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2014年11月 5日 (水)

ヴィクトリア女王ダイヤモンドジュビリーのマグカップ。

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Rare Queen Victoria Diamond Jubilee Transfer Ware Ale Mug 1897 Handpainted

オシャレなアンティークカップを見慣れた皆様には、なんだよ、土器か!って言われそうだけれど、そうです土器です。

けっして高級なものではありませんが、いかにも時代を捉えていて美しいのです。大きさもタンカード、エールジョッキであります。確かに下品な大きさです。ハンドルだって少し変な位置に付いています。つまり正面のヴィクトリア女王の転写紙を貼る位置がずれているのです。作り手のやる気のなさが伝わってきます。職人がアンチだったのかも知れません。ヴィクトリア時代の庶民の暮らしの悲惨さは酷いもので、ロンドンの貧民街の子供はほとんど靴は履いていませんでした。靴を履いていたのは、親の無い子で施設に保護された子供だけだったと以前書いたことがありましたが。イギリスの庶民の貧しさが社会主義や共産主義といった思想を生み出したワケですが、ですから美しいアンティークカップを愛でて時代を論じていたらタダのバカです。ナンチャッテ!

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イギリスほど王室が安定しているようで、不安定な国はなかったのであって、王様は早い時期に面倒なことは手放して、市民にまかせて、ただ象徴としての存在に逃げたから、今日まで続いたワケで、けっして王様として権威を強化して君臨したから続いたワケではないのです。

こうした記念品が沢山あるのは、不安定な王様を支えるための人気取りのキャンペーングッズだったからです。ハロウィンのカボチャのように、おまつりのように王様のキャラクターをフンダンに使って、貧しい庶民の敵意を絡め取ってしまうためのものです。王様にとって人気取りはとても大事な仕事で、こうした、庶民相手の安物の記念品こそが、その本質をついた歴史記念品だと思うのです。とりわけヴィクトリア時代は。

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すこし写真がキレイ過ぎたかな。

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