さて、アールヌーボーの木彫のフォトフレーム。
チェコから来たから、ユーゲントシュティルというべきか。
ヨーロッパの奥座敷・東欧のチェコらしい素朴さが良い。
19世紀末か20世紀初頭。
経年劣化も割れもあるが、上手に生き延びて歴史の味を出している。
百均のフレームも良いが
古希老人としては、新しい物はしっくりと来ない。
たとえ貧の物でも百年もの時間を経てきたものには味かある。
チェコだもの、栄華も戦争も民族紛争も革命も
この額には全部沁み込んでいるのだな。
我が家のミュシャの絵をカフカなお父さんがユーゲントシュティルの額に飾りスメタナを聴く秋の夜長。 なんちゃって