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2013年9月18日 (水)

戦争の世紀のアンティーク。

エドワード7世が即位した二十世紀初頭のイギリスは、「世界に冠たる大英帝国」とは、呼ばれたものの、当時の兵站技術をもってしては、いかに世界最強のイギリス海軍を誇示しょうとも、防衛しきれないほどまでに、帝国と植民地は「拡張しすぎ」の状態にあった。 引用

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エドワード7世が即位した翌年の、1902年1月30日(明治35年)、ロンドンの外務省で日英同盟が締結された。満州を侵略し更に韓国の支配を図るロシアに対し、コトある毎にロシアと対立していたイギリスが日本を支援し、ひろがり過ぎた植民地経営と戦線のオーバーストレッチを補う為、日本と同盟を結び、日本の韓国支配を認め、清国での互いの利益を実現する為に第三国とりわけロシアやドイツに対抗するという物だが、まさか東洋の日本が世界の大国ロシアを打ち負かすとまでは思ってはいなかった。

エドワード7世 在位 1901-1910年

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ちなみに、このオールドノリタケのイッチン盛り上げの花瓶は、裏印が初期マルキ印 1900年頃(明治33年頃)ですから、その時代にイギリスへ輸出されていた物。

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この時代の英国磁器は、先日アップしたばかりのコールポートをご案内。

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美しい時代(ベルエポック)だよね。

日露戦争(19041905)では、ロシアの南下政策を阻むため、戦艦の調達など、エドワード7世の日本支援が功を奏するが、黄色い肌の小さな野蛮人の国が大国ロシアを打ち負かすとはイギリスにとっても思ってもみなかったことだった。

維新だの攘夷だのと言って、斬り合いをしていた黄色人種の国が、たかだか三十数年で世界の「五大国」として成り上がり、毅然として、利益を主張しはじめたのですから白人にとっては、脅威です。やがて日本は、そのしっぺ返しを食らうことになりますが、とりあえず日本とイギリスは同盟国であり、イギリスの影響を日本は強く受けます。

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ジョージ5世の時代の第一次世界大戦(1914-1918)では、日本はイギリス・フランス・ロシア・アメリカなどと共に連合国側として、中央同盟国側のオーストリア・ドイツなどと戦います。

ジョージ5世 在位 1910-1936 

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1914年6月28日、サラエボを訪問中のオーストリア・ハンガリー二重帝国の皇太子がセルビアの青年に暗殺される。オスマントルコの弱体化によるブルガリアやギリシア、ルーマニアの小競り合いからオーストリアとセルビアの開戦、ロシア、ドイツ、フランスが参戦し、イギリスの参戦と同時にカナダ、オーストラリアなどのイギリスの自治領の参戦、イギリスの同盟国である日本までがドイツ領東アジアに進撃し後に「第一次世界大戦」と呼ばれる大事件へと発展していきます。

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さて、1918年11月11日、第一次世界大戦が終わる。ドイツ皇帝は、降伏直前に退位しオランダに亡命。ロシア皇帝はロシア革命で帝位を追われ、一家もろとも銃殺される。ハプスブルグ帝国もオスマン帝国も消滅した。

さてさて、次の英国王エドワード8世だが、しょせん国王の器ではなかった。

エドワード8世 在位1936年  1月20日-12月11日

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王位を捨てた恋とロマンチックではあるが、在位11ヶ月は悲しい。エドワード8世の皇太子時代のブリキ缶で、めずらしい軍服姿が貴重なアンティーク缶だ。

きまぐれな兄エドワード8世の退位で弟ジョージ6世が英国王となるが、実に大変な時期であった。

ジョージ6世 在位 1936-1952

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ヒトラーのナチスドイツが第一次世界大戦で失った領土を次々と回復しムッソリーニのイタリアはエチオピアへ進出する。日本は満州を押さえアジア全域へ進出する。

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またまた、世界大戦の始まりです。そして日英の関係は悪化の一途をたどります。

第二次世界大戦 1939-1945

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と、おおまかに書いてみたけれど、一本のブログで書ききれるものではなかった。

まるで、老人の歴史徘徊のようになってしまったが、こんな風に老人は歴史とアンティークを楽しんでいるのだ。カッコばかりつけてゴメン?

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