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2008年8月31日 (日)

パラゴンの薔薇のカップ。その2

Sora 空の何処にあれ程の雨が貯えられていたのか不思議なくらいの激しい雨が降り続き、毎晩、空のあちらこちらで怒りが爆発していたけれど昨日の夕方は虹もかかり、やがて西の空は夕焼けに染まり、伊吹山がシルエットで姿を現しまるでオペラの始まりの様でもあり幸せであり、人生まだまだ楽しい事もあって夕焼けの茜の空に綿のスーツの身を染めて呼吸しながら幸せを感じる団塊の今日この頃、皆様イカがお過ごしですか?

降る雨は必ず上がるものだと、判った様な事を呟いてみつつ、今日は眩し過ぎる様な青空でブラインドを下ろしてブログを書き始めました。

Paragon_003 さてパラゴンのカップの続きです。ヨーロッパアンティークカップの世界には、素晴らしく緻密で壮大なロマンもあり、研究対象としても誠に奥深く、ビギナーの団塊堂としても素晴らしい世界を見つけたものだと充実していますが、さて、マイセン・セーブル・ウイーンなど一通り並べてみたいけれど近頃はジャンボ宝くじを買うのすら考えあぐねる始末で、できればマイセン・セーブル・ウイーンのカップが当る百円くじ等ないものかと貧しすぎる昨日・今日・明日ではあります。

そこで唐突ですが、「ヨーロッパのレトロな雑器」というのはいかがでしょうか。前回も書きましたが、アンティークカップはとても質が高く、素晴らしく出来上がった物であり、極めて完成された技術に感心させられますが、百年二百年の古さというか違和感を感じる事はありません。モチロン百年・二百年程度の古さなら和陶の世界でも同じで、むしろ戦中の混乱期やら幕末の粗雑な物のほうが「古さ」を感じます。

アンティークの楽しみは、タイムスリップの楽しみ、時間空間移動の楽しみにあって、アンティークというには若すぎるがパラゴンもスージークーパーもレトロ感が充分で「庶民の生活に近い雑器」ゆえに、より「アンティーク」感が楽しめていい。

「アンティーク」とは、百年以上前に作られた物をさすのであって、ネットオークションに5~60年前の物がアンティーク と表現されていたら詐欺だと叫んでいい。しかし、すでに初老の団塊の世代としては、我々が生まれる以前の作はアンティークと言って楽しむ事をお許し戴きたいとも思うのです。

Paragon_005 さて、このパラゴンを「雑器」と呼んでよいものか、「ヨーロッパアンティーク・カップ銘鑑」の和田泰志先生に聞いてみた。

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和田先生のメール

それから、パラゴンは雑器メーカーです。
美術工芸品ではなく、その意味からはアーリーノリタケのほうが立派な壺や花瓶がありますから、メーカーとしては上にあった、優れていたといえるでしょう。

銘鑑の5章扉は雑器の集合写真です。パラゴンはそういう扱いです。
青い本ではすでにパラゴンの採用はなく、今のHPにも登場していないので、
次の本にパラゴンが載ることはたぶんないでしょう。

パラゴン社の戦略がうまかったのは、ロイヤル・ワラントのようなマークを窯印としてデデ~ンと入れたこと、あとは「パラゴン」という命名ですね。
団塊世代の親の時代、1950年代にジャズ・ファンだった今の80歳代、90歳代は、何ヶ月も給料を貯めてブルーノートの輸入LPを買い、それをJBLのスピーカーで聴くのが夢だったわけです。
中でも巨大なホーンスピーカー「パラゴン」は、ジャズ用オーディオの最高峰で、日本では超金満家が数台所有していただけの幻の銘器でした。
バブルの頃、骨董品と化したパラゴン・スピーカーがたくさん日本に入ってきましたが、私などは「パラゴン」という最高峰の名前のイメージとあまりに落差がある「パラゴン」の食器の品質に、違和感を覚えたものです。

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団塊の世代であり、ジャズ喫茶を一日三軒ハシゴして歩くジャズフリークだった団塊堂にとってもJBLは特別の響きがあり更に木工品の極致とも言えるホーンスピーカ・パラゴンは完結した夢の固まりでした。Paragon_008 そのバブルの頃、百貨店でパラゴンを展示販売した事がありますが、確か一千万円くらいだったかしら。陶器パラゴンのロゴマークの両サイドに拡がるスタイルは成るほどホーンスピーカーのパラゴンのイメージそのものであります。

さて、パラゴンの、このカップ&ソーサー、裏印集によれば、1957年プラスとの事。まさに団塊の世代にとって懐かしいレトロな匂いプンプンの作であります。

PARAGON CHINA (CO.)LTD.,

Atlas Works,Longton.Staffordshire Potteries.1920~

エインズレイもパラゴンもコールポートも、この時期カルテルを組んで同じ手の物を作っていたという和田先生からの情報を前回アップ致しましたが、偶然ですが団塊堂はebayでこの時期のコールポートを落札しておりました。こんな話の展開になるとは思わずに落札したのですが、わたくし的には面白い展開になってきました。カルテルを組んでいた三社の同じ手の物が同時に揃うのですから。コールポートのカップは少しランクが上の仕上がりだと期待していますが来月半ばにはブログにアップできると思います。是非またお立寄り下さい。

Aynsley_003 Aynsley_002 Paragon_002 Paragon_006

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コメント

JBLのパラゴン。1千万円だったんですねえ。
設計は丁度写真のパラゴン・カップの窯印と同じ1957年で、25年間ほど作られましたので、1980年代まで現役機種でした。
バブル崩壊後は所有者が金に困ったのか、中古市場でもパラゴン・スピーカーを見かけるようになりましたが、価格はユーズドでも5百万以上しており、とても手が出ませんでした。
JBL自体もエベレスト、K2と、山の名前を付けた最新型高級スピーカーを新たに設計して売り始めましたので、私の興味も新機種に向いてしまいました。
そこで、折りたたんだ巨大なウッド・ホーンを低音部に使用した、英国タンノイ社の最高級スピーカー「ウエストミンスター・ロイヤル」を買って済ませました。
これはペアで5百万なんてしませんでした。
ただコーラの自販機か、ちょっとした大型冷蔵庫ほどもある大きさだったので、
自重が100kg以上もあり、移動も保管も大変でした。
ウエストミンスター・ロイヤルは非常に能率が高く(90デシベル以上あったかと)、
WESTERN300Bの真空管使用のアンプで、出力1W以下でも大音量でガンガン鳴ってくれるのでした。
まして動力電源使用のヒーターみたいなアンプで鳴らしたときは豪快でした。
21世紀になる直前に手放してしまいましたが、広い家に引っ越したらまた購入したいと思っています。
オーディオの趣味はやめられません。

投稿: 和田 | 2008年9月 2日 (火) 17時32分

和田先生。お立寄り有難うございます。そして、タンノイですか?涙が出ます、その頃私の上司もタンノイを鳴らすのが自慢の人でした。そして床に大理石を敷いて。
我が家は、今は大型スピーカーは倉庫入りして、タワー型の小型スピーカーですがコンクリートの地面に直置きで、ナカナカ良い音が出ます。思いっきり鳴らせるというのが一番です。

投稿: 団塊堂主人 IWANA | 2008年9月 2日 (火) 23時10分

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