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2014年4月14日 (月)

ヴィクトリア女王の鉛筆キャップ。

L1011686

60余年もの長きにわたる在位ではあったけれど、こうした物があるからと言って、ヴィクトリア女王が特に人気があったというわけではない。むしろ厳しい状況を反映してイギリス国内では大規模なストライキがたびたび起こり、社会主義の運動が吹き荒れ、社会問題の深刻化は隠しようのない事実としてイギリスを覆っていたのだ。

だからこそ、1887年のヴィクトリア女王の即位50周年式典(ゴールデンジュビリー)と、十年後の60周年(ダイヤモンドジュビリー)の二つのイベントが為政者にとって大きな意味をなすワケなのだ。

こうしたグッズは、分類としてはミリタリーグッズなワケで、帝国主義とか軍国主義のプロパガンダの道具なのだけれど、その対極にあるマルクス主義や、ウィリアム・モリスらの社会主義者連盟、バーナードショウのフェビアン協会の台頭への危機感の表れでもあって、王制の反対勢力である社会の底辺層への訴求を狙った安価な物にこそ、その本質がある。

ちびた鉛筆をキャップで長さを足して使う懐かしい文房具。もちろんオイラの年代は子供の頃そういう物を使った。といって決してヴィクトリア時代ではない昭和の時代だから、念のため。

時代が平成に変わった日、ロンドンのイーストエンドのクタビレタ倉庫街の一角のスタジオで映画を撮っていたが、この地区の奇妙な空気感で、この国がもつ貧困の歴史を垣間見て、日本の観光地で見る赤レンガの洒落た感じが、階級社会のイギリスの、ただ脱出不可能な下層階級の貧しさとしか見えなかったオイラ。なんてコトを言ってみつつ・・・。

Queen Victoria 1837-1901

L1011679

QUEEN VICTORIA GOLDEN JUBILEE PENCIL TOP  SOUVENIR  1887

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