CBCラジオ「あなたの旅を聞かせて」を聴いて。
むかしの話というのは、若い人にするときは気を付けた方がいい。大方めいわくがられる事が多い。私がかってそうだった。会社の先輩がする昔話は、大して面白くない自慢ばなしだったり、働かない今を正当化する昔の手柄話だったりで少し不愉快になったりした。
あるいは、釣り人の話は、両手を縛って聴けという話があるが、ついつい話は大きくなって五十センチの魚が一メートルになったりする。
でも、昔の話が出来るのは幸せかもしれない。語るべき昔など無かったらとても寂しい。
さて、昨夜、CBCラジオで「あなたの旅を聞かせて」を聴いた。自分が出た番組を褒めるのもなんだけれど、なかなか良かったと思う。本当は素晴らしかったと思っているけれど、私も当事者だと思っているので、ナカナカヨカッタという表現に留めておきたい。
一緒に聞いた家内の感想は、よくこんな番組作れたよねスポンサーは?ときた。実は家内も若い頃はラジオ局の編成部員だったわけで、「よくこんな番組」というのは最大の賞賛なわけだけれど、70年代の青春を過ごした者としては、久々のラジオ番組を聴いたのだけれど、我々の青春はラジオでもあったわけで、我々の青春がラジオのなかによみがえった感じがしてとてもうれしかった。
勿論、パーソナリテイが“つボイノリオ”なわけで、我々の世代そのもので無理が無いというのがあるが、実はディレクターの山室女史の才によるものというのが一番大きいと思う。山室さんは我々の娘の様な世代で、立派な肩書きをお持ちの管理職なのだけれど、とても聞き上手で、こちらが話したくなる不思議なキャラクターを持っているのだ、だから今回は“つボイ”もオレ達もすっかり山室さんに絡め取られてしまったのかもしれない。でも、この世代がオレ達の話を一生懸命聞いてくれるというのはとても嬉しい事なのだ。
そういえば、山室さんは、「あの日のオレ達のマドンナ・京ちゃん」を思わせるところがあるのだ。
「京ちゃん」というのは写真のお下げの女性で、前ページのブログのピーターパンでもあり、我々「共チャン主義者」を「京ちゃん主義者」へと転向させた、時代のマドンナだったのだ。
ところで、この背景画は、私が立看(たてかん)用のハケで描いた落書きで、そのまま舞台で使ってしまったんだよね。
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