« フォルクシュテットのアバンギャルドなアンティークカップ。 | トップページ | 郡上おどりはマダですか。 »

2013年1月12日 (土)

オキュパイドジャパン 占領下の日本製のデミタスカップ。

L1005472

第二次世界大戦の敗戦で1945年から1952年までの七年間、日本はアメリカの占領下にあった。

まさに団塊の世代のオイラなどは、アメリカの占領下の日本に生まれたワケなんだけれど、赤ん坊の頃の事で覚えてはいない。しかし物心ついたころ、名古屋の白川公園あたりにあったアメリカ村の金網の向こうで進駐軍の子供が我々とははるかに違うオシャレな姿でローラースケートなんかをしていた姿は覚えている。

戦後、輸出が再開された1947年から主権が回復された1952年までの約五年間、輸出品にはMADE IN OCCUPIED JAPANといった表示が義務つけられた。

L1005480

敗戦の混乱と、空襲で破壊されつくした中で生産された輸出品なんだ、だから、ろくな物があるはずもなく、ただ金儲けの為の物だったり、進駐軍に媚びたような下品なものだったり、ベカベカと装飾過剰なうえに気持ち悪くなるようなラスター彩を施した頭のわるいアメリカさん騙しの物だったりで、とてもコレクションする気にもならなかったのだけれど、まあしかし

MADE IN OCCUPIED JAPANのバックスタンブのカップ&ソーサーも資料として一つは持つべきかななんて事で最近手に入れたカップ&ソーサーなんだ。

L1005485

塗りも粗ければ画も雑だが、大正期の着物の様なモダンを感じる。同じ様な物をイギリスのカップで見た事はあるが間違いなく日本趣味で、背伸びしたインチキの豪華さに溢れたこの時期の輸出カップとしては許せるのではないか。何度も言うが、あの下品なラスター彩がかかっていないのがいい。

テーマはバラと見たが、良く見ると薔薇と椿が交互に描かれているようで、薔薇と椿ROSE & CAMELLIAのカップと呼んだが御洒落じゃないか。

L1005476

グッチ爺やマッキーバーが住む、多治見辺りで焼かれて、名古屋港からアメリカへ渡った物だろう。

誰もが貧しかったけれど、誰もが一生懸命生きていた OCCUPIED JAPANの時代のカップなんだ。

美しいよね。

|

« フォルクシュテットのアバンギャルドなアンティークカップ。 | トップページ | 郡上おどりはマダですか。 »

アンティーク」カテゴリの記事

マイカップコレクション」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/190484/56519745

この記事へのトラックバック一覧です: オキュパイドジャパン 占領下の日本製のデミタスカップ。:

« フォルクシュテットのアバンギャルドなアンティークカップ。 | トップページ | 郡上おどりはマダですか。 »