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2008年10月29日 (水)

「眼による新たな創造」

Apc 「書は人なり」と言うが、「蒐集もまた人なり」だ。書が、その人なりを正確に描き出すように、蒐集という行為もまた、コレクターの人柄や美意識を見事に映し出す、蒐集もまた一つの表現である。

陶芸家の濱田庄司が、自身のエッセイ集「無尽蔵」のなかで「自分の眼で自分らしく物を見る事が出来れば、これは一つの創作といっていい」と述べているが、優れた眼の力と行動力を持つ者が、ものと真剣に向きあうならば、作品が持つ新たな価値を再び生み出すことができる。そうした意味で言うならば、柳宗悦の蒐集は「眼による新たな創造だ」といっても過言ではないだろう。       日本民藝館手帖

さて、本文と写真は何の繋がりもないが、今日という日に、こうして並ぶ事がまた新たなる創造に繋がるなんて、何も無い夜の、苦し紛れの想像。

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2008年10月26日 (日)

ホテルのバー。

Hototogis_002 しとしとと、不景気な雨がそぼ降る日曜の朝、団塊の皆様はイカがお過ごしでしょうか。友達の友達がアルカイダだという出来の悪い弟の鳩山さんが、この株価の暴落で66億円の損失を被ったようだけれど、相変わらずノーテンキで羨ましい限りです。

団塊堂のお友達のT様の口癖は「他人の不幸は蜜の味」なんだけれど、株価の暴落でメールも途絶えがちで、自分が不幸になってどうするのよ?って感じ。

団塊堂といえば昨年の暮れには少し投資信託でも、と心が動いていたけれど、面倒くさいというただそれだけで極めて保守的に銀行一筋のスタンス。「禍福はあざなえる縄のごとし」これだって何時かT様が団塊堂に送ってきたメールの言葉ジャマイカ。バクチはいけません。とりわけ老人は。

さて、この頃、妙に挑戦的で好ましいアカイ赤い朝日新聞が、解散を逃げまくる「弱虫太郎」こと川筋者の麻生太郎の「ホテルのバー」でのお遊びを攻撃しているけれど、いけませんイケマセン。他人のお遊びをヒガンダ目でウラヤマシがってはいけません。ホテルのバーなど、健康で明朗会計でスマートで、料亭なんぞより合理的で、上手く遊べば柳ケ瀬のフィリピンパブより安いのだから。マッカランの18年物というのがニクイけれどマッカランで葉巻なんて良いよね、好きだねそういうの。どうせ太郎なんて庶民の生活なんて知らないし「実体経済」なんて知らないでマンガ読んでただけなんだから。一緒に遊んだら面白いだろうね。太郎くん総理大臣辞めたら遊ぼうよ!

そんな事より、恐慌を盾に解散を逃げ、非常時に政治的空白を延々と続ける自民公明政権の存在そのものが問題なのですよ。

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2008年10月22日 (水)

ロイヤルチェルシーの矢車菊のカップ&ソーサー。

Royal_chelsea_002 かまつけば

窯の

中まで

秋の風   半泥子

「窯築けば」 窯の中まで秋の風とはまことに爽やかである。

しかし、今夜の団塊堂は、

茶溜まりの 鏡の 底まで 秋の風  というくらいブルーな気持ちなのです。

さて、そんな今夜は、パッと派手に、ロイヤルチェルシーの手描きのカップの見せびらかしなのです。

近頃の団塊のブログ、写真が派手で、いささかバブリーな道楽者の様に団塊堂は思われて友達を失くしている様な気がしないでもないけれど、このロイヤルチェルシーのカップ、写真写りは派手だけれど、本当は素朴で“イイカンジ”のカップなのです。

Royal_chelsea_003 下手な手描きが素朴で、北欧の壁紙のようで好感度が高いのです。こんなカップを使いタオシテ、金彩が摺れるまで育てたらとてもいい味が出てくる様な期待が持てるのです。

というわけで、素朴って良いな、ってシミジミ思うくらいブルーな今夜の団塊堂なのです。今夜はこれくらいで早々に失礼致します。

New Chelsea Porcelain Co.Ltd.1912-51      1943年頃の物

Royal_chelsea_001

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2008年10月17日 (金)

タンゴ歌手・香坂優 「情炎」源氏物語公演。満員の会場。

Jouen_004_3   さて、先日来、団塊のブログが、かなり入れ込んできた、団塊の星・タンゴ歌手・香坂優の「情炎・源氏物語」名古屋公演が昨夜アートピアホールで行われた。724席の会場は満員。画期的な事なのです。「白い街」と唄われ、タモリに「エビフリャー」と「ターケにされた」つまりタワケにされた名古屋の、オシャレな「デザイン都市名古屋」の中心、ナディアパークのアートピアホールがオシャレな紳士・淑女、いや団塊の世代以上の知的でオシャレな熟年の世代で溢れた。演歌でもなく沢田研二でも氷川きよしJouen_003_2 でもない、そしてテレビでもあまり見た事がない本格的タンゴ歌手の公演なのです。名古屋の常識で考えれば300の客席すら埋めるのは大変なハズなのです。入れあげていた団塊堂ですら満員になる事は無いだろうと食事をしてユックリとお茶をして開場20分後に会場に付いたら既に一階席は満席、一般の入場券にも関わらず泣く泣く二階の学生席に座るハメとなったのです。モチロン二階席とて大人ばかり、満員なのです。

さてさて、タンゴと能と新内のコラボレーションという、香坂優の危険な試みの顛末についてであります。三味線もお囃子も琴も、驚くほどタンゴの世界とあっていて、三味線もお囃子も琴も、もともとタンゴの楽器であったのでは無いかと思うほどタンゴ的であり香坂を喰ってしまうほどの素晴らしさであった。香坂のプロデューサーとしての着想にハナマルを付けたいと思う。

さて、源氏もわからないし能も知らない団塊堂としては、香坂のタンゴに浸りたかった団塊堂としては、少し不満であった。香坂のタンゴだけを聴きたかったから。是非、香坂が見つけたタンゴの世界・邦楽によるタンゴを深めて、次回は香坂のタンゴをタップリと聴かせて欲しいと思う。

なんて事を色々言ってみつつ、コンサート後は名古屋のランドマークの高層ビルを見下ろしながら、マッカランの12年物で青春を思い出しながら、ほろ酔い気分で終電まで友人と語り合った団塊堂なのであります。香坂優は凄い奴だと思う。

今宵も団塊堂は シ・ア・ワ・セ であります。Jouen_005

主催者に無許可で撮ったバカチョンカメラの写真で恐縮です。

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2008年10月13日 (月)

断念有意 次回意中。

1016b_003 さて、団塊堂は昨夜からE-bayのオークションで見つけたチェコのEichwaldのカップに狙いを付けていて9ドル99セントなどと安価なカップをジッとウォッチしていたのです。まさか、こんなに安くは落ちないだろうし、まして先月、家内に今後無断でカードは使用致しませんと自ら申し出て、少しばかりのカード残を消して戴いた手前、過ちは二度と繰返しませんと心に誓っていたのも床の間、タカダカ10ドル20ドルで悩むナンゾ男の子じゃないぞと思いつつ15ドル11セントとセコイ上値で自動入札を掛けておいたのです。いやしかし、30ドル程度は当然と思いつつも締め切りの、先ほど11時を数分に控えても競争相手は現れず、なんと9ドル99セントで落ちるのか?そして私のパソコンの時計が11時を示して、落札と有るから早速友人にメールで報告。そしてE-bayの画面に戻ったところ、二人の競争相手が忽然と現れていて最後の最後に競り負けていたのです。

油断大敵 決断大切 そして断念有意 次回意中。さて、知性豊かな友人が団塊堂のコノ顛末報告を聞いて送ってくれた言葉がこの言葉なのです。

さてさて、政権末期のブッシュに見事に裏切られて、北朝鮮のテロ指定解除を決められてしまった麻生政権だけれど、日米同盟の脆弱性、いやそんなに難しい言葉は必要ない、自分勝手なクレイジーガンマンのブッシュと肩を組んで喜んでいた小泉やら、ライスにスシと呼んでと媚びた馬鹿女の小池の顔が見たい体育の日の今日この頃です。

かくなる上は、横田さんのお母さんを何とか喜ばせるためにも、「原子力空母も、宇宙戦艦大和も、北朝鮮を射程にした核弾頭ミサイルも、至急整えて戦争が出来る国にしなければ」、と思いつつ、それだけの金を北の支援に差し向けたら、誰も殺さずに誰もがシアワセになれるのではと思うのは甘すぎるだろうか。

油断大敵 決断大切 そして断念有意 次回意中。横田さんのお母様にそれを言うのは余りにも酷ではあると思いつつ、しかし。

写真 バウハウスの舞台芸術「トリアード・バレエ」

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2008年10月10日 (金)

何も無い夜は。

Royal_chelsea そこはかとなくうらぶれて暗く

重い気もちになることがよくあるが、

わたしのクリステルのそばにいると、

何もかもまたよくなる。

どこにいてもあの人の姿が見える。

                                       ゲーテ

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2008年10月 5日 (日)

醜悪な戦前へのノスタルジー・醜悪な自民公明政権。

Gujo さて、余りに怒りが大きくなると、怒るのも嫌になってしまう、そんな状況の団塊堂の今日この頃なのです。

醜悪な国粋主義的亡霊の中山大臣がアットイウマニ転がり落ちて政界を引退する事になったけれど、悲しむべきは、これ程大臣の失言が続き二度もの政権放棄を行った自民公明政権が、三度目の正直かと思った麻生内閣の組閣直後にマタマタこれなのだ。中山は「そういう奴」であった事は自民党内では周知の事で、それゆえに麻生のお友達であったけれど、当然予想された事なのに余りにもお粗末すぎる。自民党の人材の枯渇がこれ程ヒドイとは。

NYタイムズの社説で「麻生はケンカっぱやい国粋主義者」と指摘され、その思想の底流は「醜悪な戦前へのノスタルジー」であるとされたけれど正にその通りで、しかし、そんな馬鹿に付き合っている状況ではない不況があるのだよ日本には!

さて、醜悪な麻生政権は、恐慌前夜ともいわれる経済不安と不景気を人質にとり中小経営者の不安を煽り補正予算成立を盾に選挙を回避し自民公明政権の延命を図る戦略の様だが、まさに、二度に亘って政権放棄し混乱を招いた上に更に無責任を重ねる有様は・・・・。

岸恵子風に言えば「暴動が起きない不思議の国・日本」なのだけれど、暴動はともかくとして、次の選挙には自民と公明にガッーンと一発喰らわしてやりたいと、タソガレの団塊の世代でも思うのです。

それにしても、サブプライムローンやらリーマンブラザースってドウよ。「金融工学」などと格好つけても、只の「ねずみ講」に屁理屈つけただけのマルチ商法なんだね。「アメリカンスタンダード」だの「世界標準」だのという詐欺に踊った小泉チルドレンやら竹中や前原が如何に馬鹿であったかが証明されたけれど、とりかえしのつかない損失を喰らった博打ウチの皆様にはドウジョウ致しません。

さてさて、風俗好きの元オチャラケ芸人の東国原知事が、中山の後釜で自民党から国政にご出馬の様子。芸人が権力の犬になったら只の犬だよ見苦しい。

そこで一句。

「 ゆく末は ヤシロエイタか そのまんま 」

写真は、リーマンブラザースもイオンタウンも無いけれど人が人らしく暮らす奥美濃の川の町・郡上八幡。

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2008年10月 1日 (水)

アンティークカップの愉しみ。BAUHAUSデザイン・ベイヤー&ボックの尖ったカップ&ソーサー。

Volkstedt_016 わが友、読者よ!

君なくば、

我はそも何ぞ!

感ずるところみな独りごとに終わり、

わが喜びもことばを知らず。

                   ゲーテ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、智恵子抄の冒頭で詩人は、

いやなんです

あなたのいってしまふのが

花よりさきに実のなるやうな

種子よりさきに芽の出るやうな

夏から春のすぐ来るやうな

そんな理屈に合はない不自然を

どうかしないでゐて下さい

と嘆いたけれど、九月の次が、イキナリ十一月になったやうな、理屈に合はない不自然な寒さの今日この頃、皆様いかがお過ごしですか?

たったコレだけの枕の為に智恵子抄まで引いてしまう、まわりくどい団塊堂をお許し下さい。でも秋の夜はタップリで、団塊の世代はアアダコウだと語るのが好きですから。

さて、先日来、わが師・アンティークカップ界の大御所・和田泰志氏が、このベイヤー&ボックのカップにヤタラ喰い付いて来るのだ。一晩に三本ものメールを戴いたりして、ブログのネタふりをして頂いたりして、ゲーテの詩なども和田先生の放火によるものなのだ、なにせゲーテときたら団塊堂は中学三年生からのお友達なのだから。

さて、では、なぜゲーテなのか和田先生、いや面倒だから和田さんのメールを紹介する。

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Volkstedt_005 そして問題のこのカップですが、間違いなくバウハウスで学んだデザイナーの誰かがデザインしたもの、もしくはその影響下にあるモノ(まちがいない!)でしょうし、もしかしたらバウハウスの家具食器そのものかもしれない。

もしそうなら、一客数十万円の価値がつく作品となる可能性もある。そんなロマンもあるのです。

実はこのブログ、もっともっとふかーくふかーくいけるんです。

実はドイツで「ウィーン分離派」が南ドイツのミュンヘンを拠点に
活動した
世紀末、(画家で言うとクリムト、エゴン・シーレなどです)
工芸の世界でも新たな運動、しかも現在まで三越の高級家具売り場を飾る
20世紀のデザイン巨匠達が大活躍(コルビュジェ、帝国ホテルのフランク・ロ
イド・ロイド・ライト、そしてヨーゼフ・ホフマンなど)したのがグロピウスが主催したテューリンゲンバウハウスだったのです。

Volkstedt_003 成立は分離運動から20年あまり後の1919年です。混同なきよう。
第一次大戦が終わり、ドイツの各王国とオーストリアのハプスブルク帝国が崩壊し(ドイツ王国は各州政府となった)1919年にワイマール憲法ができます。

その同年、同地ワイマールに出来たのがバウハウスです。清新清冽な設立ですねえ。テューリンゲン州政府はバウハウス活動に予算を投下しています。

それから、ヴァイマル、ヴァルトブルク城、マルティン・ルター テューリンゲンの三世界遺産に共通するワードは、ゲーテじゃないかと思うのですが、いかがでしょう?
テューリンゲン=ゲーテ。だめ? 

ゲーテ=ヴァイマル、ゲーテ=ヴァルトブルク城、となりませんかね。
ゲーテとルターの関わりはあるのかないのか。

ゲーテはルターを尊敬しており、ルターが隠れ住んだこの城を、ゲーテがヴァイマル宰相時代、修復・維持のために腐心奔走したといわれます。
こうして三カ所の世界遺産が結びつく。テューリンゲン=ゲーテ!なんですな。
                                                   
和田
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、ゲーテのワイマル時代は1775年~86年そしてイタリア旅行後の1788年~1813年。次の詩もイタリア旅行後の詩だけれど、ゲーテは「美」について、こんな詩を残している。

「何ゆえ、私は移ろいやすいのです? おゝ、ジュピタアよ。」と、美がたずねた。

「移ろいやすいものだけを 美しくしたのだ。」と、神は答えた。

さてさて、こんなメールを和田さんと遣り取りしながら秋の夜は更けていきます。アンティークカップの世界は極楽であり魔界であります。

今夜も団塊堂はシ・ア・ワ・セであります。

Volkstedt_014

Volkstedt-Rudolstadt (Germany,Thuringia)

Beyer & Bock,porcelain factory,f.1890.

オールドノリタケ アールデコ ピエロの小物皿

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