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2008年10月 1日 (水)

アンティークカップの愉しみ。BAUHAUSデザイン・ベイヤー&ボックの尖ったカップ&ソーサー。

Volkstedt_016 わが友、読者よ!

君なくば、

我はそも何ぞ!

感ずるところみな独りごとに終わり、

わが喜びもことばを知らず。

                   ゲーテ

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さて、智恵子抄の冒頭で詩人は、

いやなんです

あなたのいってしまふのが

花よりさきに実のなるやうな

種子よりさきに芽の出るやうな

夏から春のすぐ来るやうな

そんな理屈に合はない不自然を

どうかしないでゐて下さい

と嘆いたけれど、九月の次が、イキナリ十一月になったやうな、理屈に合はない不自然な寒さの今日この頃、皆様いかがお過ごしですか?

たったコレだけの枕の為に智恵子抄まで引いてしまう、まわりくどい団塊堂をお許し下さい。でも秋の夜はタップリで、団塊の世代はアアダコウだと語るのが好きですから。

さて、先日来、わが師・アンティークカップ界の大御所・和田泰志氏が、このベイヤー&ボックのカップにヤタラ喰い付いて来るのだ。一晩に三本ものメールを戴いたりして、ブログのネタふりをして頂いたりして、ゲーテの詩なども和田先生の放火によるものなのだ、なにせゲーテときたら団塊堂は中学三年生からのお友達なのだから。

さて、では、なぜゲーテなのか和田先生、いや面倒だから和田さんのメールを紹介する。

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Volkstedt_005 そして問題のこのカップですが、間違いなくバウハウスで学んだデザイナーの誰かがデザインしたもの、もしくはその影響下にあるモノ(まちがいない!)でしょうし、もしかしたらバウハウスの家具食器そのものかもしれない。

もしそうなら、一客数十万円の価値がつく作品となる可能性もある。そんなロマンもあるのです。

実はこのブログ、もっともっとふかーくふかーくいけるんです。

実はドイツで「ウィーン分離派」が南ドイツのミュンヘンを拠点に
活動した
世紀末、(画家で言うとクリムト、エゴン・シーレなどです)
工芸の世界でも新たな運動、しかも現在まで三越の高級家具売り場を飾る
20世紀のデザイン巨匠達が大活躍(コルビュジェ、帝国ホテルのフランク・ロ
イド・ロイド・ライト、そしてヨーゼフ・ホフマンなど)したのがグロピウスが主催したテューリンゲンバウハウスだったのです。

Volkstedt_003 成立は分離運動から20年あまり後の1919年です。混同なきよう。
第一次大戦が終わり、ドイツの各王国とオーストリアのハプスブルク帝国が崩壊し(ドイツ王国は各州政府となった)1919年にワイマール憲法ができます。

その同年、同地ワイマールに出来たのがバウハウスです。清新清冽な設立ですねえ。テューリンゲン州政府はバウハウス活動に予算を投下しています。

それから、ヴァイマル、ヴァルトブルク城、マルティン・ルター テューリンゲンの三世界遺産に共通するワードは、ゲーテじゃないかと思うのですが、いかがでしょう?
テューリンゲン=ゲーテ。だめ? 

ゲーテ=ヴァイマル、ゲーテ=ヴァルトブルク城、となりませんかね。
ゲーテとルターの関わりはあるのかないのか。

ゲーテはルターを尊敬しており、ルターが隠れ住んだこの城を、ゲーテがヴァイマル宰相時代、修復・維持のために腐心奔走したといわれます。
こうして三カ所の世界遺産が結びつく。テューリンゲン=ゲーテ!なんですな。
                                                   
和田
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さて、ゲーテのワイマル時代は1775年~86年そしてイタリア旅行後の1788年~1813年。次の詩もイタリア旅行後の詩だけれど、ゲーテは「美」について、こんな詩を残している。

「何ゆえ、私は移ろいやすいのです? おゝ、ジュピタアよ。」と、美がたずねた。

「移ろいやすいものだけを 美しくしたのだ。」と、神は答えた。

さてさて、こんなメールを和田さんと遣り取りしながら秋の夜は更けていきます。アンティークカップの世界は極楽であり魔界であります。

今夜も団塊堂はシ・ア・ワ・セであります。

Volkstedt_014

Volkstedt-Rudolstadt (Germany,Thuringia)

Beyer & Bock,porcelain factory,f.1890.

オールドノリタケ アールデコ ピエロの小物皿

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