イーストレイクスタイルのドアベル・スイッチボックス。
ヴィクトリア期の流行の物の一つであるドアベルは、ドアの外のレバーハンドルを操作して、ドアを貫通させた芯棒で、ドアの中側のリンを鳴らすという物。 (下の写真はネット上のコピー)
今回のアンティークは、外形はヴィクトリア期のドアベルだが 、電気のブザーを鳴らす為にドアに取り付けられた、ただのプッシュボタンだ。
デザインはイーストレイクスタイルの真鍮で、真ん中の押し釦は、ベークライトというプラスチックの前身の合成樹脂。二十世紀初頭の特徴的な素材。ベークライトの絶縁性能というのも電気の黎明期の素材として重要だ。
二十世紀初頭は、電気が庶民の生活にも普及し始めた時代だが、電気は、まだ贅沢であり、玄関にブザーが取り付けられているということがステータスであった事が窺われる。
スイッチボックスというのもアンティークのカテゴリーとして、とても面白い素材で、とりわけアールデコ期のものなど、涙が止まらない程ステキな物がある。
家じゅうのスイッチをアンティークに換えたいが、安全上の問題やら、現在のスイッチボックスとの互換性で無理がある。機能はさせないがドアに取り付けてみた。
ボタンのベークライトの黒にシビレた。とてもエドワーディアンで、20世紀初頭の雰囲気でイイ。
もう少し古いドアベルのスタイルは以前紹介した、この手の物だ。
老人は、今日も シ・ア・ワ・セ だ。
こんな風に、コツコツと、あと十年でいいから、控えめに、ときどきアンティークしながら、郡上おどりを踊って生きていきたい。 ナ~ンチャッテ
ANTIQUE CAST BRASS EASTLAKE DOORBELL
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