1939 ジョージ6世カナダ訪問記念のピンバッジ。
さて、第二次世界大戦にイギリスが参戦したのが1939年9月。
この、ジョージ6世のカナダとアメリカの公式訪問が1939年の5月から6月だから、第二次世界大戦への参戦直前であった。
当時の、アメリカの政治状況といえば、モンロー主義つまり孤立主義で内向きの時代。
ヨーロッパの混乱から身を守るため、他国の戦争からの逃避を選んでいたわけで、アメリカは、戦場から遠くはなれて一人、孤立による繁栄を謳歌していた時代。
一方イギリスは、第一次世界大戦による疲弊、拡がりすぎた植民地経営による疲弊で、アメリカの参戦がなければ日本にだって負けると思われる状況。
カナダ国王としてのジョージ6世の顔見世と、イギリスが戦争支援をカナダから取り付ける為の一大キャンペーンを繰り広げたワケなんだ。
King GEORGE VI Queen Elizabeth 1939 CANADA Royalty Pinback Long Live The King
王位を捨てた恋の、兄エドワード8世に比べいささか小者でひ弱と思われたジョージ6世だが、この訪問では、吃音も克服して立派な立ち居振る舞いで、民衆の熱狂的な歓迎を受け、豊かな両国の支持を取り付け、参戦へと導いた。そして戦争遂行の象徴たる存在となっていった。
以前紹介した、英国支援協会のバッヂこそ、この時代のバッヂなんだ。
以前のブログをコピーしてみた。
戦場から遠く離れたアメリカでは英国移民を中心に英国支援の団体がつくられ、バッジやら色々なグッズがつくられて売られ、その収益が英国に送られた。その一つBundles for Britainのバッジ。バッジとしては上質で大きめ、当時の価格で10ドルか15ドルしたもののようだ。このバッジの収益で、婦人のサークルがセーターや靴下を編み、北の海でUボートと戦うイギリス海軍の兵士を暖めた。
戦争なんだよ、戦争。
このなかに美があるとしたら、戦争の美なんだよ。
実は、ジョージ6世にマツワル、更に面白い缶バッヂを、最近、手に入れたが未だ届いてはいない。
イーベイ上にあったイギリスのCOMMEMORATIVESの、アンティーク缶バッヂの面白い物はホトンド我が家に集まってしまったのではないか。 笑
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