano_002 ときどき、意味も無く車を飛ばしたい時があって、そんな時、釣りは格好のお題目となって、実は釣りの往き帰りの独りのドライブはストレス発散には最高で、独りゴチながら、ジャズオルガンなんぞを思い切りボリュームを上げて聴くというのは団塊堂の密かな楽しみなのであります。車のボデイをビリビリと震わせてドンシャリのオーディオ鳴らすなんぞ暴走族の様でもあり下品ではありますが、独りのドライブは下品なドンシャリのチューニングが結構クールでイカスのであります。

さて、本当のところ今日は釣りにかなり勢い込んで出かけたのでありますが、家内に頼んだ餌のイクラが新鮮過ぎたのか、安物だったのか、針に付けてもポタポタと落ちてしまって釣りにならなかったのであります。思えばこの前、釣りに来たのは一年以上前の事であります。餌のイクラは、一度、冷凍して解凍すべきでありました、更に片栗粉にマブシテおくべきでした。ポタポタのイクラを岩の上に並べて風に当ててみましたが、解決いたしません。そんなこんなでボーズでありましたが、それでも帰りしな年間の鑑札をタイマイ五千円を叩いて購入するあたり、なんと紳士な釣師の団塊堂でありましょう。それもこれも橋の上から見た荘川は結構魚影が濃かったからであります。

わが愛車、今や潰れた会社のクライスラーの、スピーカーは確かボーズなのであります。これがイケナカッタのかもしれません。登り坂の往きは高速、帰りの下り阪は下の道というのが、団塊堂の考えるエコドライブ、高山市荘川町からの帰りは、蛭ヶ野高原から「奥美濃やまびこロード」という団塊堂お気に入りの快適な山道があります。

この山岳道路の緩やかなカーブが極めてタンゴ的なのだというのが今日の発見であります。少しブルーな今日この頃の団塊堂、ひさびさに香坂優の“抱きしめてタンゴ”など大音響で掛けてみたのです。これがナカナカ良いのであります。タンゴの緩急と山岳道路のカーブでのアクセルワークがピッタリなのであります。そして今の私のブルーな気分とも。

電話をくれれば カギは開けておくわ

淋しいあなたを 慰めてあげる

人生のウサを 私の胸に 落としてお行き

                          A MEDIA LUZ

Kohsaka

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2008年5月26日 (月)

テンカラ。

Tenkara_001 食べ物を求め

貪欲なる魚を欺かんと

虫餌のつきし鉤を

銀色の川に投げ入れる君。

忘れずにおきなさい。時の車が回れば、

君がそのとがめを受けるのを。

策略をもって君はあの生き物たちを

騙したのだから、その欺瞞のゆえに

今度は、君が捕らえられ、

君自身が餌にした虫たちの食物にされることを。

 「釣り師N・B君へ」  マイルド・フェイン

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まるで脅しではないか? 釣り師への脅迫ではないか?どこかの国の環境ゴロの似非反捕鯨団体のようではないか?これでは紳士のスポーツと謂われた釣りも、まるで犯罪扱いではないか!

しかし「ハムレット」の第四幕第三場で、ハムレットも「人は、王を食ったウジで魚を釣り、そのウジを食べた魚を食べる。」と言い、釣り師の行く末を、あるいは人生の有為転変を語っている。

魚の前に「餌」を垂らすのが欺瞞の様に言われたから、久しぶりに「毛鉤」を巻いてみた。

昔、毛鉤に騙される魚を馬鹿とした馬鹿な自民党の田舎代議士がいたけれど、彼の人生観では、直接的な[食物である餌]に食いつく魚は利口で、贋物の「毛鉤」に食いつく魚(有権者)は馬鹿である、としたのだけれど。彼らの日常では「金という政治家の食物」に喰らい付く代議士は利口で、「理念」などという「毛鉤」に喰らい付く代議士は馬鹿なのだというのだろう。

Tenkara_002 と、ついつい、そちらへ行ってしまうIWANAだけれど、まあそんな事はさておいて、三余年ぶりに「毛鉤」を巻いてみた。「毛鉤」といってもIWANAのそれは、フライなどというオシャレで釣れないものではなく、「テンカラ」という日本の毛鉤。しかも極めて土俗的で実戦的な毛鉤。

竿先に15センチ程度の短い仕掛けで毛鉤を垂らし谷の落ち込みやら淵尻をピンポイントで狙うというもの。昆虫と間違えた魚がガバーッと出てきたところでガッーンと合わせる。まるで昆虫採集の様な釣りである。時々掛った魚が外れて空高く飛んでいく事がある。そんな時、天から魚が降ってくるからテンカラというのである。

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2008年4月26日 (土)

ゴールデンウィークの荘川桜ってどうよ。

Gw_syokawa_004 いやはや、長野が騒然として、この国には神風という話もあって、今日の長野の聖火リレーでは、妨害ではないけれど、二度ほど聖火が消えたと新聞の夕刊が伝えていて、八百万の神というけれどやはりこの国には神様が居るかもしれない、あまり強い風ではないけれど、聖なる火を、人権抑圧で汚す、中国の政治オリンピックの火を神様がイタズラして消したと考えるのは少しロマンチックに過ぎるだろうか。

Gw_syokawa_005 まあ、しかし、そこそこ抗議もアピールできたし、中国の留学生だって中国の現状は痛いほど判っているけれど、そこまで言われると私たちだってナショナリズムは持っているのよって愛国心に目覚めるくらいは、IWANAも理解できていて、トニカク決定的な事件は起こらずに聖火リレーが済んだのは良い事。

トニカク今日、決定的な事件など起きたら、またまたチベット問題をスリカエて、中国共産党の反日キャンペーンに利用されるだけだから。

Gw_syokawa_003 さてと、そんなこんなな時に恐縮だけれど、IWANAは、ゴールデンウィークは徹底的に遊ぶぞと決めていて、今日は、何時もの、岐阜県高山市荘川町の庄川へ出かけたのです。

なにせガソリンが安いうちに遠出は済ませておこうという庶民の知恵なのですが。

朝七時半、岐阜の我が家を出発。さすがゴールデンウィーク、東海北陸自動車道は、すでにかなりの交通量、渋滞を心配しながら北へ向かう。

Gw_syokawa_001 途中、激しい雨に見舞われながら九時前には何時ものポイントへ。冬季通行止めと書かれた標識とロープを外して侵入。何時もの所へ車を止めるとナント既に車が一台。オイオイ如何よ、此処って俺様の秘密の場所だぜ!ってココロで叫ぶけれど、これって「公然の秘密」って奴?。

先行者は既に釣り終えて帰り支度中。鬼の様なココロを隠して笑顔で声をかける「釣れました?」、「いやーあ、小さな物ばかり」。もちろん釣れたって釣れたと言わないのが釣師、しかし、この男、前回IWANAが此処へ来た時にも来た奴だぜ!。まあしかし、車のナンバーは飛騨ナンバーだから地元だろうけど釣の装備がまだ新しくて、こんな奴の後なら釣って見せるのがベテランってものだよなんて、まったくゴールデンウィークの馬鹿野郎!なんてツブヤキシローで川に下りたのよね。

Gw_syokawa_002 先行者に掻き回された後だから、つまりもう駄目だから、あまり一所にコダワラズ流していこう、という事で始めたけれど、いきなりアマゴをゲット。どうよ、アイツあんまり上手く無いな、なんて思いつつ、お目当てのポイントに急ぐ。時折激しい雨で水量が多め。仕掛けを作り直して万全の構えで投餌。三度目の投餌でググーッとあたり、なんとかキャッチサイズの岩魚。続いてググーッと引きがありポットベーリーな岩魚。オイオイこれって入れ食いじゃないか! 先行者様は何様?よほどヘタなお方だったのだね、なんて天狗になりながら・・・。

ときおり激しい雨が降る中、小一時間で岩魚三匹アマゴ二匹の釣果。今夜のオカズはゲットした訳だし雨も激しくなったから場所移動。

荘川は桜が満開で、ならば桜の下でアマゴ釣をと本流へ移動。6.5メートルの長竿に替えて本流の大物を狙う。雨による増水でササ濁り。強い風と雨で思った釣が出来ない。更に上流下流ともにグループで入川者あり。コツンともアタリなし。あきらめて今年最後の桜見物に変更。

荘川の桜は今が見ごろ。御母衣ダム湖畔の名木「荘川桜」も今が最高。お天気がイマイチで写真もイマイチだけれど、高原にはミズバショウも咲いて、今日もまた荘川村いや失礼、荘川町は極楽のようでありました。Gw_syokawa_006

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2008年4月 5日 (土)

荘川は、どや?

Syoukawa_005  途切れることなく季節は巡り、

巡り来る楽しみは魂を新たにする。

穏やかな春が命に暖かさを与え、

その年の緑のマントを広げ、いま、

溢れる水が大地を隠す。

・・・・・・・

さあ、釣り人に告げよ、仕事の準備をせよ。

       「田舎のスポーツ」  ゲイ

どや? つまり、どうや?という釣り人の挨拶。

荘川、つまり岐阜県高山市の荘川町の庄川の釣況はドウヤ?というお尋ねには、「マア、コレカラヤ」という答えしかないのよね。しかし、これがはたして標準語なのか岐阜弁なのかは、岐阜人、岐阜弁で言うと「ぎふのじん」のIWANAは良くわからないけれど、今日の釣果は、岩魚一匹、アマゴ二匹。この時期としては、マアマアの型だったけれど天気も水況も申し分無しなのに、アタリの少なさに少しガッカリ。Syoukawa_004 この、IWANAの貯金箱と称する秘密のポイントも、未だ車ではアクセス出来ずに、少し雪道を歩かなければならないけれど、すでに足跡ダラケで、今日も今日とて、先行者も有ってと言い訳がましいが、近頃は渓流釣のメッカは、本場「郡上」辺りより、荘川あたりまで移ってきたようで、土日は何処へ行っても釣り人ばかり。おまけに、このポイントもネットで公開したからか、既に知れ渡ってしまったのでは? それにしても写真にしてみると本当に素晴らしくロマンチックな場所に写るのだね。

Syoukawa_003 しかし、我が愛しのライカを片手で操り、釣竿を腋に挟んで、片手に岩魚を掴んで写真を撮る大変な技術ジャマイカ? おかげでトカゲの皮でシールしたオシャレでスペシャルな「我が愛しのライカ」が、少しばかり、餌のイクラの臭いがするのはご愛嬌。

Syoukawa_007 こんな岩魚が釣れる、源流部まで岐阜県は高規格の道路がビッシリと張り巡らされ、夏場ならば、舗装された道路から竿を出して岩魚が釣れるくらいなのだけれど、道路が無かったらモット釣れるのにと思う今日このごろです。土建屋に担がれた自民・公明の連立政権のデタラメな無駄遣いには、本当に怒れて来ます。道路など作らずにガソリンを値下げした方が魚は釣れるのだなどと、問題を少し矮小化しすぎただろうか?

Syoukawa_008 桜前線は既に郡上の手前までせまり、今日も何千本の桜を見ただろうか。国道156号線は今まさに桜街道です。

最後の写真は、ひるがの高原から観る「別山」。IWANAが最も美しいと思う山です。

Syoukawa_001

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2008年3月15日 (土)

08 荘川釣行。

Syoukawa_003 あるいは、愛犬ブライアンを連れ、本を携えて

ひねもす、ショーフォードの岸辺を散策し、

わが犬の傍らに座し、弁当を食べん。

そこで、太陽が昇り、沈むのを見、

次の日におはようの挨拶をせん。

そして、瞑想して、時を過ごさん。

  このようにして、釣を続け、願わくば

  われを迎える墓への静かな道を辿りたし。

                    ワットン作  「釣魚大全」より

Syoukawa_005 いきなり、こんな引用から始まるのですから、釣果は聞かないで下さい。川から見上げる月は、こんなに綺麗でした。

それでも、荘川あるいは庄川、08年・渓流釣・解禁・釣況といった言葉の検索でお立ち寄りいただいたアングラーの為に、解禁後15日を経過した岐阜県高山市荘川町の荘川の今日の状況をご報告致します。

昨日の大雨のお蔭で水況も申し分なく、今日は厚手のセーターでは汗ばむほどの素晴らしい気候だったけれど、結論から言えば二週間早すぎました。いずこも路肩には50センチを越える雪。IWANAの貯金箱と称する秘密の釣り場は雪が深くてアクセス不可能。次善の策として庄川支流の一色川へ向かうが此処も路肩は一メートル近い雪。なんとか車を置く場所を見つけ15分も腰まで埋まる様な雪をラッセルしなが゛ら川へ下りるけれど、対岸の崖がこの暖かさで岩を支える氷が解けて大きな岩がドドーッと崩れ落ちて、その度に川は茶色に染まる始末。一色川と本流の合流地点にも下りて竿を出すけれどコッリとも当りなし。言い訳ばかりで恐縮だから、何より今日の荘川の環境を写真でご紹介致します。

Syoukawa_006 Syoukawa_004 Syoukawa_007

道路の雪は完全に消えたけれど未だ路肩には沢山の雪があり、遠くの山々が銀色に輝くこの季節の山岳ドライブは最高です。とりわけ車のサンルーフを開放して、愛煙家のIWANAは、機関車トーマスの様に屋根から煙をはきながら、雪の高原を走るのが好きです。車の中は半そでのシャツで充分なくらいです。素晴らしい季節です。

ボウズでした。

詩人バイロンの言う、残酷で冷淡そして最も愚かな行為である釣。無邪気な魚を、餌で隠した針で釣り上げる欺瞞的な行為。しかし、少なくとも今日一日、IWANAはバイロンの言う、小さな生き物への苦痛を回避し、のんきで身勝手な無邪気の罪を犯す事はありませんでした。

しかし、聞くところによると、キリストは漁師であったし、キリストの12人の使徒のうち、ペテロもアンデレもヤコブもヨハネも漁師であったという。

今年も沢山、イワナやアマゴが釣れますように。アーメン。

最後に、「ひるがの高原」から望む今日の「大日岳」の景色です。

Syoukawa_001

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2007年11月10日 (土)

オールドノリタケ考・ツリー&メドウ

On_001 パラダイス・楽園なのかユートピア・理想郷なのか、オールドノリタケの代表的な絵柄の一つ「ツリー&メドウ」。この水辺の景色、いかにも絵本の様な景色だけれど、そしてありふれた景色のようで日本ではまず有り得ない景色なのです。このユッタリとした水辺の景色を日本で見た事がありますか?

IWANAの、ほんの一ヶ月のイギリス滞在経験によれば、そして釣師・IWANAのイギリスの川の感想をいえば何といっても「イギリスのゆったりとした川の流れ」日本の川とはまるで違う川なのです。

Montblanc_001  深田久弥は名著「日本百名山」を著すにあたって、おおよそ1,500メートル以上を基準に「山」を選定したが、これを基準とするならばイギリスには「山」がない。ブリテン島の最高峰のベン・ネヴィスで標高1,340メートル。老年期地形のイギリスは山容もなだらかで山というより丘陵やら高原と呼ぶに近い。それゆえに川もまた急流が少なくゆったりと流れている。

ブリテン島最長の川であるテムズ河は、長さ338キロに及ぶが水源地の標高はわずかに海抜200メートル。一キロの流れに59センチの高低差しかない。これに比べれば我が愛する日本の川は全て「滝」であるといって良い。 

Shokawa_001_2 当時IWANAは、釣を始めて8年。少し生意気になってイギリス流の毛鉤釣・フライフィッシングを始めていたのです。フライフィッシングは短い竿で重みのあるライン(道糸)をムチの様に前後に振りながらフライ(毛鉤)をポイントにキャスティング・投げ込むという釣。つまりかなり広い川幅、とりわけ釣り人の背後に何も無いかなりの広さが無いと成り立たない釣。

イギリスの「ゆったり」と流れる川を見たときフライフィッシングがどうゆう環境から生まれ、そして日本の「滝」の様な川にはまるで合わない釣だと悟ったのです。

On 日本の法律によれば流水の水辺の私有地は有り得ないし、増水など変化の激しい日本の川の川岸にこうした小屋が無事である事は無いのです。

という訳で、このオールドノリタケのツリー&メドウ、のどかな水辺の小屋などという景色。日本では有り得ない景色、いや過日の台風の際、多摩川あたりで見た様な気もするけれど日本のそれはブルーシートで出来ていました。

IWANA OLD NORITAKE COLLECTION

白鳥がいるツリー&メドウ カツプ&ソーサー

裏印 グリーン マルキ印

明治41年頃(1908) 英国輸出向け

もちろん絵は手描きなのですよ。

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2007年9月 2日 (日)

庄川源流釣行・納竿

Shokawa_004 川の名前は庄川、土地の名前は荘川。岐阜県高山市荘川町。平成の町村合併で高山市となってしまったけれど、ここはIWANAにとっては、いつまでも岐阜県大野郡荘川村。世界遺産の白川村と並んで合掌づくりの文化圏。家内の故郷だけれどIWANAの釣りのホームグランドで30年以上通いつめたIWANAの故郷でもある。

Shokawa_001 家内の祖父の50回忌という事で、31日の月末の忙しい仕事を無理を言って早めに切り上げて、夕方、東海北陸道を荘川へ向かう。

七人兄弟という事で、法事といえば何時も壮観なものになるけれど山の中の家は寺の様でもあり平気で大人数を吸収してしまうから素晴らしい。兄弟は全てリタイヤ組で、しかもいづれも趣味人で喋り上手ときているから、さすがのIWANAも静かに聴いているしかないくらいのエンターテイメントの連続。とりわけ岐阜に住む長兄と高山に住む三男は、飛騨高山映像文化祭で毎年交互に兄弟でグランプリを分け合うという“なだたる映像作家”。ハイビジョンのテレビを持ち込んでの上映会。これがまた高山や荘川の昔や今の素晴らしい映像の連続だから、お世辞抜きに素晴らしい。日付をまたいでのお喋り、兄弟とは故郷とは素晴らしいものです。

Shokawa_007 とはいえ、IWANAの本当の目的は、堪りにたまったこの夏の疲れを癒すべく釣り。法事に行っての釣りなどと不謹慎この上ないけれど、ゆるやかな仏教を説いた蓮如上人の御心に甘えて、夜明けと同時に抜け出して今年最後の釣行。

ここ数日の雨で水況も最高。産卵を前に御母衣ダムからも大物が遡上している頃で本流とも考えたが、今年最後の釣り故にボーズはかなわんと、最上流部の何時ものポイントへ向かう。

Shokawa_003_2 川はいいです。本当にいいです。朝まづめの釣りという事で、最高の釣り条件。

狙った大物は掛らなかったものの二時間で18匹の釣果。

小さな者はリリースしたけれど傷つけてしまった小物は魚篭に入れたので、釣果はスーパーのビニール袋越しにご紹介。

Shokawa_009 アマゴ・岩魚の渓流釣りは産卵期を迎えて間もなく禁猟期に入る。

二月三月の解禁までしばらく、我慢のアームチェアーフィッシングという思索の釣りの時期に入る。この時期はまた、釣り人にとって釣果に囚われない豊かなイメージり釣りの時期でもあるのです。

高原は既に秋、ススキや蕎麦の花が風に揺れて過ぎ去った猛暑の夏を喜んでいました。Shokawa_008

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2007年5月26日 (土)

ウェリントンブーツ

519_004 イギリス版ゴム長。

IWANAが釣りとガーデニングに20年以上愛用している長靴。もちろん長靴を履いて歩き回る程の庭ではないのが笑ってしまうけれど、洗車にも・・・。

まるで乗馬靴の様に細身でスタイリッシュ。イギリスのウェリントン将軍が履いていた事からイギリス人はこれをウェリーと呼ぶ人もいるという。土踏まずから甲にかけてテープで補強されていて歩いてもブカブカせず歩きやすい。

日本のゴム長のズボッと履けてスボッと履けるイージーさも良いけれど、使われない日のゴム長の寂しさがイケナイ。物置の隅に埃を被ったゴム長。サイズだってイイカゲンで、履き心地なんてものは期待されていないところが悲しい。黒なんて、なんにも期待されていない色だもの。黒ないしは白、給食おばさんの白、はたしてあれだって清潔を期待されているだろうか。

最高にイケナイのは、釣具屋で売られている長靴、黄色と青の配色でガンダムファッション。あれはイケマセン、釣り人が皆、馬鹿に見えます。長靴という物は濃い茶か濃い緑で有るべきだよ。

まだまだイケナイ長靴があります。ホームセンターで売られているガーデニング用の花柄の長靴、たまんないです。なぜ花柄が必要なのよ。グリーン一色で何故いけないのよ。女性だからといってナゼ花柄が必要なのよ。まるで、絣模様の雨合羽みたいだよ。長靴だって様式美というものが有るんだよ。

なんて事を思いつつ、長靴はイギリスだよなと思いつつ、実はこれは日本製。ガレージの片隅のタイヤの傍が定位置だけど、置いてあるだけで、毅然として、凛として気品があるよ。男だってそうだぜ、使われていないオフタイムに、如何に毅然として凛としているかって大事な事だぜ。

ただし、この細身で長いというデザインは、屈んでする仕事の多い、小さな我が家の庭での仕事には少し不便。凛とした男が卑屈な仕事には向かないのと同じ?

こんな汚い物をアップして、どうよって思うけれど、いよいよ語るべき「物」が尽きた感じ、そりゃそうでしょう半年以上かたり続けたのだもの。でも切羽ツマって出てくる物が意外とIWANAらしい物だったりして。

これだって、20年の歳月がゴムを変色させて、内部の補強テープが浮かんできた、写真に撮って見ると、古色が出て、とてもいい感じ。

IWANAの人生そのものだよ、この長靴は。

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2007年4月25日 (水)

これが岩魚だ! 庄川源流釣行

Shokawa_005 これが岩魚なのです。皆さん

連休明けから仕事始めとなるIWANA。つぎの世界は土日祝日休み。

長い間、平日休みの世界に身を置いていたIWANA。子育ての時代は苦痛だったけれど、それが終わると平日休みと言うのはとても贅沢な話。ゴルフだって釣りだって平日休みは最高。とりわけIWANAの趣味の渓流釣りなどは、土日休みでは魚より釣り人が多くて釣りにならない。

Shokawa_003 庄川は、岐阜県の高山市荘川町(旧荘川村)を起点に、御母衣ダム、世界遺産の合掌造りの白川村、砺波平野を経て日本海へ注ぐ川。

Shokawa_002_1 その源流部の荘川町がIWANAの釣りのホームグランド。平日休みの極楽を間もなく放棄するIWANAは、連休前に思いっきり竿を振りたいと、今日は小雨がパラツクなかロングドライブ。目指した支流の一色川は、何処も先客あり、平日だからとゆっくり出かけたのが間違い。「連休前」誰もが同じ考えなんだろう。連休は人がいっぱいだし、連休明けじゃ魚は居ないしというわけで。

Shokawa_006

でもね荘川村なら大丈夫。IWANAの貯金箱とも言うべき秘密のポイントへ。ところが最近は、ここも結構有名になってしまって、とりわけ名古屋方面の皆さんには。

Shokawa_009 綺麗な場所でしょう皆さん。こんな場所に岩魚は棲んでいるのですよ。早速先ほど夕飯で美味しくいただきました。

いささか残酷な魚の掴み方で恐縮。普段はもう少し優しくするのですが。竿を持って、ベストからカメラを出して、ヌルヌルして暴れる魚を掴んで片手で写真に撮るもので・・・。

荘川桜のレポートをしたかったのですが、まだ少し早かったようです。

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2007年3月31日 (土)

天然 アマゴ

Kanzaki_006_1 こんな美しい魚を、こんな美しい景色のなかで、まるでミネラルウォーターのような水の中から釣るのです。

だからといってこんな残虐な行為が許されるものか?

餌のイクラに針を隠して、落ち込みの白泡の中に落とし、流れに乗せて糸を引く、流れよりほんの少し早く。

虚実皮膜、虚と実のハザマで餌を躍らせて魚を誘う。実のままでは誘いにならないし虚のままでは魚は騙されない。まるで演技論のようではないか。観阿弥世阿弥か、スタニスラフスキーか、はたまた千田是也か。

仏陀は魚が嫌いだったみたいだけれどキリストは漁師だったというし、月に一度や二度の殺戮は、普段の虫も殺さぬ誠実な生き様で相殺されるのではないだろうか。

それにしても、桜を愛でながらの釣行は、まことに最高。

アベチャン、君たちの施策は、この山奥には何も及ばないけれど、この国はそのままで美しい国だよ。

Kanzaki_007 長良川支流神崎川釣行 2

魚篭には今日も魚より重い石数個

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2007年2月28日 (水)

武儀川支流 神崎川 釣行

Kanzaki_001_1 昨日は、解禁から既に二週間以上経た、長良川支流の武儀川へ釣行。

渓流釣りは、朝まずめ夕まずめが釣り時なのだけれど、IWANAは何時も重役出勤。何時もと同じ時間に起きてユックリ朝のコーヒーと新聞に目を通してから出かける。

仕事じゃないんだからガツガツしないのがIWANA流、もちろん沢山は釣れないけれど、家族の夕餉に一人二匹もあれば良いのだからそれで充分。

今回は「石拾い」も兼ねて武儀川の更に支流の神崎川へ。とてもローカルな話題で誠に恐縮。先日来このブログでアップしている天然記念物の岐阜・根尾の菊花石が採れる山の裏側にある川なのです。その昔は川岸に大きな菊花石が露出していたそうです。もちろん現在はそんな事は望むべくも無いようです。

とても暖かいです。真冬の装備では汗をかきました。いつもの年なら奥は未だ雪があるのに全く雪はありません。例年の四月上旬の様子です。釣りやすくて有難いのですが今後の渇水を考えるとゾッとします。

11時から1時過ぎまでで、釣果は写真でお見せ出来ないチビあまご六匹。なにしろ釣りと同時に石拾いもですから気が散って、自分でもドッチガ目的よと分裂気味。釣れなければ石拾いと思っていたのですが、そこそこ魚信もあるものだから二兎追う者状態。

Kanzaki_003 帰りは、山越えして根尾まで遠征。先日の偽菊花石のリベンジに菊花石の専門店で小物を一つ購入、今月も、お小遣いはいきなり厳しい状況に。

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2007年2月16日 (金)

釣り破れて山河あり

0702216_002 ただひたすら、餌を川に撒いただけ、魚を釣るつもりが魚に釣られただけの今日一日だったとしても、見たまえ、山は水墨画のように美しく、川は流れ、大自然は悠久不変なのだよと、やせ我慢のIWANAの今日この頃です。皆さん如何お過ごしですか?

確定申告も早めに済ませ、ハローワークの認定日もクリアーして、少し心の余裕が出てきたところで、今日は奥美濃の郡上へ釣行。渓流釣りは、すでに二月一日に解禁になっているのだけど、毎日が日曜日なの釣りをする心の余裕が無いまま今日まで・・・。

渓流釣りりメッカ、郡上も以前の解禁日には三千人もの釣り人が出たものだけれど今年は六百人だったとか。解禁日は事前放流のポイントに並んで釣堀の様な状態で釣る。

釣り人が減れば漁協の予算も激減、まず組合員の胃袋にアルコールを放流して後の放流だから放流量も激減で・・・。なんて、いけませんイケマセン・・釣れなかったのは全て私の不徳と技量によるものであります。

0702216 釣れない釣れないという釣り人。魚は何処へ行ったら釣れるのか。

たぶん「昔」へ行ったら釣れるのよね。釣り人の「昔」話、耳にたこ・・・だよね。

IWANAが「昔」解禁日にアマゴとイワナを50匹の記念テレカです。

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2007年1月14日 (日)

アームチェアーフィッシング

2月1日は、渓流釣りの解禁。

Isu_foot_013

川釣りには二通りあって、アユ釣りと雑魚つり(渓流釣り)に分けられる。

ザツギョなどと不名誉な扱いだけど、ヤマメ・イワナなどの渓流釣りは、資源保護のため、産卵期の九月頃から一月いっぱいは禁猟となる。二月から三月にかけて河川毎に解禁される。

釣り師を襲う何時もの質問が、釣り師って、短気なんでしょ? 釣り師ってスケベなんでしょ?この二つ。

おいおい短気じゃ釣りは出来ないよ、日がな釣れない魚を求めて川を歩き回るなんて。でもね、気が長いという間抜けな奴じゃ釣りは出来ないよね、とりわけ渓流釣りは。

スケベかって、じゃあアンタすけべでない男は好きかい? スケベでなくって旦那が毎日、仏像彫ってるだけの男だったらどうよ、我慢できるかい? およそ狩猟という奴はスケベなものなのよ。でもね、ただのスケベだったら山で魚なんか追っかけていないぜ。

ハイネは「男は、遊んでいる時だけ、彼自身になれる」って言ったし、ニーチェは「男が夢中になれるのは遊びと危機のふたつだけだ」と言った。

中国の古い諺には「一時間幸せになりたかったら酒を飲みなさい。三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。永遠に幸せになりたかったら釣りを覚えなさい」って言葉があるのよ。

この時期、上の瞼と下の瞼を合わせると、釣師には川のセセラギが聴こえてくるのよね。

カーティス・クリーク、誰にも知られていない、自分だけの心の川。

在リもしない美しい川、有り得ない大漁を思いながらのアームチェアーフィッシングは、禁Fising_001 漁期間でも罰金は取られないよね。鑑札も要らないし。

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2006年12月17日 (日)

ハウスオブハーデイ フライロッド その二

IWANAのフィッシング狂書 ④

ロンドンのダンヒルの本店が凄いと思ったら間違い、ロンドンのアカスキュータムが凄いと思ったらまちがい。ダンヒルなら日本橋三越のダンヒルコーナーの方がずっと格調高いのです。アカスキュータムでワイシャツをと思って行ったのだけど日本のライセンス物のほうが生地が良くって。ロンドンで凄いと思ったのは傘屋さんです。これは凄かった、傘の生地から柄、取っ手、金具までタンスにディスプレイされて、格調高い雰囲気のなかで注文できるのです。当然IWANAも義兄への土産に一本誂えました。

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というわけで今日も前置きが長くなりそうですが、日本へ帰るのに、傘をかついで釣竿を担いででは、「東京ぼん太」状態です。釣竿はなんとかトランクに入るコンパクトな物を選ばざるを得なかったのです。Hdy_1

ロンドンのハウスオブハーデイは当時の日本の、ちょっと上のメンズショップ程度の格式、とはいえハーデイの名誉のために言えば、日本の過剰な店舗装飾の方が異常なのかもしれません。

ツィードのジャケット・ノースカントリーウールのセーター・キルティングのウェストコート、洋品店の様な佇まいの二階にある釣具のコーナー、釣具が整然と飾られ、小石に魚のデコパージュをしたペーパーウェイトやら、石膏の魚の置物、そうです小物が違うのです。フライフィッシャーマンの書斎を飾るオシャレな小物。ワクワクする物ばかりです。

Fising_010 まだ前置きで、なかなか本論のハーディの竿に行きつかないのだけれど。

勿論、カーボンの竿なら日本のものが良いに決まっています。もちろんハーデイだって日本のカーボン。イギリスの釣りの雑誌でも日本のカーボンの釣竿、DAIWAやシマノは特別扱いでした。

でもね、ハーデイのこの細部の仕上げはどうよ、たまらんだろ。

たとえばロッドチューブ、竿のケースなんだけど、頑丈なアルミのチューブに皮革のカバー、この皮革が手縫いで・・・。ジェントルマン気分だろ。いや貴族的だろ?

竿のパーツを一本ずつ入れる木綿のバッグ・・・堪んないよね。

あらゆる「部分」がIWANAをビンビン刺激してIWANAを禁治産者状態へと誘うのです。

「スタデイツウビークワイエット」穏やかになる事を学べ。

ハーデイと同じロンドンのPallMallの釣具屋、「釣魚大全」の著者、ウォルトン卿の言葉です。Isu_foot_011

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2006年12月16日 (土)

ハウスオブハーデイ フライロッド

IWANAのフィッシング狂書 ④

HOUSE OF HARDY SMUGGLER FLY RODS

  Sizes-7’#5 six-piece

  Leather covered aluminium rod tube

Golden Prince Reel

Fising_008

SMUGGLER  FLY RODSつまり密猟者の竿。世界のフライフィツシャーマンあこがれの釣具屋がハウスオブハーデイ、もちろん英国お決まりの王室御用達。IWANAが昭和の最後に一ヶ月ほどロンドンに出張した時の自分へのお土産。出張とはいえ週に二度の会議に出れば後は自由という楽なもの、おかげでIWANAは毎日、美術館と博物館と骨董屋と釣具屋巡り。運転手付きのジャギュアもあったし。勿論ロンドンなんて歩けば殆んど何処へでも行けてしまう街、道が分からなくなっても、あのロンドンタクシーに乗れば必ずホテルには帰れる。Pall Mallストリートのハーデイ IWANAの極楽でした。

写真は、ジム・リパイン(アラスカ・アウトドアの編集者)Fising_013_1

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2006年12月 4日 (月)

郡上魚篭 その弐

IWANAのフィッシング狂書 ③

Biku_004_1 郡上魚篭の特徴は、口が大きく使いやすく、三角形になっている側面により膨らみができ魚の納まりがよく、厚みのある真竹を使いとても頑丈な事です。また、背あて板を付ける事で、魚篭と体の間に空間ができ風通しと釣り人の体温が伝わらない様になっている。

浄瑠璃名人で、ばくち打ちの白治サの魚篭、カミナリの金ノ助の魚篭、郡上には伝説の魚篭が沢山あるが、今、郡上魚篭と呼べる本物は、この愛宕町の嶋数男氏の物だけになってしまった。

バブルの頃には東京のデパートの物産展でも、当地の倍以上の値段で紹介されてアッという間に売切れたという。

IWANAは、嶋氏の魚篭に何度も柿渋を塗り夜露にあてアクを流し、あて板は、嶋Biku_003 氏から一枚余分を貰い半年がかりで漆で加飾した、マッチ棒で文字を入れ卵の殻やらラメを入れたデタラメな物だけど、「陽はまた昇り陽はまた没し、潮また来たり潮また去り。」屋根の上のヴァイオリン弾きだったか、IWANAのサンライズサンセットの魚篭。

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2006年12月 3日 (日)

無形文化財 三代目嶋作 郡上魚篭

IWANAのフィッシング狂書 ②   郡上魚篭その壱  (ぐじょうびく)

Biku_002 岐阜県の奥美濃、長良川の上流部、郡上八幡町(現在は郡上市)は、渓流釣のメッカともいうべき渓流釣師あこがれの街です。

徹夜おどりで有名な盆踊り・郡上踊りの町。最近は町の中央を流れる吉田川へ、橋の上から飛び込む子供たちの、度胸だめしの映像が夏休みのテレビの風物詩となっています。

この町の男達の挨拶は「どうや」どうですか、つまり魚が釣れているか「どうや」です。Biku_doya

この町の男は、女の話しではなく「魚」の話で酒を飲みます。

この町の男は、売上の話ではなく川の「水かさ」の話で酒を飲みます。

奥美濃の小京都・郡上八幡(ぐじょうはちまん)、ともあれ、男が人間らしく生きられるジャストサイズの町です。

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2006年11月30日 (木)

四代目 竿治作 山女魚竿(やまめ) 

IWANAのフィッシング狂書 ①   

  

 二間半(4.5M) 六本継ぎ 並継ぎ 2本仕舞い 重さ約50匁(187g)、穂先は布袋竹(11節)、手元は淡竹(はちく)、胴は矢竹。替穂・替元付。

Fising_007_2 平成元年1月 東京上野の稲荷町東作にて求めた品。稲荷町東作といえば江戸・天明8(1788)から続く和竿づくりの名門、江戸和竿師系図の頂点に立つ泰地屋東作(たいちやとうさく)の末裔。現在の店主・本家東作 松本耕平氏は五代目泰地屋東作の息子。ちなみに銀座東作は三代目東作からの分家。六代目東作は耕平氏の叔父。

平成元年 まさにバブルの絶頂期でした。日本中で博覧会が18も行われていた時です。IWANAが渓流つりを始めて五年目くらい。ようやくアマゴやイワナをソコソコ釣れるようになって毎週のように山奥へ出かけていた頃です。課長にもなり、給料も増えボーナスもアレッ?って思う増え方で。

東作店主の松本耕平氏は同世代、彼もIWANAのホームグランドとする岐阜県の馬瀬Biku_005_2 川上流へ年に何度かはお出ましとの事で話しが盛り上がり、渓流竿がシーズンオフで店頭に無かった為、自宅の箪笥のなかのご自分用の物を、奥さんに届けて貰って・・・。東京出張の折の事で、申し訳ないが有り金のみで頂いてきた。いくらって?マンドリンの弦って何本よ?

明治の中期、和竿の三名人と呼ばれたのが三代目東作、初代竿忠、初代竿治の三人。塗りの美しさで独自の風格を作り上げた竿忠の弟子「竿治」は布袋竹の小継ぎと穂先削りの名人といわれた。

この竿「竿治」らしさに溢れた、美しい塗りの品。長さ、軽さ、強さ、調子、を求められる山女魚竿は、和竿のなかでも最も贅沢な材を必要とする、竹の逸材ばかりを必要とする面倒な竿。まもなく「幻の」と形容詞を、いや感嘆詞を付けなきゃならない逸品。

Fising_003_1 

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