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2009年1月25日 (日)

ベイヤー&ボックのアヴァンギャルドなカップ&ソーサー。

Bauhaus_001 さて先日来、訂正あるいは修正しようと思っていたのが、このベイヤー&ボックのカップ&ソーサー

以前のブログで“バウハウスの”と書いたけれど、勿論間違いではないけれど、むしろアバンギャルドとすべきだったかなと思うのです。

バウハウスは学校であり運動体であったわけで、それ故に対立もあり分裂もあり、社会派から唯美主義者まで活発な議論がありました。

意外なことですが、バウハウスの陶器といわれる物は、日本の民芸運動の影響を強く受けており、バウハウスの指導者は何度も日本を訪れ柳宗悦などと交流し、日本民藝館の所蔵品に感銘を受けたという日本民藝館の記事を読んだ事があります。

バウハウスには、モダニズムの先駆けとしての側面と、理想主義・社会主義の影響を受けた農民風の日常食器のフォルムこそ新たなるデザインのあるべき姿だとする流れが存在していたようです。

Bauhaus バウハウスの陶芸を担ったテオドール・ボークラーのティーポツトの写真はこれです。釉薬のみならずフォルムも日本の影響を強く受けています。民芸陶器そのものであります。

とすれば、このベイヤー&ボックのカップ&ソーサーこそは,その唯美主義故に社会主義に裏切られた20世紀初頭の前衛たちの記念すべきアバンギャルドあるいはアヴァンガルドのカップ&ソーサーなのではないか?と、空想する今日この頃です。

今夜も、ブログを訪れて戴いたホトンドの皆様にはドウでもイイ話題で恐縮です。

0812_004 今夜も、団塊堂は、そこそこシアワセであります。

明日も、それなりにシアワセであります様に。

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コメント

友から動→植→鉱の謎を貰った。「夢の浮橋」と名付けられた国宝級の石が徳川美術館に展示されております。一時所有なのか・永久保管なのか? 定かではありませんが覗きに行ってみてはいかが・・・

投稿: yuusuke320 | 2009年1月26日 (月) 19時14分

遊助様
貴ブログの「夢の架け橋」は徳川美術館に展示されているのですか。次の休館日あたりに忍び込んで、アノ石を枕に、昼寝でもしてまいります。見る夢は、大奥でしょうか、それとも宗春的遊行でしょうか、せいぜい石川さゆりでしょうか。

投稿: 団塊堂主人 IWANA | 2009年1月27日 (火) 00時05分

IWANA様
この二日間、何か気の利いたコメントができないものかと考えぬいたあげく、残念ながらこの「バウハウス」のカップに関しては知識が全くゼロです。以前アップされた記事と和田先生のコメントを読んで、覚えたてのフィッシャーマンの知識の隅っこに小さなスペースをこしらえ、たった今、「バウハウス」の一夜漬けの知識を無理矢理押し込めました。理解できるようになるまでもうしばらく時間が必要です。ただどうしても言いたかったのは、「美しい」と言うことです。このティーカップは大変好みです。色といい、金彩の花柄といい。ただこういう美しい金彩が剥げてしまっているカップがありますね。私のダービーもそうです。そういうものをもとのように甦らせてくれる工房があるようですが、こういうアンティークものは、たとえ金彩がひどく剥げているものでも手を加えない方が良いのでしょうか?ずっと疑問だったのですが、IWANAさんどう思います?和田先生どうなんでしょうか?

投稿: annie | 2009年1月27日 (火) 22時39分

遊助様
架け橋と浮橋を間違えてコメント致しました。御バカな私をお許し下さい。

annie様
金彩の補修ですが、実は、プログに以前アップしたコールポートのド派手なジュールのカップは見込みの金彩がかなりヒドイすれで、なんとかしてやりたいと、近くのチャイナペイントの先生のところへ持ち込んだのですが先生は自信たっぷりでしたが、トンデモナイ状態になってしまいました。昨年の九月に持ち込んだのですが、収拾がつかない状態で未だ預けたままです。持ち込み先を間違えると大変な事になります。
アンティークは和陶と違って傷や擦れは決定的なマイナスのようですが、私は擦れだって美しいと思います。

投稿: 団塊堂主人 IWANA | 2009年1月27日 (火) 23時53分

あらま!滅多に出ない逸品なのに。
塗っただけなら拭き取れますが、
焼き付けちゃったんでしょうか?
ジュールは傷まなかったかな。
今後どうなさるおつもりで?

投稿: 和田 | 2009年1月28日 (水) 02時48分

金彩の補習の事を以前からお尋ねしたかったのですが、また大変なことになっていたんですね。焼き付けたらもう取れないのですか?それはそうでしょうねえ。私も仕事柄、レンズのクリーニング、修理などしますが、古いレンズはマイナスネジが使われていて、これがドライバーでなめてしまうのです。錆びていたり、接着していたりで。外す時になめて鏡銅を傷つけてしまいます。これがライカやレア物のハッセルのレンズなどですと生きた心地がしません。またレンズの内面にホコリや曇りがある場合はどうしてもバラさなければならず、とても緊張します。このチャイナペイントの先生、今大変な思いをしてらっしゃるのではないかしら?とにかくアンティークカップの金彩は補習しても値打ちには関係ないのようですね。今頃コールポートのカップはどうしているのでしょう。無事が確認できましたらまた教えて下さいね。

投稿: annie | 2009年1月28日 (水) 19時10分

annie様
今日、和田先生からDVDが届きました。観おわったら早速送らせて頂きます。楽しみにお待ちください。

投稿: 団塊堂主人 IWANA | 2009年1月29日 (木) 18時32分

DVD是非お借り出来ればと思います。よろしくです。それから今日ミニチュアフィッシャーマンと言うヘンテコなセットをe-bayで見つけました。窯印は「S」。何でしょうね、これ?フィッシャーマンのコレクターとして買うべきなのか、ほうっておくべきなのか苦しみます。アンティークカップはミステリアスです。

投稿: annie | 2009年1月29日 (木) 22時07分

annie様
ミニチュア・フィッシャーマンは「トイ・ウエア」という分類で、日本で言うと「ままごと遊び」、ドールハウスや人形遊び用の食器です。
「極めて」とまでは言いませんが、「かなり」レアな品物で、私の評価額では15万円です。将来30万前後にはなるでしょう。コレクターなら買いですね。
窯印がなぜ「S」か?については、ebayのアイテム・ディスクリプションにもあるとおり、「サロピアン」だからです。
なぜ「サロピアン」?
詳しくは「アンティーク・カップ&ソウサー」p.48(青い本)に解説してありますのでご参照ください。
私が連載している例のHPにも「サロピアン」に関する記述がありますので、ご研究ください。

投稿: 和田 | 2009年1月30日 (金) 00時11分

 こんばんわ。たびたびのオジャマです。
 昨日オイラのブログにカポディモンテカップの写真と記事一部を使わせていただきました。 今後とも4649です。

投稿: yuusuke320 | 2009年1月30日 (金) 01時34分

和田先生
またまた貴重なアドバイスを有り難うございます!これは何とかコレクションに加えなければなりませんね。「サロピアン」?どう言う意味でしょう。これも調べてみます。有り難うございました!

投稿: annie | 2009年1月30日 (金) 08時55分

annie様
ご参考までに。
http://www.rubylane.com/shops/owensantiques/item/9021
底面に刻印で「SALOPIAN」とあります。

投稿: 和田 | 2009年1月30日 (金) 09時15分

和田先生
こちらのフィッシャーマン顔が随分違いますね。約1780年製とありますが、フィシャーマンだけでもいろんなタイプのものがあるということがわかりました。単純にカーフレイとウースターのコピー品が存在するのみと思っていました。コレクションするのが楽しくなって来ました。
「SALOPIAN」についてはじっくり調べてみます。

投稿: annie | 2009年1月30日 (金) 10時28分

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