ロイヤルウースターのジェームス スティントンのハンドペイント・ゲームバードのC&S。
さて、今年最後のアンティークカップであります。
ロイヤルウースター(英)の代表的な絵付師・スティントン一族のジェームズ・スティントン(1870-1961)のハンドペイントのカップ&ソーサーであります。
お題は、ゲームバードである「鶉・うずら」であります。もちろん、これが雉・キジなら申し分ないのでありますが。
日本でも、将軍様が御猟場にお出ましになる日は、早朝から何人かの「権兵衛さん」が、この鶉を懐に隠して繁みに潜んで、将軍様がお通りの頃合いを計って「鶉」を放ったりしたわけで、「鶉」は洋の東西を問わずゲームバードの代表格だったのです。
比較的早くから養殖されており、格好のエジキにされたってワケだけれど、こころ優しい将軍様の代には、弓を引いたりせず、将軍様が扇子で鶉を指すとそれは、射止めたって事にしたりしたんだそーだけれど、そんなタルーイ事で、面白かったかどうか。
さて、この鶉、江戸時代には家禽化されていたのだけれど、当初は肉をとる為でも、卵をとる為でもなく、
その鳴き声が「ご吉兆(ゴキッチョー)」と聞こえたため、お金持ちの旦那衆が鳴き声を鑑賞したり、鳴き声を競わせるためであったそうです。
おっと!このカップのウズラ、いま鳴いた様な気がします。
ゴキッチョー! 来年は、どなた様にも「ご吉兆」のようであります。
裏印は、○○○&9dotsで1941年。
This listing is for a lovely c.1941 Royal Worcester cup and saucer with a hand painted grouse and landscape. Both pieces are signed by the artist, James (Jas) Stinton.
ロイヤルウースターとオールドノリタケについての過去のブログ
http://dankaiparty.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_fffe.html
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