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2008年7月29日 (火)

オールドノリタケ考 続々。

Onm_2 オールドノリタケとコールポートのジュール比較論の中で、海外にお住まいの桃子さんからコメントを戴きました。沢山のコメントを戴き、メモリーの都合で全体の表示が出来なくなっているようです、改めてブログをアップしてみました。

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海外にお住まいの桃子さんのコメント。

はじめまして

私は海外に住んでいます。カップ&ソーサーを集めて10年です。和田先生の本も日本から送ってもらい読みました。 それからずっと歴史を調べていますが、日本美術工芸の本にも アメリカの本(1900年前後)にも森村組の名前も見つけることができませんでした。 

いろんな事を調べているうちに 日本で出版されているノリタケについての本に疑問を持つようになりました。なぜノリタケが 当時アメリカで良く売れたか、、は ヨーロッパのものの値段が高く 買えない中流以下の方達に西洋物に似たものとして良く売れたのだと思います(1890年前後のカタログより)。

世界の日本美術工芸品にはオールドノリタケは、、残念ながらありません。 オールドノリタケは大量生産でした。 だから 美術館にあるものを、何人もの方が持っているのではないかと思います。西洋のものをより日本的な細かさを絵付けした名古屋の絵師さんの技術は素晴らしいと思っています。でも本当の日本美術工芸品とは、、、、多分 岡倉天心 なども 当時 言いたかったことではないかと思います。

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さて、「団塊のブログ」には、毎日たくさんの“オールドノリタケファン”の皆様や“アンティークカップファン”の皆さんのアクセスがあります。

先日来の、オールドノリタケとコールポートのジュールの比較論やらロイヤルウースターとの比較論は決してオールドノリタケの評価に水を注そうというものではありません。あくまでオールドノリタケファンとしてオールドノリタケの座標を正確に把握して鑑賞したいと思う心からです。

かってIWANAがオールドノリタケのブログの中で、オールドノリタケファンの皆様には是非とも和田泰志先生の「ヨーロッパ アンティークカップ銘鑑」をお読み戴きたいと申し上げた心は此処にあります。

アンティークコレクターの世界でオールドノリタケコレクターの評価はどうでしょう。ビギナーで陶磁史の全体像を知らず、「華麗なる独自の世界」などと独りよがりな認識の、可愛い愛国者なんて何時までも思われている事はとても癪な話です。

「写し」や「コピー」を、現在の感覚で批判するのは間違いかもしれません。時代は違うけれど、マイセンにも恥ずかしげも無く柿右衛門写しがあり、当時のパリで柿右衛門はマイセンの倍の値段で売られていたという事もあります。

さてさて、皆様のコメントをお待ち致しております。

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さて、いよいよ核心に迫ります。

和田泰志先生の登場です。コメントを戴きましたので、見やすい様に本文にアップ致しました。

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IWANA様

明国滅亡の戦乱により、景徳鎮の窯場が開店休業となり、
中国磁器を購入できなくなったオランダ東インド会社は、
それまでせっせと台湾に運んでため込んでおいた大量の景徳鎮磁器を持ち帰り、
ヨーロッパでの貿易需要を満たしました。
この在庫を運びきるのには二十年間もかかったんだそうです。
ついに台湾のストックもなくなり、かといって大陸の争乱は収まらず、
ということから、日本の伊万里焼に目を付けたわけですね。
それまで「伊万里・柿右衛門」はヨーロッパではあまり知られていなかったはずです。
景徳鎮での生産が再開すると、伊万里焼きはあっさり見捨てられ、もう輸出されなくなりました。
したがって景徳鎮休業時の代替品として輸出されたわけなんです。
そう考えてみると「東洋への強い憧れから…」などと、少々持ち上げすぎの気がします。
ただシャンティーイ城のコンデ親王ブルボン公爵ルイ・アンリや、
有名なザクセン選帝侯爵が、柿右衛門磁器の熱烈なコレクターであったことは事実です。

その後マイセン窯はセーヴル窯の勢いに圧されてロココ・デザインのコピーを行い、
ドイツの諸窯はマイセンのコピーを行い、
やがてマイセン窯はウェッジウッドのコピーを作り、
パリの窯業群がセーヴルのコピーを行い、
19世紀になると、ナポレオン好みのアンピール様式や
パリ窯業群のコピー品一色となってしまった1800~1810年代のイギリス磁器、
19世紀半ばの万博と装飾工芸博物館ブームに始まるコピー品・贋作品の蔓延、
さらには幕末から明治にかけて、開国した日本から流入する工芸品をコピーしたエステティック・ムーヴメント等々、
西洋磁器の歴史を総括すると、「模倣」の一言に尽きるわけです。
「アンティーク・カップ&ソウサー」は、最初のカップから最後のカップまで、
そして各章末のコラムに至るまですべての記述内容が、
一貫してこの「コピー、模倣」という太いラインで貫かれています。
本に隠されたこの恐るべきテーマに気付いた方が、
「慄然とした」とおっしゃるほど、この青い表紙の本はコワイ書籍なのです。

しかし!ノリタケの「コピー」はこれらの概念とは全く違うのです。
イギリスの言葉にあるように、ノリタケは「プアマンズ・ウースター(貧乏人のウースター)」です。
(「ウースター」とは、「高級なイギリス磁器」の代名詞として使われています)
イギリスやフランス渡りのホンモノの磁器は高くて買えない、という中流以下の人が、
「それとわかっていて」買う、いわば「パチモノ」。
美術品ではありません。
桃子様のおっしゃるとおりだと思います。

あ~あ、またオールド・ノリタケ・ファンの方から猛烈なバッシングがきますな。
でも本当のことだから仕方ない。
私は言うべきことは言います。
その上で、何が魅力なのか、どこに美が隠されているか、日本人として何を記憶しておくべきなのか、が初めてはっきりしてきます。
礼賛者の本に迎合しているだけでは、真実は見えません。

桃子様
「美術館にあるものが、一般人コレクターもみな持っているのが変?」というお気持ちは、なるほど!と思いました。
でも逆にこういう発想はいかがでしょう。
一般のコレクターが誰でも買って持っているような量産品を、
「美術館」と銘打った、実はただの「展示場」を作って、そこに置いているだけ。
「美術館」が先にあったのではなく、「美術館」は結果的に最近、平成の時代になってからできている。
私はそう考えています。

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皆様のコメントお待ち致しております。

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桃子さんからのコメント、こちらにコピーしてみました。

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IWANA様
和田様

私のヨーロッパものの教科書を出版された和田先生からお返事いただけるなんて 夢のようです。

こちらの骨董市でドレスデンのカップで取っ手がヘビのカップやら オールド アイボリー リモージュ薔薇などなど集めましたが マイセンだけは、偽物が怖くて 買おうとは思いませんでした。
高価で良いものほど 高く売れるので偽物や写しがでてくるのすね。
美術工芸品だから PATENTを取ったのではなくて 真似されないためにもPATENTが必要だった時代なのですね。
1880年頃から陶磁器戦争?で、日本の花鳥図などフランスやヨーロッパ アメリカで真似され 1885年頃には 日本の高価な美術工芸品は売れなくなってしまいます。イギリスでは 当時に集められた方の作品が本となり出版「MEIJI NO TAKARA」されました。高価な本なので 買うことができないです。

骨董収集について思う事はIWANA様と同じ考えです。 いくら鎌倉時代のものだから、1点ものだから、将来値段が上がりますよ、、と言われても 美しいとか 眺めていて安らぐとか、、がなければ 収集しようとは思いません。リモージュが好きな人、古伊万里が好きな人、全世界 人それぞれです。

オールドノリタケは明治に輸出された陶磁器の一部です。ただ 世界に誇る美術工芸品と言っていれば、海外にいる日本美術工芸品の収集家達に笑われてしまうのではないかと思ってしまいます。日本美術工芸品でなくても 将来のお宝にならなくても 夢中になれるもの、心が安らぐものを集め 同じ趣味を持つものが集まり 語らうーー私はそれで良いと思うのです。

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桃子様 コメント有難うございます。まったく同感であります。

和田先生のホームページは情報満載です、とても勉強になります。是非お立ち寄り下さい。

  美術工芸陶磁器 マンダリン・ダルジャン

 http://www.antiquecup.com/ 

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2008年7月27日 (日)

ジュセリーノの大予言・東海大地震のお噂。

Kingyo 毎日、狂気じみた暑さが続き、ご当地岐阜は各地で最高気温を記録し、とりわけ岐阜県の東濃地方の多治見市では全国の最高気温を観測して、毎日ニュースとなっているけれど、タソガレの「きっこぱぱ」など少しメールが来ないと多治見で死んでしまったのではないか。

多治見の「マッキーバー」などコノ糞暑いなかで庭イジリなどしていたら死んでしまうぞ、土用の土いじりなどは禁忌(きんき)とされていて、とりわけ夏の土用は土中から悪気がムンムンと立ち昇っていると昔から言われていて命に関わる事なんだから、もしブログを見ていてくれたらお願いだからやめて欲しい。

同じく多治見の谷口先輩など最高気温の屋外で陶製の「湯たんぽ」など造っていたらミイラになってしまうぞ!しかし谷口先輩がミイラになった姿などあまりにもピッタシカンカンで、もしミイラになったらアノ愛知県美術館でもう一度「ゴミ展」を開いて展示したいものだと思う今日この頃皆様いかがおすごしですか?

さて、外へ出ると暑さでクラクラーッって来るから、アレッ!東海大地震?って思ったりして、こういう書き方は東北の地震の被災者の皆様にはお気にさわるかも知れないけれど、来る来るといって来ない「東海大地震」は来ないで方々で大地震が連続なのは如何よって話をしたら、教養も有って信頼できる美しい友人が「9月13日に東海大地震という噂が広まっている」と教えてくれた。少し乙女チックでは?と思いつつネットで調べてみると。

ブラジルの大予言者 ジュセーリーノ氏が「9月13日か14日 愛知県の岡崎市を震源地とする M8.6 震度7.3の大地震が発生し被災者は三万人」と予言したのだという。さて、予言は別としても、東海大地震が起こるという事は科学であり、マグニチュートも震度も震源地も予測の範囲内であるから、予言は別としても、心して警戒するに越した事はない。

ただし、最近の情報によればジュセリーノ氏は地震は一年延びたと言っておられる様だけれど。

ところで、怖いのは、最近の東北の地震で発表される震度のわりには家屋の倒壊が少ない事、これは震度計の設置場所により過度に震度計が作動し震度が大きく発表されてしまう事によるようだけれど、これが「東海大地震」を甘く見てしまう事にならないか心配です。

何があっても、あなたとIWANAだけは生き残る事が出来ますように。

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2008年7月23日 (水)

ロイヤルウースターのコピーであるオールドノリタケについて考える。

On_w_002_2 さて、過日のブログで和田泰志先生にコメント戴いたロイヤルウースターからのオールドノリタケのコピーについて改めてブログをアップしてご覧戴こうと思うのです。

写真はオールドノリタケの雉。

和田先生のコメント。

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「ゲームバード(雉)」ロイヤル・ウースターのジェイムズ・スティントンが得意とした作品で、ノリタケが模造していますが、ウースター作品の顔料には、スティントン一族だけに伝わる「丁字油の技法」が使われているので、色絵の質感が全く違います。
ノリタケではこのようなテクニックがわからなかったため、モティーフや構図はウースターのパクリですが、スティントン作とは絵付けの品質に天と地ほどの差があり、ノリタケの完敗です。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>Worcester_005 

写真右は、

ロイヤル・ウースター ジェームズ・スティントン作  “雉”

「ヨーロッパ アンティークカップ銘鑑」から許可を得て複写。

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On_w_001 つぎは、フライングスワンズについて。

写真は、オールドノリタケのフライングスワン。

和田先生のコメント。

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ボールドウィン作の「フライング・スワン(ズ)」には「丁字油」のような特殊な秘術は使われていませんので、ノリタケの模造品は比較的ウースターの品質に近いと評価できます。
しかし、白鳥の首の伸び具合や角度、背景の水色や植物の種類まで、臆面もなくパクッてしまう姿勢は、さすがにどうなのかなあ、と思います。
「恥を知れ!」とまでは申しませんけれど。

>>>>>>>>>>>>>>>Photo 

写真右は、ロイヤルウースター ボールドウィン作フライング・スワン 

極めて不鮮明な写真で恐縮です。

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さて、せっかくの比較論なのですが、ノリタケは現物を写真撮りしたのに対してウースターは本の写真の複写であったり、ネット上の拾い物の写真で、比較の意味をなさないのが申し訳無い。

雉もスワンも、それぞれ向きが違う、それだけが違うというのがご愛嬌です。

ノリタケがコピーしたロイヤルウースターの凄さについては、和田泰志先生の「ヨーロッパ アンティーク・カップ銘鑑」 実業之日本社刊に詳しく書かれている。

今日も本屋で新しく出たオールドノリタケの本を立ち読みしたらオールドノリタケのアールデコまで琳派以来の日本美術の伝統などという捉え方でいささかうんざり。もっと冷静に事実を見ないといけないな、少なくとも学者さんは。

まあしかし、それらも含めてワタクシはオールドノリタケを愛しているのであって、よく頑張っていたのだな、そしてここまで頑張っていたのだなノリタケは、と感慨無量なのであります。

それでは、お口直しに、「ヨーロッパ アンティーク・カップ銘鑑」からIWANAが一番のお気に入りの、ロイヤル・ウースター ハリー・デイヴィス作 “鳥の巣”を。

Worcester_2 

「ヨーロッパ アンティークカップ銘鑑」から許可を得て複写。

転載不可。

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2008年7月20日 (日)

梅雨明け。

東海地方も梅雨明け宣言という事で、脳みそがグラグラと沸き立つような暑さの、今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

Tuyu_003 この暑さより更に厳しい暑さの、報道の自由が無い中国の、北京排気ガス煤煙でマスクをオリンピック委員会が用意したという心遣いのなかでマラソンを走る野口みずきはまるで死を覚悟した行者のようで美しくもあり、しかしそんな無理をしないで、チベット人民に連帯してオリンピックを棄権して日本に帰ってきた方がスポーツマンらしくて爽やかだと思う団塊堂は相変わらずヒネクレテいるのでしょうか。

Tuyu_002 さて何にでも怒る韓国は、またまた反日デモで、アメリカに怒り、中国に怒り、日本に怒り、皆に怒ってばかりで如何するのよって思うけれど、今日あたりは台風にも怒っていたりして台風に玉子をぶつけても何の意味もないから止めた方がいいと思う。夏の疲れた身体にはキムチは刺激的で食欲をそそるけれど、円く穏やかに過ごすためにはキムチは危険な食べ物かも知れないと思う。

韓国は今後、拉致問題にも協力しないという、本当の拉致被害者は韓国にも多いはずなのに、日本への劣情の怒りは自国民の拉致という重要な問題も簡単に忘れてしまう程クレージーな物なのだね。

何もかも忘れて一週間の夏休みを取得中支持率22%の福田さんがとてもクールでオシャレだと思います。福田さんはきっとコンニャクばかりでキムチなどという下品な食べ物など食べたりしないから支持率22%でも国民に玉子をぶつけたりしないのだなと思います。

Tuyu_002_2 日曜日は朝からテレビて政治討論がめじろおしで、近頃あまり見ないけれど、アノ小泉と小池と前原が新党だって? ほんとうに空気が読めていない三馬鹿だね。この三馬鹿が新党なら格好の攻撃の的だぜ!!年金も後期高齢者もワーキングプアーも全て小泉の置き土産なんだろ? モチロン自民党には格好の弾除けにはなるけれど。そうか彼らの役割は自民党の弾除けなんだね。

さて!!団塊の皆様、だまっていないでキムチでも食べて怒るべき事が沢山ありませんか?

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2008年7月16日 (水)

オールドノリタケとコールポートのジュール比較論

On_j_002_2 On_j_003_2                               

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さて、「論」という程の事でもないけれど、オールドノリタケいや、正しくはアーリーノリタケと呼ぶべきだけれど、オールドノリタケとコールポートジュール(エナメルを盛上げて宝石のような装飾を作る技法)を比較してみる。

冒頭の写真二点はオールドノリタケの物です。写真右が1908年頃(明治41年頃)のマルキ印(英国への輸出品)、写真左が1891年頃(明治24年頃)のメイプルリーフ印(アメリカへの輸出品)ですそれぞれの詳しい事はカテゴリーのオールドノリタケをクリックしてご覧下さい。

Coalport_009 さてさて、あの日、パリの朝に燃えたフランシーヌの場合も、「本当の事を言ったらオリコウニなれない」と判っていたけれど、フランシーヌはヤッパリ本当の事を言ってパリの朝に抗議の焼身自殺を図ったわけで、団塊堂も本当の事を言ってブログ炎上あるいは検索で訪れて戴いているオールドノリタケファンの皆様から仲間はずれにされないか心配であります。

Coalport_016 今までの長い人生のなかでの僅かばかりの幸せに比べ、数え切れない程の沢山な不幸の原因は「本当の事を言ってしまった」事にあるのは痛いほど判っていて、いや思い知らされているけれど、本当の事を言って、本当の仕事をして、本当の生き方をしてきたのだとも思っているのよね今は。

しかし、愛しているからこそ、本当の事を知りたいと思うし、愛しているからこそ、それらを含めて本当に愛したいとも思うのです。ナンノコッチャってか?

というわけで、前置きが道草となって自分でも方向が分からなくなる前に本題を確認するけれど、コールポートとノリタケのジュールを比較しながら、オールドノリタケを語ってみたい今夜なのです。

On_j_005 さてトヨタにレクサスもあればクラウンもカローラもあるように。ノリタケだってコールポートだって松・竹・梅もあり上・中・下もあるけれど、この作は松であり上のラインの物だろう。ノリタケのこの二点も同じラインの物だろう。

このコールポートの年代は1891(明治24年)から1919(大正8年)であると考えられるからオールドノリタケのジュールの方が少し時代があると考えられる。

さて、和田泰志先生のコメントを復習してみる。

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Coalport_004
コールポート社製のはジュールの形が揃っていること、
焼きムラがなく発色が一定であること、
艶があること、でしょうか、
このあたりが大きく品格の差を生んでいるように思います。
もちろんジュールの用い方、つまり意匠の中でジュールが占めるデザイン上の役割の違いでしょうかね。
ただ単に鋲を並べたような線飾りでないところが魅力です。

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さて、冒頭の写真左のノリタケのジュールなどイボの様な盛り上がりである。コールポートの控えめで品のいい盛り上がり方に比べて武骨である。

写真にはないがジュールの表面に泡が出来ているものがある。On_j_004 オールドノリタケにはジュールの外れたものが多く見られる。つまりジュールのエナメル質が良くないのである。

ガラス質とカップ本体の収縮率の違いにより温度変化によってジュールが取れてしまうものが多い。少なくとも今まで見た数点のコールポートにはジュールの外れたものはなかった。当コレクションの“コールポートのど派手なカップ”などかなり使用感のあるものだけれど外れは無い。

さて、オールドノリタケファンの団塊堂が興ざめな事を書いたけれど、愛するという事は、コレクションの上では、冷静に正しく知るという事であり、無知のまま絶賛するという事ではイケナイと思うのです。例えばジュールという技法を琳派に結びつけたり蒔絵に結び付けて日本の伝統美などと論じるのは間違いなのです。

ノリタケのフライングスワンズがロイヤルウースターのパクリであり、薔薇絵が完全コピーであるのを知るのはショックですが、それらを含めて愛して欲しいのです。そして、そんな時代に生きたのが「オールドノリタケの時代」の日本だったのです。しかし、根拠の無い賞賛は見苦しいものです。

Onj_002

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2008年7月13日 (日)

悪い奴らがいっぱいいます。

Giso_002_3 さて、こんな時に何かと頼りになる朝日新聞の今日の朝刊によれば、飛騨牛偽装事件で発覚前に保健所に相談した従業員に対して、岐阜県西濃保健所の男性職員が「(産地偽装の)事実はないから(農水省)への告発を取り下げたほうがいい」と話したという。この元従業員はこの保健所職員の対応を「食肉業界の人をいろいろしっていると言われ、再就職を妨害するのかと感じた。県に裏切られた気持ちだ」とも話しているという。

マサニ、越後屋と悪代官という構図ではないか。まさに糾弾されるべき県職員の実態である。マルアキの偽装の立ち入り検査の“11日前にマルアキに通報し日程を調整する”という驚くべき腐敗ぶりの岐阜県の対応だったが、今回の朝日新聞の報道は岐阜県職員の腐敗ぶりを決定的にアカラサマにしたものだろう。

Giso_001_3 それでも、保健所を所轄する岐阜県健康福祉部の洞田部長は「内部の情報提供にはきちんと対応するのが原則だ。事実関係を調べて対処したい。業者との癒着はない」と話しているという、マルアキとの日程調整をしたのは何処の誰なんだよ!!

さて、岐阜県西濃保健所の男性職員については、県職員として堂々と行った事であるから、堂々と名乗って顔も見せていただきたい。

世も末であります。こんな時こそ、鳩山法務大臣の友達の友達のアルカイダに通報してロケット弾でも撃ち込んでイタダキタイと思う団塊堂は過激派なのでしょうか?

小さな写真は、クリックすると大きくなります。

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2008年7月12日 (土)

今日この頃。

Untitled さてと、今日も今日とて、朝は四時には起きてパソコンに向かい、E-bayのオークションにアクセス。ビューティフルなエインズレイのカップ&ソーサーを落札。まあ、ビューティフルなどという言葉はイイカゲンなもので何の責任も生じる心配の無い言葉で都合の良い表現ではある。時代はせいぜい戦前だろう出来上がり過ぎていない普段着のオシャレ感が良いのではと、この価格のラインならキシベシローの心配もない。

とても暑い一日だったけれど、間もなくお中元のシーズンも終盤に入るわけで、この暑さが無ければ農家も大変なわけで、百貨店とて、このカーッと来る暑さがなければ中元の注文も締まらないし夏のクリアランスも捌けないのだ。

この暑さより更に暑い中国大陸の内陸の排気ガスと黄砂の北京で後一ヶ月足らずで走る野口みずきは死んでしまわないか本当に心配な今日この頃、チベットの暴動も全て忘れて北京オリンピックの開催が待たれます。

さて、筋を通す筈のフランスの猿顔のサルコジが北京の恫喝にアッサリト折れてオリンピック開会式出席を決め、チャイナファンドの「ドルを売るぞ売るぞ!」の脅迫には手のひらを返すようにすっかり笑顔で開会式に応じたブッシュ支持率22%の福田さんなど糸コンニャクみたいなもので筋とか骨なんて事を期待するのが無理というもの。

とはいえ団塊堂は、下品な転がる評論家の田○でもなければ、陰気な葬式の司会者の様な桜○女史でもなく、ネット右翼でもないつもりだから。オリンピックの開催には消極的賛成ではあるのです。世界に拡がった反中国のウネリのままでオリンピックを失敗させたらアノ国が北朝鮮になってしまうだろうから、なんとか開催だけはさせてやりたい。そして、世界の表通りに引き出して世界の標準を勉強して戴く必要があると思うのです。

東北で地震が起きたら、もう四川の地震の事など忘れさられて、いわんやチベット暴動など何時の事って感じだけれど、未だテント暮らしの何百万の地震被災者がいるのだね中国には。

サルコジやブッシュが転んでも、世界の人民が許すだろうか独裁国家中国を?

Meissen_009

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2008年7月 9日 (水)

お疲れ様、フクちゃん。

さてと、洞爺湖サミットも終わって、福田さんなんか今夜あたりは東京の自宅で、何も無くって本当によかったって、ツクヅクなにも無くって良かったって思っているのだろうと、何も無かった事をお祝いしたい団塊堂の今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。

IWANAがササヤカナ第二の人生の第二のお勤めをする愛知県の田舎の街の駅前では、毎週次の選挙で議席を狙う野党の候補が熱心な街頭演説をしていて、ご苦労様アンタも大変だなナンテ思いつつ、知らん顔して通り過ぎているのだけれど、今日は彼に、チョッとソレ違うんジャマイカって思った事について絡んでみようと思うのです。

Zippo_001 もう既に任期切れ目前で過去の人のブッシュが、サミットで福田さんの名前を思い出せず、プライムミニスター・プライムミニスターって呼んだ、ホワイトハウス出発の挨拶では、間違えてコイズミと会うなんて事を言った、これが福田の外交の実力だ! なんてこき下ろしていたのだけれど、ダッタラ ナニカイ。コイズミの馬鹿みたいにブッシュにオダテラレテ郵政民営化で郵貯の資金も簡保の資金もアメリカに吸い上げられてイラク侵攻の旗振りをしてインド洋に無料ガソリンスタンド造って狂牛病牛肉の輸入再開して、オトモダチゴッコしていたコイズミ外交が立派だったとでも言うのかい!チョッとソレ違うんジャマイカ!

なにもしないとう選択肢もある訳で、もうすぐ終わるブッシュなんかと深入りしたくないという、サラリーマン人生で得た福田のフクチャン的生き方だってナルホドと思える智恵だったりするのです。

それにしても福田内閣の支持率が20%ソコソコという事で、つまり、道往く人5人にフクチャンドウよって聞いたら四人が駄目!って答えるって事で、普通に考えると、福田政権つまり自民公明政権を支持するという事は、かなり異質な思想で・マイナーな思想で・カナリ危険で・過激な思想の持ち主なのだなと、近頃、なにもしないフクチャンが良いなって思っている自分を反省したりするのです。

42年後の、Co2・50%削減などという遠大な目標を、既に時間切れの政治家が語る無責任。しかし、もっとも無責任なのは、支持率20%の政権が居直り続ける、そして、それに反対する・本気で怒る政治勢力が存在しない不思議の国のアリスなのです。

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2008年7月 5日 (土)

コールポート オパールのジュール アンティーク・カップ&ソーサー 

Coalport_007 コールポート Coalport  英国

1891~1919年

GILMAN COLLAMORE & Co.  NEW YORK

アイヴォリーとピンクに、旗の様に塗り分けられたボディに、オパールをメインにルビー、トルコ石などのジュールが打たれている。ジュールは更にエナメルでシャドウやハイライトが入れられ「カット宝石仕上げ」がなされ立体感をもたらしている。

Coalport_016 ジュールは根気のいる極めて微妙な手仕事を要求する仕上げであり、ゆえに圧倒的な存在感があり貴重で高価なものである。

コールポートの発祥は不明であるけれど18世紀末まで系統を辿る事が出来るとする説もある古い窯である。何度かの浮き沈みはあるが19世紀にはイギリス有数の地位を得た時代もあるが、現在はウェッジウッド傘下の一ブランドである。

Coalport_010 この作品は、ニューヨークの高級雑貨店ギルマンコラモア社によって特注された極めて豪華なラインの物である。コールポートの裏印の上にディスクリプションマーク、肉眼では見づらいが薄い金彩でギルマンコラモア社のスタンプが押されている。

Coalport_026 コールポートの一連のデザインに比べ、スノビッシュな風情が強いのは、世紀末のアメリカの金ぴか時代ギルテッドエイジを反映したものだからだろう。

Onj_003 この時代の様子は、当ブログのオールドノリタケのカテゴリーから、07.7.14.オールドノリタケコレクション12-2に詳しく書いたけれど。オールドノリタケの金彩のカップと比較して言葉を失ってしまう。洗練の差の大きさに愕然とする。

Coalport_022 一つのブログの中にホワイトバランスの調子が違う写真を並べるのもおかしいが、青みがかった写真が正しいホワイトバランスだけれど、セピアがかった白熱灯の照明の写真の方がこのカップの持ち味を正しく写している。

コレクションのコールポートを2つ並べてみる。この時代のイギリスとアメリカを見るようだ。

コレクション 瞑想あるいは妄想というリクレーション。

Coalport_017

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2008年7月 2日 (水)

コールポートの、ど派手なアンティーク・カップ&ソーサー 

Coalport_013 さて、どれくらい銀行に預金残高があったらこんな気分になれるのだろうか。

どんなクスリを注射したら、こんな気分になれるのだろうか。

スノビッシュなコールポートのオパールとルビーのジュールのカップ&ソーサーである。

美川憲一の指輪の様な。育ちの悪さが売り物の野球監督の夫人の指輪の様な。名古屋の、八百屋さんが棄てた野菜でサンドウィッチを作って大きくなった喫茶店やらイタリアレストランの経営者のオバサンの指輪の様な、ど派手で大きなジュールの飾りがついたコールポートのカップである。

Coalport_009 美川の憲ちゃんは、大きな宝石をカザシナガラ、あんた達ハジッコ通りなさいと言いつつも自身は世間の裏街道をシナを付けて歩いているだけで、世間に迷惑を掛けたりはしないし、時として世間の間違いを正したりするから良いけれど。

野球監督の奥さんなんかは己知らずで勘違いして暴走するから幾らレオナールのプリントで飾ってみても誰も認めてはくれないし近頃はトンとテレビでもお見かけしなくなってしまった。

名古屋のオバケサマは、とりあえず馬鹿を相手に儲けているだけで、いやIWANAもその客だったりするから脱税や食品の使い廻しやら入国管理法違反が無ければ許そう。

それでも、彼や彼女達の宝石が大きくなれば成るほど世間から馬鹿にされるのは如何してだろう。

そして、このコールポートの極限まで大きくなったジュールのカップである。しかし、そして、これも、今日まで「清く・正しく・美しく」つつましく控えめに生きてきたアカイアカイ・政治的ポジションがウリの黄昏のIWANAのコレクションであります。

Coalport_014 弾ける様にナマメカシクて、誰にハバカル事無く豪華で、慎ましやかとか知性には程遠い「作」であります。これも「愛」あれも「愛」だと支離滅裂でシュールいやジュールな今日この頃のコレクターIWANAですが、皆様、こんなIWANAは嫌いだと石は投げてもカップには当てないで下さい。貴重な品ですから。

さてと、このコールポートのカップ&ソーサー。アンティーク界の巨匠・和田泰志氏も「ジュールが完璧なことや、これほどスノビッシュな作品は滅多に存在しないことには間違いない」と言う面白い物なのだ。本物には間違いないが、真贋の事などドウでも良いくらい弾けていて存在感がある。

イヤと言うほど大きなオパールのジュールが打たれ、小さなアクアジュールにまでエナメルで更にハイライトとシャドウが入れられ立体感が加えられている。まるで70年代の初め、状況劇場の四谷シモンが赤テントの中で見せた娼婦の化粧のように魅惑的で猥褻だ? 

Coalport_008 誰か私に教えて♪カワイイ ベビイの作り方♪ここはシュシュッシュ♪シュシュッシュ♪シュシュシュシュシュシュ~シュガタウ~ン♪と唄ったオカマの娼婦の哀しい歌が聴こえてきそうだ。このジュールに四谷シモンのパタバタと音がしそうな付けまつげをつけたら、あの日の僕に還れるだろうか?おっと少しばかりセンチメンタルジャニーしてしまったけれど、近ごろ少しばかり心と身体が疲れているから。

さて今夜は、折角、手にしたコールポートの「滅多に存在しない面白いカップ」を、モテアソビ過ぎたかも知れない。キーワードが成金とオカマじゃあんまりだろう。次回あたりは少しは真正面から愛してやらなければイケナイかな・・・・。

ジュール = エナメルを盛上げて宝石の様な装飾をする技法。            つづく

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