団塊堂セレクション

2007年10月 5日 (金)

地デジ導入顛末記 3

Aquos_009_2 凄くキレイです。あまりにも普通の言葉だけれど、凄くキレイです。

昨日ようやくアンテナ工事が終わりました。我が家に地デジの時代が到来しました。

勿論、皆さんだって電気屋さんで見て知ってるでしょうが、我が家に入れてみて従来のテレビとは別物って感じです。テレビが始めて我が家に来た時以来の感動です。従来のアナログ波・地デジ・BS・CSとやたらチャンネルが増えて何がなんやら覚えられないけれど、時刻表も裏番組の一覧も表示されて、明らかに今までのテレビの世界とは別物。

今日も会社で、地デジを検討中の同僚に、迷わず明日、電器屋に走るべしと勧めました。

前にも書いたけれど、我が家のあたりはビルの電波障害でかなり広い範囲で共同アンテナから電波の供給を受けています。つまり既に十数年、ほどんど家の屋根の上からアンテナが無くなっていたのです。おかげで街の景観は随分スッキリしていたのだけれど今回の地デジ導入にあたって改めてご近所の屋根をチェックしてみると既に三割以上のお宅で地デジのアンテナが上がっている。

地デジは、じつは種類としてはUHFの電波。地デジはビル影などの電波障害が起きにくいというのが導入の一つの理由。だから、従来、ビル影などの電波障害で補償されてきた共同アンテナからは地デジの電波を供給する義務は無いという理屈になる。

だから、既に捨ててしまったUHFのアンテナをもう一度立て直すはめになる。街の景色がまた三丁目の夕焼けに逆もどりする事になる。

今回、我が家は地デジのアンテナにBS・CSのアンテナも新調し、共同アンテナからのアナログ波とBSと地デジを混合するアンプとブースターを増設、三階建だけれどハシゴで昇って作業して、合計95,550円。これって結構大きな負担。

アンテナなど止めてケーブルテレビというのが一般的だけれど初期費用5-6万円・月々3,000円程度というコストは高すぎる。地デジで電波障害が無くなり素晴らしい映像が得られ、さらにBS・CSとやたらチャンネルも増えた事からケーブルテレビの必要性は無くなったと言って良い。やはりアンテナの復活がお勧め。

明日からの三連休でハイビジョンレコーダーの研究です。

Aquos_007 そんなの、かんけーねえ? 自慢ばかりで失礼しました。

「きっこぱぱ」さんからのメールが届きました。ご紹介します。

Img_1685_2 IWANAさまへ
ぱぱさんのシステムです。
DVDレコーダは昨年クリスマスイブにヤマダ電機でゲットした。DIGAのXW30。HDは
400ギガ、DRモードで二番組録画OK。89800円でポイント20%。これで
きっこかかのデジカメもついでにおみやげ。
年始を4対3の画面で痩身のハイビジョン放送を観ながら液晶テレビ購入の機をうかがう。
そして二月、ビックカメラで展示品の処分価格、もう一度落ちたときにゲット。日立WoooのW32L-H9000が128000円だったのが、おっと突然84000円。
二画面表示、倍速120なんとか、スイーベル機能付き。一年前20万円台で、店員もこれはお買い得と言う。展示で一年輝度をハイにしていた、家庭使いで三年分液晶がへたっている。ま、とりあえず2011年には、政府と家電メーカーは廉価版を出さざるを得ないから、それまでもてば、よいでしょう。
これがまた、優れもの。なまくらきっこぱぱは、ベットで寝ながらみており、北枕にしてもスイーベルで、ゴクラクごくらく。

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2007年10月 2日 (火)

地デジ導入顛末記 2

今日は、今回の失敗談から始めます。

家電量販店の大量に大型テレビが並ぶ売場で最初に思う事は、こんな大きなテレビを家に持ち込んだらどうなるのよって感じ。

お店のテレビには、テレビのインチ毎に適応する部屋の広さが4.5畳から6畳なんて表示がしてあるけれど、俄かに信じがたいような表示で、大型テレビを売らんが為にヤタラ大きなサイズを勧めているような気がして、とりあえず無視をしたのです。

とにかく大きすぎるというのが液晶テレビの感想で、当初は我が家も26型で充分だと考えていたのです。しかしマア32型くらいにしとこうよって深い考えもなしに32型にしたのだけれど、我が家に入れてみると意外と小さいのよね32型では。

設置場所は食堂兼居間で8畳、二部屋続きで使っているから16畳とも言える部屋。今までのテレビが29インチ、ブラウン管式としては大型だけど、それに慣れた目には、小さいなあというのが感想。

なにより液晶テレビは、ブラウン管に比べて薄くて、場所をとらない、同じ場所に置いても、従来より30センチくらい画面が後退するわけで、そのぶん画面が小さく感じる。少なくとも37型42型にするべきだったというのが実感。

Aquos_006 今回、IWANAが液晶テレビに替えようとしたモチベーションの一つは、部屋のデザイン上、馬鹿でかいブラウン管テレビを追い出して部屋をスッキリさせたかった事、更に壊れたレーザーディスクやらマルチアンプ、大きなスピーカーボックスを追い出して、部屋をスッキリと模様替えしたかった事。

実はIWANAはテレビ以上に、テレビを置く台について悩んで、ここ一ヶ月、家具屋を廻ったりアンティークショップを廻ったりネットで検索したりして探していたのです。

食堂という事で、テレビ台は少なくとも食卓のテーブル以上の高さがあること、部屋の雰囲気を壊さないクラシックな物である事、引き出し等が有る収納性の高い物、そしてハイビジョンレコーダーが収納できる物。液晶テレビのサイズとマッチする物。これだけの条件をクリアする家具はナカナカみつからないのです。

Aquos_002 とりわけビデオ・ハイビジョンレコーダーの大きさが難問でした。液晶テレビで本体が薄くなって32型で奥行き26センチ位で済むのにレコーダーは奥行きが34.5センチ、裏側の配線の余裕も必要です。これではせっかく液晶の薄型のメリットを充分生かす事が出来ません。

液晶テレビ用のシステムラックはいずれも居間用の高さの低い物で、食堂のテーブル以上の高さ物は見当たりません。

今回テレビ台として見つけたこの家具は、インドネシア製のHi-Fiキャビネットです。懐かしい言葉です、ハイファイ。つまり音響製品用のキャビネットです。ですから内部の棚の奥行きがビデオを置くのにピッタリです。横幅も32型のテレビにピッタリ。チークの様な硬い木でヤタラ分厚い板で、ネットリしたオイル仕上げ。ただし、裏側の配線用の穴をビデオ用に自分で開け直して使用。裏板も厚さ一センチも有る頑丈な造りで二日懸かりで穴あけ作業をしました。お値段五万円台後半。

という訳で、サイズ選定に失敗して期待した「大型画面」感動はイマイチでしたが、薄型テレビで部屋をスッキリさせるというという狙いは及第点。

         肝心の、地デジ・ハイビジョンの感想はアンテナ工事が済んでから後日ご報告。

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2007年9月30日 (日)

地デジ導入顛末記1

「きっこぱぱ」さんが先日飲んだ時に、テレビを地デジに替えたというから、そろそろ我が家もと考えていて。先日新しくオープンしたショッピングセンターへ遊びに行った際、家電の量販店を通ったら液晶の大型テレビが沢山並んでいて、値段をみたら十万円台。これなら現実的なライン、アレはどうよコレはどうよなんて見ていたら家内の方が乗り気になってDVDも是非という事になって。

実はIWANAは元祖・電波少年で、小学生で「トランジスタラジオ」を作り「模型とラジオ」という雑誌が小学生時代の愛読書で、高校生で、「五球スーパー」のステレオを全て手作りしたオタク。もちろん当時の高校生は、これくらいの事は男のタシナミで、ただ電器屋さんで買ってくるなんて事は余程のオボッチャマ君だけで、普通はパーツ屋さんで皿に抵抗やらコンデンサーを取って勘定をしてもらいアルミの弁当箱みたいなシャーシを買って穴をあけて、スピーカーボックスなんかも当然手作りで分厚いラワン材を材木屋さんで買って来てノコギリで切ってグラスウールを詰めてなんて、今思えば気が遠くなるような事をしていた者なのだけれど、自作のステレオで聞く、黛じゅんの「天使の誘惑」やら森山良子の「この広い野原いっぱい」は素晴らしくて、木造のボロ家だから、メモリ三つくらいの音量でも向こう三軒両隣に響き渡るくらいなのだけれど、良い音だから不思議と頑固親爺の父親も文句を言わなかった。

という訳で、電気物にはオタクのIWANAだけれど、我が家にはこのところDVDすら無かったのです。映画が好きな家内はDVDがないのが不満だったのですが、ベータに始まりVHSになり、カラオケ用に買ったレーザーディスクは発売中止になり、マルチアンプもアナログで使えなくなりで、余りの変化に、それを追いかけるのが馬鹿馬鹿しくなって、ここ十年は何も買わずにいたのです。

それにBSが見られるようになって、良い映画がショッチュウ見られるから。実はIWANAは、テレビは「今」を見るもの、ドラマは「一期一会」で覚悟して見るものだと思っていて、ビデオで何時でも見られるという事になって映画がつまらなくなったとも思っているのです。

Aquos_001_2 前置きが今日も、とても長くなってしまったけれど、「きっこぱぱ」さんが地デジを導入という事で我が家も重いお尻を上げたのだけれど、上げたら走り出すのがIWANAなので、家内がアレヨアレヨという間に我が家の食堂兼居間に地デジの液晶テレビが鎮座ましましておわします。

電気製品のカタログがオープン価格になって全く価格がカタログに表示されなくなって、カタログを何冊貰って来ても参考にはならず、結局は量販店を廻って調べるしかないのだけれど、それも面倒で、まあ大手なら数千円の違い程度だろうと思って近くのEIDENへ出かけたのです。

メーカーはシャープと決めていて、シャープなんてメーカーは昔の感覚で言えば二流なのだけれど液晶テレビなら絶対にシャープだとIWANAは思い込んでいて、トニカクここ数年パソコンの流れを見ているとシャープの液晶が圧倒的に綺麗で、液晶とプラズマを比べると技術的にはプラズマと思うけれど、流通の絶対量と、技術の完成度と歴史的積み上げは液晶テレビだと考えていて、とりわけシャープはあの電卓の時代から液晶を追求し、ここ十数年電気メーカーが衰退していくなかで唯一成長拡大して今や国産液晶テレビのトップメーカーとなった「プロジェクトX」みたいなメーカーだもの、心情的にも液晶テレビは絶対シャープだ、韓国やら台湾製と対抗して頑張るシャープを応援しなければ、という訳で「世界の亀山モデル」を指名したのです。

ところで、最近の家電量販店ってどうよ? これが今回の書き込みのテーマなんだけど。

お目当てのシャープのハイビジョン液晶テレビ32V型LC-32GH3は、とりあえず20万円台の値札が付いてて消しこみがしてあって18万円台の価格が書き込んであって、更に安くなりますと書いてある。何がなんだか、比較をしようにも全てこれだから比べようがない。

面倒だから店員を呼んで、いくらになるのと聞いてみる。無愛想で高圧的な店員が値札のバーコードを端末機にかざして何やら携帯で話してからオモムロに16万円ですとの答え。ジャアこの20数万円が18万円というのは何なのよと思ったけれど口には出さず。ビデオも買うけど安くならない?って聞くと無愛想にこれ以上無理ですとつれない返事。これで決まりと思ったけれど、一応他店も見てみようと、最大手のヤマダ電機へ。ヤマダ電機では、うちは16万円にはなりませんとアッケない返事。

EIDENにとってかえして、先ほどのテレビとハイビジョンレコーダーを決めて支払いをしようとレジへ行くと、調べてみたらこの商品157,000円になりますとの事。オイオイそれじゃ先ほどの16万しかならないは何だったのかと思ったけれど口にはださず。

お客様、保障はどうします?と店員が高圧的に言うから事情を聞くと、このままではメーカー保障は受けられるけれど店の保障は無い、初年度無料だけれど二年目から毎年千いくらかの会費が掛るカードを作ってくれれば保障が受けられると言う、テレビなんてあまり故障するものではないからメーカー保障だけで充分だろう?と聞くと、またまた高圧的に、「お客様の為に言っているのです」、私の言う事を聞きなさいとばかりに「保障がなくていいんですね」と来た。なんだよその言い方はと思ったけれど、IWANAも「店員の悲哀」は良くわかるから、「いいよそれだけで」って笑って答える。

ところで、アンテナ工事なんだけどと聞くと。アンテナ工事の見積もりを先にしないと届けられないというから確かにその通りで。我が家は今までビルの電波障害で共同アンテナから電波を貰っていたのだけど、地デジのアンテナを立てて、今までの共同アンテナのアナログ波とも混合しなければならないんだけどブースターも替えなければならないはずだけど?って聞くと。この店員、そんな話は聞いた事ありません、地デジとアナログをミックスするなんて出来ませんという。そんなはずはないでしょう出来るはずだよというと、顔色を変えて、私の姉の家でもアンテナを二本立てましたアナログと地デジのアンテナを二本たてなければいけませんと強調する。アナログは共同アンテナから取るからいいのでは?と聞くと、共同アンテナと地デジをミックスするなんて聞いたことがありません。と譲らない。これはダメだ。話にならないと思って、とにかくアンテナの見積もりに専門家を寄こして貰う事にして。支払いは中止して退散。

翌日、アンテナ工事の業者が来てくれる。とても親切な業者で熱心に調べてくれる。共同アンテナのアナログ波と地デジのミックス、勿論出来ますよ、BSアンテナも現在の物をミックスしますよ。昨日の店員の話は何なのって感じ。

我が家の問題点は。

まず三階建てで屋根に登るのが大変。

テレビの配線は既にされているが七箇所への分配が必要。

地デジ以外のテレビも有り、とりあえず両方見られなければいけない。

建物の外壁がALCコンクリートで(軽量気泡コンクリート)壁面にビスが打てない。

今までアンテナが無かったので地デジのアンテナを新しく立てる。

つまり、かなり大変で、工事費見積もりは97,000円との事。

しかし、この日の新聞折込にヤマダ電機の折込チラシ。シャープのフルハイビジョンの32型が158,000円との事、つまり我が家の予定の物はハイビジョンでありフルハイビジョンだから折込チラシの物の方が上級機種なわけ。たった千円高いだけでフルハイビジョン。

EIDENの店員にはムカツイテいたけれど工事見積もり業者が熱心で恐縮だから、とりあえずEIDENへ。くだんの店員にヤマダ電機の折込を見せて同じものをお願いしたら、またまた高圧的に、それは旧型商品ですからうちではとっくに売り切れてますますとの事。

それじゃあ有難うと言って退散。早速、ヤマダ電機へ。

ヤマダ電機。ああ、その商品売り切れました。そこに置いてあったのですけどね。エッ、一台だけなの?たしかに広告には、展示現品在庫限りとある。これって「オトリ商法」ってエゲツナイ遣り方ジャンって思ったけれど口には出さずにいると、これと同じ物をといって他の物を勧める。くだんのシャープのテレビを指して、これEIDENで157,000だって言うけどオタクはどうよって聞くと、少し席を外して帰ってくるとEIDENより更に千円引きます、五年保障も付けます。との事。オイオイ先日は16万も無理だって言ったぜ!! まあとにかく購入を決めて今度はハイビジョンレコーダー、これも折込広告の物はオトリで、少しプラスして新型をといって勧められる。シャープハイビジョンレコーダーDVAC72型 65,500円。

あ~疲れた。なんなのこの業界は?たかだか四千円の値引きの為に。

相対値引きの江戸時代に「現金正札掛け値なし」の正直商法で大きくなった三井越後屋の三井高利が、とてつもなく偉大に思えた今日この頃です。

というわけで、まだ我が家には地デジのアンテナは取り付けられていないので、工事が終わり次第報告させていただきます。        だらだらと続く。

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2007年9月29日 (土)

井上公三・春

Inoue_kozo_002_3 ARTIST   井上公三 INOUE Kozo

TITLE     春 papillon

版式  シルクスクリーン 2版       限定 33/100

バブルの時期から、つい先日まで詐欺の様なヒドイ商売があって、ハワイやらロス在住の有名作家の、シルクスクリーンやらリトグラフで摺られた作品やらポスターを驚く程の値段で販売するのだ。派手にポスターもチラシもつくり、キャッチセールスで街角に立ち、客をキャッチして会場へ連れ込み、とても良い作品で将来値上がりが期待出来ると、美術の知識はまるで無いけれど押し付け販売のプロ・普段は毛皮などの催眠商法をやっている様なマネキン販売員を客に付けて強引に買わせてしまうという商売。会場にはクレジット会社の出張カウンターも置かれていて分割だから月々一万円で気楽にといって若者相手にやるのだから傍目には詐欺としか見えないのだが。大家の作品だから十数万という価格は一見正当に思えるのだが限定数が問題なのだ、通常の数十倍の限定数だから、ほとんど「印刷物」としての価値しかないのに価格は「作品」のまま、そんな物が値上がりするはずがない。

当初、デパートへも入り込み、デパートを締め出された後は大きなスーパーや貸しビルをギャラリーに見立ててやっていた。詐欺そのものだと思うのだけれど、特定の作家と契約して作品を一手に独占的に販売しているから、その詐欺会社の言う価格が正価となるのだから詐欺とは言えない。お蔭で、シルクスクリーンやらリトグラフは、まるで詐欺の商材の代表のようなイメージを持たれるようになってしまった。

Inoue_kozo_001_2 なぜこんな事を書いたのかというと、先日、骨董市を歩いていたら、そんな作品が大量に売られていた。値上がりするからといって18万円やら25万円で若者がブラウスの胸の開いたマネキンから買わされたシルクスクリーンが今や1万円、骨董屋に売るときは高くて4千円か?後味の悪い物を見てしまったからなのです。

作者の名誉の為に言えば、写真の作品は、そんな類とは、まるで縁の無い、正当な作品を正当な価格で売られていた物、先日の古書市ではこの作者の作品が、ほぼ30年前と同じ価格で売られていた。それで良いのですよ。

額はIWANA作。

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2007年9月24日 (月)

ブログ開設一周年・そしてモンブラン

Montblanc_002 昨年の九月二十六日のブログ開設以来、明日で一年を迎えます。

自分自身の人生の棚卸を含めて、百貨店に生きた男の決算を何とか形にしてみたいと思い、始めたブログですが、ほんの三ヶ月で終わる予定が今日まで続いてしまいました。

「物」を語るというテーマの必然で物の数という限界があり、三ヶ月という当初の予定で物を配分していたのですが、書き出したら止まらない性分、恥知らずにも、あれもこれも取り出して、皆様には、ただダラダラとお付き合い戴く結果になってしまったのではと反省も致しております。

Maruki_001 いきなりですが、「癌」という字は、ヤマイダレに品の山と書きます。物欲は増殖するガンです。しかし百貨店人として生きたIWANAには、「物」を買ってみる・使ってみる・楽しんでみるは、スポーツ選手が日々身体を鍛えると同じ事でした。物にマミレル事はスポーツ選手が汗にまみれる事と同じ事だったのです。

しかし今、我が家は、物が山になっている訳では有りません。このごろIWANAは捨てる事を大切な事だと思っています、あらゆる意味で。

Imari_004 物への愛情は執着とは違います。物を良く考えて買い、物を大切に使い、物に愛情を注いで永く使う。そのためには極力余分な物は持たない、余分な物は捨てる。・・・なんて、今夜も偉そうな事を書いてしまいました。

ドジョウを食べたくせに龍を食べたようなゲップをするような・・・。ささやかな貧のコレクションにタイソウな語り、全てはIWANAの未熟によるものです。笑ってお許し下さい。

Daum_009 そして、この一年、励ましてくれたり突っつきに来てくれた暖かい友人の皆さん、IWANAは、君達が居て僕が居るのです、有り難う。

なによりブログを機にメールを戴いたり話を聞いてくれたりした大先輩やらリードオンリーの声無き大衆の皆さん有難うございました、皆さんのアクセスがIWANAの生きる勇気でした。

Unnan_2 さらに、恐れ知らずに、オモチャにしてしまったコイズミさんやアベチャン、ついでに絆創膏さん、ごめん、少し遣りすぎたような気もする。アベちゃんが辞任直後に慶應病院で自殺を図るなんて、たしかに君のやった事は死ぬくらい恥ずかしい事ではあるけれど、自殺はいけないよ。松岡のところへ逝きたかったのか?悪かった、言い過ぎたかも知れない。でも、あんまり君達が酷すぎるから。

これからも、しばらくダラダラと団塊のお爺さんの世迷い事を綴ってまいります。お茶もお菓子も出ませんが、宜しくお付き合い下さいませ。

トップ写真 MONTBLANC MEISTERSTUK ソリテール ドゥエ スターリングシルバー

527_008 Daum_006 Garasu_004 Kakiemon_009 Shigaraki_001 Herend_004 Garasu_001

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2007年9月21日 (金)

油絵・静物

Kaiga_001 今から30年程前に、絵画ブームがあって、ブームといっても美術ブームというわけではなく、インフレの時代を反映してのマネービルの為のもの、キャンバスに絵の具が塗られていれば飛ぶように絵が売れたという。

毎年、年末になるとデパートでは、チャリテイの絵画や工芸展が開かれる。新聞社が作家に呼びかけて集めた品を販売し新聞社の社会事業団を通じて何処かに寄付しようというもの。

IWANAが担当したその催事では、80人程の作家の作品が展示された。大物作家は色紙などでお茶を濁すけれど中堅作家からは、新聞社の主催という事でそれなりの作品が提供される。

オープン初日は、開店前から大勢の人が押しかけて大変な騒ぎになる。

前日の展示作業の間から、IWANAは自分ならどれを買おうかとシュミレーションをしてみて、この作品がとても気に入っていた。ほとんど売れ残る事は無いのだけれど、残れば買っても良いかなと。

ところが、この絵は、全く売れなかったのです。三日間の催事期間で、この作品だけが売れ残りました。今回のブログは作者の名誉の為、名前を出さない事にします。

客層は、熱心な美術ファンというより、ただ安いからという実利型の客と、普段有名な作家の物が流れてこない転売目的の小さな美術画廊の店主。とてもこの絵の良さなんて解らない客ばかり。この手の客はIWANAは嫌いな客なのです。例えばネットオークションで本当の美術品なんて買わないだろう?

しかし、自分のベストチョイスだけが売れ残るとは、美術のバイヤーは自分には無理と悟った事件でした。

この絵、以前の家には永く掛けられていたけれど、今の家を新築した際、居間に掛けようとしたら家族の反対にあって暫く物置に入れられていたのです。

Kaiga_002 なかでも反対の先鋒はグラフィックデザイナーの息子。子供の頃からこの絵に描かれたピエロがとても怖かったのだという。そういえばこの絵は、トイレの横の廊下に掛けられていたから。

パイプにヒューミドール(葉煙草いれの壷)とダイス、ランプにピエロ。とても楽天的な色使いだけれど何やら深い不安の影が。

煙草入れが薬瓶の様に見えて。ピエロは首を吊っているようで、快楽と死を予感させる明るい色。薬・煙・ギャンブルあるいは占い・自死、70年代末の知識人の状況そのものではないか。とIWANAは読んでいたのだけれど、これだけが売れ残るとは。

つくづく世間は、いや私は目がないのだな。

これが、どうして此処にあるのか?

新聞社としても、せっかくですけれど、この絵だけが売れ残りましたって作家に返せないだろう?

新聞社がくれるというから・・・。

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2007年9月17日 (月)

靉嘔 Ay-o 虹のセザンヌ

Kaiga_005 1976年   限定 42/200

シルクスクリーン 24版 24色

若き日、わたくしにも“セザンヌかぶれ”の時代がありました。ほんとうにしない人がいるかもしれませんが、目に入る日本の風景・人物・静物の全てがセザンヌのフランスのそれとまったく同じに見えたことでした。

Kaiga_003_2 ふるえる森の木・セトモノでつくったようなリンゴ・青い影のある裸体の思い出は、またわたくしには青春の胸の痛みでもあるわけです。これはその記念にと思います。

これは、作品に添えられた作者アイオーの言葉です。

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2007年9月 7日 (金)

信楽の甕

信楽は京都に近いだけあって、多治見や瀬戸に比べて洒落た作家も多く、一度は訪れなくてはと思いつつ数年前に出かけたけれど、驚いたねアノ堕落ぶりには、下品な狸は伝統だから愛嬌としても、ションベン小僧から自由の女神に至るまで雑多で下品な陶器が、どの店も足の踏み場が無いほど並んで欲しい物など一つも無い。小さな声で、関西ってエゲツナイなってつぶやきつつ、それでも一軒だけは、洒落たお店もあってギャラリーもあって洒落たレストランもあって救われたけれど。

Shigaraki_003_2  信楽か織部の茶器の一つも持たないで和陶を語る事なんて恥ずかしい、信楽のチョッとした物を買いたかったけれど、インチキ臭い信楽の街の雰囲気では手が出なかった。

信楽は、土の性質といい製法といい大物作りに適していて、あの狸やら火鉢に行き着くのだけれど、信楽はやはり大甕に尽きるのではないか。地肌の変化、焼け焦げ、信楽のダイナミズムは大甕でしか表現できない。この大甕・大壷が骨董好きの文化人に喜ばれて随分高値で取引された時代があったのだとか。

この甕、ホームセンターで買った安物です。しばらく、我が家の玄関脇に置かれていました。今は裏庭に後退しています。

信楽の陶器の問屋さんには中国の荷札がついたコンテナが沢山積まれています。信楽は狸の街です。この甕コンテナで運ばれた狸でしょうか。

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2007年9月 5日 (水)

コレクションについて考える。

Shigaraki_001 「買ってみないで骨董が見えるものか、値段をつけられないで骨董が見えるものか。」これは白洲正子が小林秀雄から叩き込まれた骨董の流儀だった。

骨董といわずファッションだって車だって同じ事が言える。

「惣じて、目ききばかりにて、能を知らぬ人もあり。」

世阿弥が老年になって記した「花鏡」にある言葉です。

美術館のガラス越しでは解らないものがあります。

手に入れてみる。大切な第一歩です。

写真は、新しい信楽の物です。

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2007年8月22日 (水)

ペルシアンガラス

Garasu_007 この世とは、ないものをあるものとし

あるものをないものとする

つかの間の、はざま。

ガラスは、光という形のないものに

形をあたえる現(うつつ)。

ガラスとは、夢まぼろしのうつつ。

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