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2019年6月17日 (月)

和傘をさした アールデコの フラッパードール。岐阜・加納の和傘が世界のトップファッションだった。

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アールデコ期のフラッパーレデイが和傘をさしているフィギュアを手に入れた。


ドイツ チューリンゲンkatzhutte 
Hertwig & Co. 1930年頃
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1920年(大正9年)から1930年(昭和5年)のアールデコ期のトップファッションであるフラッパースタイルの、水浴びする女性像 bathing beauty dollあるいはBeach Flapper doll。
20世紀初頭の水着といえばこの程度、ノースリーブが当時としては少し過激。

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さて、
かって日本一の生産量を誇った和傘産地 岐阜市加納に住むアールデコ老人としては、何が何でもコレクションに加えるべきアンティークだと、ベルギーのアンティークショップをポチッとしてしまったのです。
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フラッパースタイルは、日本ではモダンガール(モガ)と呼ばれ、パリやニューヨークでの流行と、ほぼ同時に銀座あたりにも出没することになるが、当時の写真をみると、日傘として和傘をさしている。お隣の和装の女性は洋傘なのに。
モダンガールが和傘、和洋折衷のアンバランスがオカシイが、
しかし !  色々と調べてみると、どうやら和傘の方がトレンディで、よりモガでありデコレディ的、フラッパー的であるというコトのようだ。
アールデコ期を代表するフランスの画家 ルイ・イカールの版画にこんなものがある。

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どうみても蛇の目傘だ。
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明らかに和傘が、トレンディなアイテムとして使われている。
当時のファッション画にも、蛇の目傘がたくさん登場する。
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岐阜の“加納の和傘”が百年前、世界のトップファッションのフラッパーの戦略的アイテムだったのだ。
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アールデコ期のファッションは水着も面白い。

ジャンセンの水着が売り出され手足が露出されるようになるのが20年代後半。
これでも、当時としては、センセーショナルな水着姿だった。
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和傘がビーチフラッパーのパラソルとしても人気だった。

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念押しで、日本のビーチフラッパーの写真だ。
百年も前の日本女性だが、ファッションは世界に負けてはいない。
もちろん、全員、和傘だ。
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もう、老人の言う“加納の和傘 ”蛇の目傘がアールデコ期の最先端ファッションであったという説は、どなた様にもガッテンしていただけたはずだ。


蛇の目傘はアールデコである。
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19世紀末のアールヌーヴォーの流行はジャポニズム(日本趣味)の流行でもあり、日本の扇子がマダムのファッションアイテムとして大人気だったが扇子の骨も竹で、岐阜が主要な産地だ。
Klimt


アールヌーヴォーの時代から半世紀も下るアールデコの時代まで、実は、岐阜特産の竹や紙、扇子や和傘が世界のトップファッションに深く係わっていた。

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扇子の香などは、とてもイイものだが 、
和傘といえば、あの、漆や柿渋の臭いであったり、えごま油の臭いであるワケで、なんとも日本的で、
はたして西洋のご婦人にどうだったか。

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蛇足だが、フラッパーの旗頭シャネルが、香水No5を売り出したのは1921年のことだ。
江戸時代下級藩士の内職として始められた和傘作り。岐阜の加納城下には、最盛期は600軒の傘屋が存在した。
老人の子供の頃は、廻りは傘屋さんばかり、空き地は殆んどが傘の干場で、紙の防水加工の為の“えごま油”や柿渋やウルシの臭いが街を覆っていた。
今や、傘屋さんは3軒、手の込んだ蛇の目傘を作るのは日本でここだけだという。

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ご近所の傘屋さんが、百年も前にヨーロッパやアメリカのデパートに和傘を輸出していたという記録がある。
しかも、それが当時の、最先端のファッションアイテムだったというから痛快だ。



加納の和傘 
坂井田永吉商店
http://kano-wagasa.jp/index.html

 

さて、もうすぐ “郡上おどり”が始まるが、雨でも踊るのが郡上おどり。

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何年か前に、雨の中、和傘をさして踊る女性の写真が朝日新聞に大きく載ったことがあった。

あれは、とてもカッコよかった。このカメラマン、郡上おどりを知り尽くしているなと感心した。

 

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雨の郡上で踊る“白波五人男”なんてコスプレ、今年の変装おどりに現れないかな。

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ここは、やはり “郡上おどり”と大書した番傘がいいな。

 




でも、和傘って浴衣より高いんだよね。

 

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