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2010年3月27日 (土)

さて、香水瓶です。ANTIQUE PERFUME BOTTLE

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1910年代のパリに君臨したポール・ポワレ。女性をコルセットから解放し、緩やかな着心地のサックドレス、ギリシャ風のワンピース。ポール・ポワレのモード革命はアールデコの中心でありファッションの黄金期でもあった。

シャネル、マリー・ローランサン、男装の小説家コレット。金を愛し、男を愛し、自由奔放に生きながら、しかし男に忠実で情熱的な女の歌を歌い続けたレヴュの女王ミスタンゲット。この時代の女が享受した楽しさに比べたら男のやった事などまるでつまらない。

さて、その女性が開放を享受したアールデコ期から遡ること3-40年、女性がコルセットに身を縛られ、それゆえに健康を害し、時々気を失うなんて事が秘密の花園の奥では日常で、女性は、気つけ薬を持ち歩いて、そんな時にガッーンとくる強烈な薬を嗅いで自分を取り戻したのだという。この香水瓶、いや香水瓶という表現は適当では無いかもしれない。この「瓶」はそうした気つけ薬を入れて持ち歩いた物だという。

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気付薬入れ「フラコン・ド・セル」、着付薬・芳香塩を入れるフラコン・ド・セルは19世紀のフランスの貴婦人たちの間で流行した物。銀箔のサンドイッチガラス、1890年頃。

団塊堂の「物」がたり、アンティークのカテゴリーは、当分、19世紀末からアールヌーボー・アールデコに至るガラス工芸を香水瓶の変遷を通してご覧いただくつもりです、と言うほど大したものではありません・・・恐縮。

さてさて、今回のお宝も、ブログ読者の皆様には、他言無用で願いたい。なにしろ還暦の爺さんが「香水瓶」を集め始めたというのだから。こういう高級な趣味は、高級な人と高級な会話を通じてしか高級に伝わらない。まあ普通には、変態扱いされるのがセキノヤマで、良くて変体、悪くすると野蛮人が編隊攻撃をしかけたりするものなのだ。

なんて事を言ってみつつ、しかし団塊堂、その昔からガラスが好きで、ゆくゆくはガラスをもって身を立てたいなんて事を思った若い日もあったわけで、しかし眼だけは肥えても財布は肥えないわけで、ガラスなどコレクションしようと思ったら瞬く間に破産者となる事請け合いで。だから、小さな自分に合った小さな香水瓶ならなんとかなるかもって思う今日この頃だけれど、ナメル事なかれ、香水瓶こそコレクターの世界であり高いものは極めて高いのであります。

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恥ずかしさを乗り越えて、正直にいえば、官能に形を与えた香水瓶の世界こそ、団塊堂が求める唯美主義の極みであり、エステティックな芸術のディズニーランドであります。ハ~ン? 

まあ、匿名だから良いものの、還暦の爺様がこんな事をいうのは、結構勇気が要ることであります。 何茶って、平気なくせに。

「人は美学なしには生きていけない」 

                                パオロ・ブルガリ

いや、年金と退職金があれば生きていけるって? くだらない奴だな君って、勝手に生きていけば!

この手のものには、芳香塩を入れるフラコン・ド・セルと、芳香酢を染ませたスポンジを入れたヴィネグレットがある。フラコン・ド・セルは19世紀のフランスの貴婦人たちの間で流行した、ヴィネグレットは18世紀から19世紀の特にビクトリア王朝期のイギリスの貴婦人たちの間で流行した。

インターナショナル パヒュームボトル アソシエイション

http://www.perfumebottles.org/home.cfm

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