アンティーク

2017年9月 6日 (水)

色の氾濫。

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この二年間のアンティークは、ドアノッカーやらドアノブという渋い色の物ばかりだったが、久しぶりにオールドノリタケに戻ってみると、老人には少し眩しいような色の氾濫だ。

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非公開の作業だが、ちょっとだけ。

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2017年8月 8日 (火)

フリーメイソン テンプル騎士団の十字架と王冠のフィンガーフードボウル。

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テンプル騎士団は、ヨーク儀礼の最高位に位置する上位ロッジで、キリスト教徒のメイソンのみで構成される。
 
テンプル騎士団は、12世紀に生まれた。聖地パレスチナを目指すキリスト教徒の巡礼の保護を目的とした武装した修道士の一団であったが、長い歴史の中で途方もない富を蓄積しヨーロッパの金融をも支配する力を持つが、それ故に弾圧を受けたり解散させられたりする。しかし、フリーメイソンにすり替わって延命に成功する。
 と、簡単に書いたが、テンプル騎士団については諸説あり沢山の出版物があるが、とても書ききれない。

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テンプル騎士団のシンボルは、十字架と王冠。出処は、ヨハネの黙示録の約束の文言「汝は、死に至るまで忠実であれ。そうすれば、われは汝に命の冠を与えることになろう」。

 

現代アメリカのメイソン テンプル騎士団は、キリストが目の見えない人の視力を回復させたことに因み、テンプル騎士団眼科財団をつくり、貧しい人たちの眼科治療の支援をおこなっている。

Pittsburg Atlantic City 1898

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フィンガーボウルだが、ちょっとしたオツマミ入れに良さそうだ、フィンガーフードボウル 、いいな。
 
人々の思い入れやら遊び心がそのまま形になったようなメイソングッズは、コレクションのカテゴリーとして、アンティーク蒐集のアイテムとして最高だ。

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2017年8月 4日 (金)

フリーメイソン 聖廟結社(シュライナーズ)のアンティークグラス。

フリーメイソンのロッジが50以上あり、170万名もの会員を持つアメリカは、世界最大のメイソンの国といえる。
 
アメリカのメイソングッズは、ドイツやイギリスの物に比べて、ファンキーな物が多い。そんななかでも少しグレードの高いガラスを集めた。これが予想以上に上質な物だった。19世紀末のアンティーク メイソングラスだ。
 

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アメリカで最も有名なフリーメイソンが“神秘聖廟の貴人たちの古代アラビア結社”略して聖廟結社(シュライン、シュライナーズ)で、子供の火傷の治療や整形外科を無料で行うという子供病院を22箇所も運営している。
 
聖廟結社は、メイソンの上位結社で、通常のメイソンの上位の階位を経なければ入会できない。
 

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フリーメイソンは、秘密結社というが、アメリカのメイソンは、いささか開けっぴろげで、聖廟結社もシュラインサーカスというサーカスを持っているくらいで、会員は派手なユニフォームでパレードをするのが趣味ではないかと思われるくらい出たがりなのだ。

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あの、赤い帽子を被って街中を集団でゴーカートで走るイイ歳こいた大人達の動画を見たことがあるよね? あれもシュライナーズなのです。

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これもひとえに、フリーメイソンである聖廟結社が、慈善活動の団体であり、22もの子供病院を患者からは一銭たりとも治療費を取らずに運営するという慈善事業の団体で、つまり慈善事業を支える募金のプロモーションこそ現在の結社の活動なのだということにある。

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というわけで、アメリカのメイソングッズが、派手で目立つのは募金の為のプロモーショングッズという性格があるからか。
ヨーロッパの、儀式重視の陰気なメイソンに比べ、“娯楽系”と言われるゆえんだ。
 
娯楽系とはいえシュラインは、子供病院の運営だけでも年間700億円もの経費がかかるわけで、会員となるにはかなりの経済力を要し、ロータリークラブなどは、経済的にメイソンになれない人の団体だとみなされるくらいだという。
 
こうして、明るく楽しくお金を廻しながら、世の中を修正するシステムを持っているアメリカはステキだと思う。

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ちなみに、ケンタッキー・フライド・チキンのカーネルおじさんは、聖廟結社の会員で、ケンタの入り口の人形の胸には、ロータリーとシュライナーズのバッチが付いている。

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グラスのステムは、偃月刀(えんげつとう)の下にタイガークロウの様な二本の虎の爪がスフィンクスの頭部で結合され、中に五芒星が吊るされている。

疑似アラビア風の聖廟結社の紋章をアレンジしたものだ。

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Shriners Syria Temple, Pittsburgh, June 1899 tumbler
 
このところ集めてきたイーストレイクスタイルのブラケットやらドアノブ、そしてドアノッカーなどと同じ19世紀末の物。

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2017年7月30日 (日)

フリーメイソンのシンボル 緑に金彩のグラス。

ドイツ製のフリーメイソンのモチーフのビーカー。アンティークという程古くはないと思うが。

 

さて、いつものように、散りばめられたメイソンのシンボルの謎解きをしてみた。

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まず、正面のシンボルは、ソロモンの神殿を示す青銅の二本の柱、右側がヤキン(神殿の祭司長の名・宗教の慈愛の力を示す)、左側はボアズ(イスラエルの王ダヴィデの曾祖父の名・王権を示す)。

柱の間には、フリーメイソンの最も有名なシンボル、コンパスと直角定規。コンパスはメイソンが守るべき「道徳」を表し、直角定規は「真理」を表す。コンパスの脚が定規で隠れていることから、未だ神の計画に参加できない低位のメイソンを表し、コンパスと定規を併せることで出来上がった菱形の中には、幾何学(Geometry)あるいは神(GOD)を表すとされるGの文字。

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天にはユダヤ教のシンボル、上向きの三角と下向きの三角を組み合わせた二重三角形。ダビデの星の六芒星・ヘキサグラム。

 

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そして、ソロモン王の玉座。

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そのソロモン王の玉座があるソロモン神殿。

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ソロモン神殿は、古代ユダヤ民族が唯一の神ヤハウェの住まいとしてエルサレムに建設したとされる神殿で、工事に就いた石工の組合がフリーメイソンの起源とされる。

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さて、オカルトチックな物には、天球儀や地球儀は欠かせない。

 

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ルネッサンス期の絵画などで科学者の肖像が描かれる場合、天球儀を持つ姿が描かれる事がある。

紀元前255年頃アレキサンドリアの研究機関の所長エラトステネスによって作られた天球儀は、知恵と知識のシンボルでもあったわけで、メイソンリーが普遍的な科学であるとするメイソンがそれを自らのシンボルに取り入れることは至極当然であった。

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さてさて、下の写真の真ん中にある2本の鍵。

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キリスト教で言うところの、イエスがペテロに授けたとされる「天国の鍵」ではないか。

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「聖」と「俗」の二つの支配権を表す二本の鍵。

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その他にも、石工の組合のフリーメイソンらしいハンマーと鏝、垂直を測る下げ振り定規だの、水平器・定規・剣・太陽・月と星など、メイソンのシンボルが散りばめられている。

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Logen-Glas  Becher m. Freimaurer-Motiv Freemason Glass

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老人は、毎日が夏休みだから、調べれば色々なことが次から次へと出てくるメイソングッズは、「夏休みの研究」としてとても面白い。しかし、あまり書くのもナニだから、この辺にしとこうと思う。

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ドイツ製の二点のメイソングラス。

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2017年7月29日 (土)

フリーメイソンのウイスキーグラス。

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さて、フリーメイソンのウイスキーグラス。ドイツ製の今エモン。

メイソンの物は、イギリス・アメリカ・フランスと色々あるが、ドイツの物が工芸品としては質が高い。その国でのメイソンのステイタスにも起因するが、ファンキーなアメリカの物の対極にあるのが、より工芸的なドイツの物。

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八角の水割り用のグラスで、形としては、あまりメイソン的ではないが、先ずは、自分が使う前提で選んだから。

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メイソンのグラスは、その各階級毎のトレーシングボードのシンボルをデザインした物が面白いが、まあ、似非メイスンの老人としては、メイソンのシンボルがテンコ盛りのジェネラルな物にしたのだがどうだろう。

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2017年7月28日 (金)

フリーメイソンのグラス。

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このところ、老人は、退屈しのぎにフリーメイソンのガラスを、集めている。
 
フリーメイソン。  “男の子ごころ”をクスグルよね。
 
秘密結社、怪しげで、少しイケナイ雰囲気がしてイイ。
ドイツの現行の物と、アメリカの19世紀末のアンティークグラス。

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2017年7月25日 (火)

暑いよね。

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夏はガラスだよね。

続きを読む "暑いよね。"

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2017年6月27日 (火)

フリーメイソンの扉。

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フリーメイソンは、“寓意によって隠され、シンボルによって説明される特定の倫理体系”を奉ずる友愛団体だが、儀礼とシンボルによって人間の意識を変容させる方法に到達したという。

 
それはともかくとして、たとえばフリーメイソンの原点である石工という職人の世界で、文字によって原理を伝達するという方法が可能になったのは、ここ百年のことであり、500年の歴史があるメイソンゆえに、昔も今も、主要原理はシンボルによって継承されてきた。ハイレゾ音源ではないが、文字を上回る観念を交信することを可能にしているメディアがメイソンのシンボルだ。
 
様式や象徴といったものの謎解きが好きな老人にとって、フリーメイソンのシンボルは程よい退屈しのぎのテーマだ。

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メイソンのドアノッカーの演出に少しシンボルを足してみた。メイソンのトークンとピンだ。さらに、ドアベルのスイッチも替えてみた、怪しげでイイ。 秘密結社・・・なんてステキな響きだ。

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この扉の向こうには、わたしだけの秘密のロッジがあり、明けの明星の輝く光に浮かぶ“聖なる掟の書”が置かれた祭壇があるはずだ。
                     な~んちゃって。

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2017年6月 3日 (土)

イギリス ヴィクトリア期のアンティークタイルで廃墟趣味の庭を飾る。

我が王国の小さな庭は、“廃墟趣味のエドワーディアンな庭”がコンセプトなワケだが、ここに貴重なヴィクトリア期のアンティークタイルを、安物のブロック塀に惜しげもなく貼って、ささやかなアンティークタイルのコーナーを造ってみた。
 

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アンティーク、とりわけアンティークポーセリンの蒐集とガーデニングが趣味という老人にとって、アンティークタイルというカテゴリーこそ当然の帰結だったと謂うべきか。

 

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まず、コーナーの基調となる、ミントンの繰り返しパターンの七枚の転写タイル。アーツ&クラフトにも通じる、ヴィクトリアンタイルのクラシックバターン。

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地中海文化 あのトスカーナのFountain Flowery または、“花瓶の花”の絵柄だが、我が庭のコンクリートオーナメント・プランターは、まさにエトルリア様式のトスカーナのアーン(骨壺)の再現であり“花瓶の花”の花瓶と同類だ。
 

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壁のプラークにも“花瓶の花”のパターンがあった。

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廃墟趣味の廃墟こそ、イギリス貴族のグランドツアーによってイギリスにもたらされた地中海文化であり、なかでも人気は古代エトルリア様式なのだ。イタリアのトスカーナのエトルリア様式は、老人のヴィクトリアンブローチのコレクションでも紹介した。
じつは、このタイルが予想以上に重厚で貫禄がありすぎて、他のブルー&ホワイトのタイルと合わせることが出来なくなってしまったから、他とは分離した。とてもヴィクトリアンで素敵だ。   1882
 
 
 
 
さて、ベースとなるミントンのアンティークタイルにあしらうのは、いかにもヴィクトリアンな手描きのキングスフィッシャー(かわせみ)の手描きタイル。割れがグッドテイストな廃墟趣味。19世紀

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そしてウエッジウッド製 シェイクスピアのTHE  MIDSUMMER NIGHTS DREAM “真夏の夢”シリーズ・デミトリウスのアンティークタイル。ウエッジウッドのエトルリアシリーズ。1880-1890

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割れてはいるが、デルフト風シノワズリー・ウィローパターン(柳模様)のミントンのアンティークタイル。1870

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そしてミントンのフローラルパターンのブルー&ホワイトのタイル。1868-1918

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さらには、ピルキントン社の、柳模様の物語のパーツをコンプリートした、いわゆる正統ウィローパターンのアンティークタイル。1915

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六種類のアンティークタイルだ。
 
さてさて、これが、その庭のヴィクトリアンタイルのコーナーの完成形だ。
中庭のシンボルツリー日陰の木・カクレミノの向こうに控えめに背景として配置するあたり、酔狂の極みだな。

 

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日陰で、さらに木が被っていて写真は上手く撮れないが。:結構な存在感だ。
 
 
オイラのアンティークライフの一つの到達点だ。

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タマラナイよね、この小さなコーナーに、これだけの“歴史”が仕込めるなんて。まさに没入の至福 オイラのニルバーナだな。

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老人は、極楽の、この庭で、夏の夜に死にたいと思う。 なーんちやって。 
 

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さあ、あとは郡上おどりだけだな。

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2017年6月 2日 (金)

ピルキントン社の柳模様のアンティークタイル。

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さて、ウィローパターンについて、随分と語ってしまったからには、しっかりと「正統?」な柳模様のアンティークタイルもなければいけないなということで、1891年創業1893年からタイル生産を開始したイギリスの大きなタイルメーカー・ピルキントン社のウィローパターンのタイルを手に入れた。
英国のピルキントン社はフロートガラスという板ガラスの製法を開発で有名なガラス会社。高光沢釉薬ロイヤルランカスターやランカスターラスターと呼ばれるラスター彩を持つ王室御用達の高質なタイルメーカーでもある。
完成度が高すぎて百年も前の物だがアンティーク感がない。

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Pilkington willow pattern tile 1915

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