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2013年1月26日 (土)

イッチン 盛上げの明治の輸出陶磁器。

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久しくオールドノリタケの事など書いていなかったけれど、今日はとても寒くて、外は雪が舞っていて、とてもブロンプトンで梅林公園へ出かけて蝋梅の写真など撮りに行けないので、パソコンに残っていた昔の写真を使いまわして語る老人のナマカワを許して欲しい。

さて、向かって左端から紹介させていただこう。オールドノリタケのドラゴンのカップなんだ。裏印はグリーンのM-NIPPON印、明治43年1910年頃、アメリカへ輸出されたもの。

真ん中の金彩のカップはノリタケでは無いが同じ時期にアメリカへ輸出された“ニッポン物”のカップ。

そして右端の花瓶は、オールドノリタケの、ブルーの初期マルキ印で、明治33年1900年頃イギリスへ輸出された物なんだ。イッチン・盛り上げは、趣味の良し悪しは別にして、明治の輸出陶器の代表的なテクニックで、しかしそれは日本の陶磁器の代表的なテクニックというより、外国人が選んだ日本の一つのテクニックで、その趣味は彼らの趣味であったのだと書けばオイラの美の愛国心は平衡を保たれるのか?

これらの事は、イッチン 盛上げ 団塊 なんてキーワードで検索していただくと、オイラが昔書いたブログが出てくるから読んで欲しいが、先日来このテクニックで検索を誘っているが検索して読んでくれた人などほとんどいない。

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さてさて、イッチンなんだ。デコレーションケーキのクリームを絞り出して飾る方法といえば分かりやすいが、「一陳」は人の名前で、染物などで色を染め分けるためにノリを模様に沿って絞り出して防染する。

そういえば、こないだの郡上八幡の冬の風物詩、吉田川の鯉のぼりの“寒ざらし”は鯉のぼりを染めるにあたって色の境にイッチンでノリを置いて染めた物の、不要になったノリを川で洗い流す作業なんだ。イッチンというのはノリを絞り出すチューブの先の金具の事なんだ。

明治の悪趣味と言えなくもないが、すこし懐かしくて良かったりするんだ。

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コメント

コラレン技法のお宝も見せて下され~bleah
あのガラスビーズは何処で手に入るのか?物知りの団塊堂さんにお尋ねです。
あれが出来れば作品に大きく幅が出て来るようで探しておりまするぅ。

投稿: boss | 2013年1月26日 (土) 11時21分

boss様
よくぞ聞いてくれた。オイラはガラス工芸も実は趣味で、以前はパート・ド・ヴェールなんていう難しいガラスの鋳物みたいなことをやってて、最近は、とてもそんな時間がないのでやっていないが、ブログのアンティークの背景に写っているドームの蝶のキャンディボックスなんかがパート・ド・ヴェールなんだけれど。

さて、コラレンは持っていないが、あれは多分、色ガラスのフリットをCMCというノリで付けて焼くのだと思う。フリットが溶けすぎず表面が溶けて磁器に定着する温度と冷ます時間が重要だと思うけれど、フリットやらパウダー CMCは、お近くの川崎の東京ガラス工芸研究所か東京ヴェリエという会社で手に入ると思う。

投稿: IWANA | 2013年1月26日 (土) 12時45分

流石IWANA様!
早速のアドバイス有難うございました。
時間が出来ましたら、早速見に行って来ようと思います。単発の講座も有りそうなので興味津々ですheart04
それにしても色々な事をされるIWANA様、一体貴方は何者でしょう?bleah

投稿: boss | 2013年1月28日 (月) 16時37分

boss様
東京ガラス工芸研究所!オイラも何度、サラリーマンなんぞ辞めて由水先生の門を叩こうと思ったことか・・・・。

投稿: IWANA | 2013年1月28日 (月) 19時06分

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