Mさん コメント有難うございます。さっそくゴールデンウィークの退屈しのぎに、以前アップした、菊花石の偽物について・・・。
Mさんのコメント
はじめまして 何時も根尾で菊花石拾ってます。菊花石の専門店って○○○のことですよね、台で判りますよね。前回の菊花石を焼いたってのは、ショックでしたよ、実物は見てないけど、今迄で最高水準?の偽物だと思いました。結構巷ではサンドブラストで吹いた川ズレの偽物とか出回っていて嘆かわしいこの頃です。
Mさん
この菊花石、岐阜市の金神社の骨董市で手に入れた物です。たしか諭吉一枚。業者は人のよさそうなIWANAと同世代の男、骨董商としては駆け出しのようで、未だ商品の筋が定まらないような散漫な品揃え、半分が銘石、半分が骨董という品揃え。金神社の骨董市は、名古屋の大須観音と同じ業者団体。この男の石のなかに、菊石の懸崖の水盤でとても良い形の物があって目を引いていました。菊云々より石の形がとても面白くて、良くみると菊もとても良い場所に絵に描いたように在るのです。諭吉七人との事。話をするうちに、今回は、この小物で我慢という事にしたのです。石と花の調子は、懸崖の水盤と同じ物でした。
探究心旺盛で悪戯好きのIWANAは、花はとにかく、石その物の色が少し気に入らないななんて思いつつ、メノウやら色々な貴石を熱をかけて色を変化させるなんて話を思い出してやってみたのです。ガラス工芸をやるIWANAはコンピュータ制御の電気窯を持っています。石が変化する800度くらいまで上げてとプログラムを入れたのですが、なんと200度あたりから模様がオカシクなり300度では完全に消えてしまいました。勿論、石そのものには何の変化も無く石に本来あった白い部分はそのままです。冷ました石を良く見ると花があった所だけ薄く表面が傷つけられています。なんだそういう事かと・・・。
偽物の技法を探ってみると
花の模様は、リューター(小さなグラインダー)の様な物で石の表面に軽く付ける。あるいはMさんご指摘の様にサンドブラストで彫る。つまり、我が家の道具でも30分もあれば出来る。そこへコンクリートボンドみたいな物を薄く塗りつける、乾いたらサンドペーパーを掛けてワックスを塗る。たいした手間では無いなとIWANAは分析したのです。そういえば最初から花の色がコンクリートボンドかコーキング剤の様だなって思っていたのです。
でもね、本当に驚いたのは、その後です。
インターネットでHPをアップしている、ある業者さんに、意気揚々と贋物発見のメールを写真付きで送ったのです。その業者さんは真贋について掲示板も開設されているのです。
その業者さんのメールの一部をご紹介します。
菊花石の贋作?の情報をありがとうございます。
写真だけで判断するのは難しいのですが、今回の菊花石は本物だと思われます。
その理由は
1.贋作ならもっと綺麗に作る。(花の色、芯、輪郭など)
2.花以外の白い所も消えている。(この大きさの菊花石で花以外作ることは無い)
3.もし贋作だったとしてもこれほど手の込んだことをすると採算が合わない。
4.石の粉を貼り付けた模造品は研摩加工されない。
(ニスなどを塗り光沢を出す事はあります。)
以上の理由から本物だと思われます。
花がなくなった原因として考えられるのは、
熱を掛けたときに科学反応をおこし色が変わってしまったのではないでしょうか?
(どんな物質が何と反応したかは分かりませんが・・・)
さてMさん、どう思われます?
IWANAが反論してみます。
1. もっと綺麗につくる。
確かに、しかし綺麗に作る技量があったかなかったかであって、それで贋物とは言えない、綺麗に作りすぎたら、かえって贋物がバレル。
2.花以外の白いところも消えている。花以外を作ることはない。
石本来の白いところは残っています。花以外にも同じ素材で付けた白い部分が一緒に消えた。花以外を作る事はないって?誰がそれ決めたのよ。「汚し」といってリアリテイを増すために業と汚れを付けるなんて事は当たり前の手法です。
3.もし贋作だったとしてもこれほど手の込んだことをすると採算が合わない。
決して高度なテクニックでもなければ、たいして手間のかかる方法ではない。もちろん企業として採算ベースにあるかは疑問(笑)だけれど、年寄りの小遣いかせぎにはなる。
4.石の粉を貼り付けた模造品は研摩加工されない。
馬鹿を言ってはいけません。石の粉なんて使ってませんよ、接着剤をペーパーで削るだけ、勿論、石の粉を貼り付けたものを、研磨するなんてことは、ありふれた手法。
○科学反応をおこし色が変わってしまったのではないでしょうか
馬鹿を 言ってはいけません200度くらいで科学反応なんて鉱物なんですよ。菊石なんてものは表面のプリント柄ではないのですから。
如何でしょうMさん。
根尾でお店を張ってる、権威とおっしゃる方の見解です。
後日、釣りの帰りにそのお店で小さな物を買って色々聞いてきました。
そこの店頭にあるものは確かに本物と思われる物でしたが。
店番の奥様の説明は、上記のメールと同じでした。
いささか、この人、科学の常識をお持ちなのかな?と首を傾げたのですが、店番の主婦相手に、真贋論争をしてもしょうがないので、笑って小物を二千円ほどまけてもらって帰りました。でも、嫌な世界を見たような、すっきりしない気分です。
ネットで、ある石好きの方が「工芸菊花石」といった自作の物を紹介されています。石の表面に鳥や動物の絵柄を菊花石の模様の様に入れて楽しんでおられます。多分、手法はIWANAが書いたものに近いと思います。
その後、骨董市の業者さんは、菊花石を店頭には出しておられません。
ところで、Mさん、岐阜県図書館の二階の郷土資料のコーナーには素晴らしい菊花石の貴重な本が並んでいます。菊花石の採掘場所の地図などという物もあるのですよ。一度お立ち寄り下さい。
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