Vintage Peek Frean & Co Ltd - King George VI & Queen Elizabeth Biscuit Tin
このところ英国王室は、キャサリン妃の出産で世界の注目を集めているワケなのだが、今回の御自慢は、もう何度も紹介しているからすっかりオナジミだけれど、ジョージ5世の次男でエリザベス2世の父親、映画「英国王のスピーチ」のジョージ6世ファミリーのビスケット缶なのだ。
このビスケット缶が、特徴的で価値が高いのは、この戦艦が描かれている正面だろう。
ジョージ5世の在位期間(1910-1936)には第一次世界大戦(1914-1918)があり、ジョージ6世の在位期間(1936-1952)には第二次世界大戦(1939-1945)があった。
その、いずれも国内が戦場になり、ジョージ6世の時代は、世界に拡がる植民地の独立運動で、イギリスは、実は疲弊しきっており、第二次世界大戦で、もしアメリカの参戦がなけばイギリスは日本に負たと見るのは普通の観かたで、世界のリーダーがイギリスからアメリカへと移るイギリス受難の時代であった。
ビスケット缶というのは、いまも昔もメディアであって、今回のキャサリン妃の出産でも記念のビスケット缶が用意されているようだが、今度生まれる王女のヒイおばあちゃんにあたるエリザベス2世とマーガレット王女が描かれている。
ビスケット缶という幸せの世界が、戦争の為のメディアであって、可愛らしい王女が戦争の為のマスコットとされた悲劇。イギリス帝国主義の自業自得とはいえ、悲しい。
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