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2008年7月23日 (水)

ロイヤルウースターのコピーであるオールドノリタケについて考える。

On_w_002_2 さて、過日のブログで和田泰志先生にコメント戴いたロイヤルウースターからのオールドノリタケのコピーについて改めてブログをアップしてご覧戴こうと思うのです。

写真はオールドノリタケの雉。

和田先生のコメント。

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「ゲームバード(雉)」ロイヤル・ウースターのジェイムズ・スティントンが得意とした作品で、ノリタケが模造していますが、ウースター作品の顔料には、スティントン一族だけに伝わる「丁字油の技法」が使われているので、色絵の質感が全く違います。
ノリタケではこのようなテクニックがわからなかったため、モティーフや構図はウースターのパクリですが、スティントン作とは絵付けの品質に天と地ほどの差があり、ノリタケの完敗です。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>Worcester_005 

写真右は、

ロイヤル・ウースター ジェームズ・スティントン作  “雉”

「ヨーロッパ アンティークカップ銘鑑」から許可を得て複写。

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On_w_001 つぎは、フライングスワンズについて。

写真は、オールドノリタケのフライングスワン。

和田先生のコメント。

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ボールドウィン作の「フライング・スワン(ズ)」には「丁字油」のような特殊な秘術は使われていませんので、ノリタケの模造品は比較的ウースターの品質に近いと評価できます。
しかし、白鳥の首の伸び具合や角度、背景の水色や植物の種類まで、臆面もなくパクッてしまう姿勢は、さすがにどうなのかなあ、と思います。
「恥を知れ!」とまでは申しませんけれど。

>>>>>>>>>>>>>>>Photo 

写真右は、ロイヤルウースター ボールドウィン作フライング・スワン 

極めて不鮮明な写真で恐縮です。

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さて、せっかくの比較論なのですが、ノリタケは現物を写真撮りしたのに対してウースターは本の写真の複写であったり、ネット上の拾い物の写真で、比較の意味をなさないのが申し訳無い。

雉もスワンも、それぞれ向きが違う、それだけが違うというのがご愛嬌です。

ノリタケがコピーしたロイヤルウースターの凄さについては、和田泰志先生の「ヨーロッパ アンティーク・カップ銘鑑」 実業之日本社刊に詳しく書かれている。

今日も本屋で新しく出たオールドノリタケの本を立ち読みしたらオールドノリタケのアールデコまで琳派以来の日本美術の伝統などという捉え方でいささかうんざり。もっと冷静に事実を見ないといけないな、少なくとも学者さんは。

まあしかし、それらも含めてワタクシはオールドノリタケを愛しているのであって、よく頑張っていたのだな、そしてここまで頑張っていたのだなノリタケは、と感慨無量なのであります。

それでは、お口直しに、「ヨーロッパ アンティーク・カップ銘鑑」からIWANAが一番のお気に入りの、ロイヤル・ウースター ハリー・デイヴィス作 “鳥の巣”を。

Worcester_2 

「ヨーロッパ アンティークカップ銘鑑」から許可を得て複写。

転載不可。

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