アンティーク

2018年9月15日 (土)

デイケンズのアンティークドアノッカー。

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英国のヴィクトリア期の人気作家・チャールズ・デイケンズ(1812-1870)のドアノッカーは、シェークスピアと並ぶほど多くある。デイケンズの物は小説のキャラクターを題材にしたものが多くバラエティーにとんでいる。

肖像だけの物は珍しく、デイケンズ物をコレクションするならその真ん中に置きたい。今回、オークションの終了を待たず、割高だが即決で落札したのだがどうだろう。

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デイケンズファンなら垂涎の品のはずだ。造形もいいしパティナ(錆び・緑青)の具合も魅力的だ。少しクリーニングしたら、とても良くなった。
ちなみにディケンズの紙幣を。


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そして、以前、手に入れたデイケンズのドアノッカーをもう一度。


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ドアノッカーの醍醐味は、大聖堂や大邸宅の大掛かりな物にあるが、老人は玄関ドアの物より、ベッドルームドアノッカーと呼ばれる室内ドア用の小型の物を中心に集めている。

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たくさん集めて楽しむには、大聖堂が自宅ということでないかぎりベッドルームドアノッカーだろう。  と、思う。

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エドワーディアンな改装計画は、すでにアウトドライブしてヴィクトリアンに入りつつあり、しかしマダマダ続き、ゴシックまでもが加わろうとしている。

コレクターの老人には、秋の夜が永すぎるという事は無い。   な~んちゃって。 

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2018年9月 8日 (土)

イギリスの名門 ハーロー校のアンティーク ドアノッカー。

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イギリスの伝統的名門校 Harrow Schoolのドアノッカー。全寮制の中高一貫校だから、その寮のドアノッカーか? 

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まるで発掘品のように錆びていたが、エリート教育では掃除なんかさせないのかもしれない。日本人ならこういう物をピカピカに磨かせて教育だと称したりするんだが、どっちもどっちだな。W
創立者の名はジョン・ライオン。
その校章。


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パブリックスクールは、13歳から18歳の五年間を過ごし、大学へと進む。
ハーローの学費は、年間3万8550ポンド。一ポンド140円として539万7千円に上る。五年間ならば2700万円。まさに別世界の話だが、ハロウヴィアンの先輩にはチャーチルや、古いところでは詩人のバイロンもいる。

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昔、書いたブログだが。

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制帽のハーローハットと呼ばれる麦わら帽が有名。あのハリーポッターの舞台ともなった400年も前の校舎が今も使われていたりする。

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だいぶナニだな。でも、もう少しナニだ。

 

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2018年9月 1日 (土)

鼻の長い象のアンティークドアノッカー。

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巨大なインドを植民地化して絶頂期にあったヴィクトリア期のイギリス。
イギリス帝国主義のアジアでの暴虐は、日本帝国主義の中国侵略どころではない悪辣なものだったが・・・。

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さてさて、いかにも象らしい象のパターンで、ドアノッカーとしての消化が秀逸。長さ19センチ。インド製。

象の頭の上は象使い。巨大なインドを支配したイギリスなのだろうか。
こちらは象のハンガー。

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ようやく九月、今年の夏は本当に暑かった。

まだ暑いが、気分は、アンティークの秋だな。

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2018年8月29日 (水)

Cast Iron Antique Door Knocker


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19世紀半ばの、イギリスの混沌を描いたディケンズの小説“クリスマスキャロル”。
死んだマーレイの亡霊が浮かび上がるドアノッカー。

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金の亡者と化したヴィクトリア期のイギリス社会。物語の過去と現在をつなぐドアノッカー。

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デイケンズは、この小説のパーツとしてどんなドアノッカーを思い描いていたのだろうか。

 

さて、そんなこんなで、もっともヴィクトリア期(19世紀後半)のロンドンの一般家庭らしいドアノッカーを選んでみた。
ドアノッカーの素材は真鍮が多いが、古い物には鉄の鋳物も多い。真鍮や銅の柔らかさはないが、エッジの効いた彫りに味があり、それに錆止めのペンキを塗り重ねたアンティーク感やシャビーな感じがとても良いテイストを醸していたりする。

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ドアノッカーとしては最もオーソドックスなデザイン。ギリシャやエトルリア様式のパターン。「アーン」骨壺といってしまうと身も蓋もないが、大相撲の優勝カップもアーンなワケで、あれを骨壺だなんて誰も言わない。

 

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最もオーソドックスでありふれたテーマだからこそコレクターとしては、厳しく選ぶことになる。
正しいデザインで、充分な時代感があって、テーマとするヴィクトリア期らしさがある物として選んだがどうだろう。フロントドア用で高さ20センチと大ぶり。存在感が凄く、これがヴィクトリア期なんだなと納得。

こういう物を、シンプルモダンやイタリアンモダンの明るいマンションの室内ドアに配したりすると、とてもオシャレになるのだ。 と、思う。

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2018年8月 7日 (火)

笑うチェシャキャットのアンティークドアノッカー。

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猫のドアノッカーとしては、このチェシャ猫の絵柄のものが最も多い。
猫ならば、もうすこし凛としていたり、愛くるしかったりするものだが、なんだか斜に構えて人間を嗤っているような、なんとも捻じれた猫の姿だ。アンティークドアノッカーの世界にどうして、こういうひねくれた様な猫の絵柄の物ばかりあるのか不思議だ。

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この猫は、ヴィクトリア期の児童小説 ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」に出てくる、人の言葉を話し、つねにニヤニヤと笑いを浮べて登場する狂言回しの“Cheshire Cat”だということで納得。
ドアノッカーはヴィクトリア期の流行だ。


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不思議の国のアリス(1865年)。
いかにもヴィクトリアンな猫だ。

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ドアノッカーのコレクションも、30を越えたところで、我が家の老人のテリトリーは、飽和状態になってしまって、もうやめようと思ったが、新しい展示方法を思いついた。ピクチャーレールからワイヤーで吊り下げてみた。

これならレイアウト変更も楽だし壁に穴を開けずに済む。まだまだ沢山ぶら下げられる。

結構オシャレなんだな、この方法。

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2018年7月27日 (金)

ブラッドハウンドドッグのアンティークドアノッカー。

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ケネルクラブ発祥の国イギリスらしい犬のアンティークドアノッカー。犬や猫のドアノッカーもコレクションには欠かせない。

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犬種は、BLOODHOUND DOG(高貴な血を継ぐ純血の犬の意味)。元々はベルギー原産のセントヒューバードだが、するどい嗅覚の持ち主で狩猟犬や警察犬として血統を重視して創り上げられた犬種。見た目の怠惰な雰囲気とは違うようだ。


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ドアノッカーの、犬のカテゴリーの中の代表的なもの、最もポピュラーで、しかし最も面白くて、それらしい物ということで選んでみたのだが、どうだろう。

 

 

犬小屋からはみ出したダレ犬、小屋の屋根には猫、鼻先には小鳥が。

のどかなテーマでいい。

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垂れた耳、くぼんだ眼、たるんだ皮膚、温和で穏やかで、やる気のなさそうな雰囲気がたまらない。いかにも犬らしい姿だ。



どこかで見たようなと、考えていたのだが気が付いた。


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ディズニーキャラクターのBIG5は、ミッキー・ミニー・ドナルド・グーフィー・プルート。
ミッキーマウスの飼い犬で、唯一、人の言葉が話せないキャラクター。 


プルート(Pluto)は、ブラッドハウンドドックだということだ。 

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アンティークを涼しげに撮ってみたが。sweat02

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2018年7月 7日 (土)

サウスウォールドジャックのアンティークドアノッカー。

Southwold Jack is one of the country’s best-preserved 15th century wooden figures. The little man is a ‘clock-jack’ and resides in St Edmund’s Church, Southwold, striking the bell on special occasions to inform the congregation when to stand.

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ドアノッカーのコレクターとしては、どうしてもコレクションに入れておきたいアイテムがある。ダーラムサンクチュアリのドアノッカーがその一つだが、イングランド南東部サウスウォールドの、セント エドムンド教会のクロックジャックがテーマの物も欠かせない。

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右手に斧、左手に剣、ばら戦争の兵士'clock-jackが教会の儀式の開始を告げる。

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結婚式で花嫁の入場を告げるウエディングベルを鳴らすのもこのクロックジャック。

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サウスウォールドジャック。伝説の“教会の鐘つき男”だからドアノッカーのテーマとしては申し分ない。

実は、各地の教会のクロックジャックやクオーターボーイは、名物となって、ドアノッカーのキャラクターとなっている例が多い。

Dressed in armour from the War of the Roses, he strikes the bell using a battleaxe.




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He is Adnams’ oldest trademark, dating back to 1912, and a replica of him stands on a ledge high up on the brewery wall, watching over the delivery trucks and pallets of beer barrels as they roll past. They chose him as an emblem to emphasise their connection with Southwold, and you can still see his likeness on bottles of Southwold Bitter, over 100 years on.

サウスウォールドのご当地ビール・アドナムス。ラベルにはサウスウォールドジャックが使われている。 アドナムスの看板代わりにサウスウォールドの街中にはサウスウォールドジャックの像があり、サウスウォールドの街のアイコンとなっている。

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サウスウォールドの人気のお土産がサウスウォールドジャックのドアノッカーだそうだ。

 

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テーマといい、素朴なデザイン、パティナ(緑青)の付き具合といい、とてもグッドテイストなアンティークだ。 33個目のアンティークドアノッカー。 プッ!

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さてと、

「郡上おどり」の開幕まで、アト一週間だな。

郡上は雨で大変なことになっているけれど、大丈夫だろうか。昨日夕方の増水が少し引いたみたいでほっとしているが・・・。

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2018年6月30日 (土)

スコットランドのクラン マクリーンの紋章のドアノッカー。

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スコットランドの、最も古く有力な氏族 クラン マクリーン(Clann Maclean)の紋章A tower embattled Argent(闘う尖塔)のアンティークドアノッカー。

尖塔を囲うベルトはイギリス最高位のガーター勲章のガーター(靴下留め)のモチーフ。 

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ガーターには一族のモットー VIRTUE(徳) MINE(責務) HONOUR(名誉)。

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スコットランド西部のアイランズ地方が、マクリーン一族の、かっての支配地域。

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ドアノッカーは、ドア飾りでもある。氏族の紋章をドアに貼るというモチベーションは洋の東西を問わずあるようだ。

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ドアノッカーの面白さは、昭和の若者に流行ったステッカーや観光地のペナントに通じるところがあって、老人も中学や高校生の頃、VANやJUNのステッカー、修学旅行で買った日光東照宮のペナントを部屋に貼って悦に入っていた。そのステッカーを3D化して、真鍮という重量感のある物で作ったような、“本物感”が、老人のボーイズハートをクスグルのです。

ストライクプレートには、スコットランドの国花・アザミの花が隠れている。造りの良いドアノッカーです。

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スコティッシュな物、ケルティックな物が好きだ。
クランマクリーンのタータンチェック。スコットランドでは氏族ごとのタータンがある。

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2018年6月25日 (月)

ジョージ5世のペニーファージング “だるま型自転車”のミニチュア。

ひさびさに面白い物を見つけて、イギリスのイーベイで、6人のコレクターと17回の入札で競った。  アホです。

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ジョージ5世のファージングとヴィクトリアペニーを使った“だるま型自転車”のミニチュアです。

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  • Worked in brass with saddle copper
  • Approx 5 cm wide and 5 cm tall
  • Penny is Victorian and dated 1900
  • Farthing is George V dated 1924
銅のサドルに真鍮のフレーム。ハンドル・車輪は可動。
自転車の前輪が、1900年のヴィクトリアペニー硬貨。
後輪が、1924年のジョージ5世のFarthing1/4ペニー硬貨。

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日本では、オーディナリー型とか“ダルマ車”と呼ばれた自転車の形。
1870年頃(明治3年)、英国のジェームズ・スタンレーによって発明され、19世紀後期に流行した。
英国では、その姿を、ペニー硬貨とファージング(1/4ペニー)硬貨に見立てて“ペニーファージング”と呼ぶ。

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大きな前輪を直接ペタルで回すという単純な構造で、予想以上にスピードは出たが足が地に届かずブレーキも無いというシロモノで、坂道では下車しないと命にかかわる。

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写真は、ロンドンツイードランから。
ちなみに後輪をチェーンで駆動する現在の自転車の原型・ビシクレットは、1879年英国人ヘンリー・ジョンソン・ローソンの発明。

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ジョージ5世の硬貨に反応して入札したが、ジョージ5世の時代(1910-1936)は、自転車は、すでに現行のバイシクル型になっていた。

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超絶技法などどこにも無いし、永遠に美術館に展示されるようなことなどない品だけれど、ジャンクの世界も、また楽しいものであります。

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ジョージ5世

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2018年6月10日 (日)

18世紀 英文学の大御所 サミュエル ジョンソンのドアノッカー。

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Antique bronze door knocker depicting Samuel Johnson introduction to James Boswell

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「ロンドンに飽きた者は人生に飽きた者だ。ロンドンには人生が与え得るもの全てがあるから。」サミュエル ジョンソン

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18世紀英国文学の大御所、英語辞典(1755年) シェイクスピア戯曲集(1765年)の著者  サミュエルジョンソン(1704-1784)と、サミュエルジョンソン伝の著者ボズウェル(1740-1795)との出会いを描いたアンティークドアノッカー。age 1910-1940

Dsc02579  さて、一年ぶりのアンティークのアップです。


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 アンティークの購入は去年のこの時期のフリーメイスンのグラス以来です。よくぞ1年我慢したものです。

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老人にとって、アンティークの無い暮らしは、まことにつまらないものであります。久しぶりにイーベイで面白い物を見つけたら、老人は、もう堰を切ったように幾つかの品に札をいれていたのであります。


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ドアノッカーの中でも英国の作家や詩人の肖像が老人のコレクションの自慢のカテゴリーなのですが、もう少し集めてみようと思うのであります。
 


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ここからは、老人の「後期」アンティークコレクション。この十年が充実していたように、これからの十年のアンティーク蒐集、老人の僅かなお小遣いの範囲で、ゆっくり面白くしていきます。

 


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