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2008年5月 9日 (金)

リモージュの古いカップ&ソーサー その1

Limoges_012_2 すでにお気付きの方もお見えだと思いますか、実はIWANAは、このごろ、カップの写真撮り・ブツ撮りに嵌っているのです。

このブログの初めの頃のオールドノリタケの写真と比べても最近のIWANAの写真は、カナリ進歩したのジャマイカ。同じコンパクトカメラで撮っているのだけれど、そして三脚以外何もソレらしい道具は使って使っていないのだけれど。

道具と言えば、スーパーのレジ袋を被せた電気スタンドと、アンティークの真鍮の電気スタンドを使い。部屋の壁紙が細かいエンボス入りのブルーグレイだから丁度ホリゾントにピッタリでパソコンのプリンターの上にワープロ用紙を一枚載せてその上で撮っているのです。

レフ板の代わりにワープロ用紙を手に持ってハレーションを押さえたり、家内の手鏡を使って下から煽ったり、面白いくらい使いまわしの道具で撮っているのだけれど、結構簡単に撮れて面白いのです。デジカメって凄いよね、つまりバカチョンと言われるコンパクトカメラでここまで撮れるのだから、重い一眼レフなんて邪道では無いのか?と思う今日この頃です。皆さんいかがお過ごしですか。

さてと、今日のお題は、IWANAが連休中に手に入れた、フランスのリモージュの古いキャビネットカップの御自慢であります。

Limoges_003 とても薄い、紙の様に薄い磁胎に、まるで着物の模様の様な小花を散らした、小さなカップ、淡い緑と浅黄の暈かし、極めて精密に入れられた、金盛りのアカンサス模様がレリーフされた金彩のハンドル、まるで金属細工の様ではないか。これは「絵になる!」って思わずお小遣いを叩いて買ってしまったのよね。

この「絵になる・写真になる」ってのが、今のIWANAのアンティークカップを購入する基準なのです。もちろん今のところヨーロッパのアンティークカップについての知識は無いに等しいから、つまり予算の範囲内で、絵になる・写真になる・・・・ひいてはブログになる物を選んでしまっているのだけど、オレって馬鹿?

Limoges_013 リモージュ Limoges。 フランスでカオリンが発見されたサン・イヨー近郊の磁器製造の中心地。なんとか、これくらいの知識はあるけれど。

さて、IWANAの中では、ヨーロッパにおける磁器製造の先駆けとなったマイセン・ドイツに比べて、セーブルのように何時までも軟陶・ソフトペーストにこだわり続けたフランスは、つまりセーブルなどは遅れた陶磁器産地だと馬鹿にしていて、マイセンばかり持ち上げていたのだけれど、どうやらこれは間違いだったようで。

セーブルは「美」に拘って「絵」の発色を重視した結果、高温で焼成し発色のままなら無い磁器を敢えて無視し続けたのだという。その結果、美しいセーブルは大いに売れ、焼き物として高品質だけれど美しさで劣るマイセンは、当初、売れ無かったのだという。何を美しいとするかは、いろいろだけれどフランスはやはりフランスなのであってやはりフランスなのだな!

Limoges_007 さてさて、ブログを書くとなると、オールドノリタケに比べて、たいへん大変。とりあえず裏印を調べるため図書館に走るけれど、それらしき物は見つからず。ならば自力で調べるしかないのかと冷や汗を掻きながらアレコレと調べてみる。窯印が2つという事は磁胎を焼いた窯元と絵付けをした工房のスタンプだろうくらいは想像できるが。

リモージュはフランスで磁器を最初に焼いた窯だけれど長く王立のセーブル窯の白生地を焼かされた窯であり、リモージュには最盛期には百を越すメーカーがあったという。であれば、裏印集が無ければお手上げ。とりわけ、グリーンの窯印の意味がわからない上段にFRANCE、中段がCかGが魚の様な形にデザインされ中にMの文字が見える。下段にはDEPOSEとある「デポゼ」で検索してみると「デポゼ」が人形メーカーの如く書かれたブログがある。デポゼをジュモーと対比してかかれているけどドウよ?

というわけで、勇んでヨーロッパアンティークカップ戦線に参加したものの、お手上げのIWANAは、勝手に師と仰ぐ、「ヨーロッパ アンティークカップ銘鑑」の著者 和田泰志先生にご指導を仰いだのであります。

Limoges_018

以下、和田先生のコメント。

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まず基本的なことから書きます。

リモージュの磁器には焼成印と加飾印との二つが入っています。
焼成印は低温で素焼きした後、素磁に捺されます。
その上から釉薬をかけて高温で本焼成します。
焼成印は白磁を焼いたメーカーを示すもので、
青や緑色で釉薬下に見えます。
添付の写真では、Limoges France という丸い窯印がこれにあたります。

Limoges_008 次に白磁のストックに、後から絵を描いたり金を施して仕上げるときに
加飾印を捺します。
従って加飾印は釉薬の上にあります。
添付写真ではMGのモノグラムがこれに当たります。

Depose はフランス語で、「商標登録した」という意味です。
MGのデザインがトレードマークであることを示します。

このマークは1899年創業のグランジェル社と1900年初頭創業のマヴァレー社が、
1920年に合併して「マヴァレー&グランジェル Mavaleix & Granger」となった
時の窯印で、
同社は1938年までこのマークの使用を続け、同年会社は倒産しました。
添付写真の製造年代は1920~38年ということになります。

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というわけで、先達は、あらまほしき事であります。Deposeを工房印などと書いたらトンだ恥を掻くところでした。早速IWANAは、和田さんの「ヨーロッパ アンティーク・カップ名鑑」 229ページに紹介されたマークブック Directory of European Porcelain   Ludwig Danckert著 をアマゾンに申し込んだのであります。

Limoges_019 今回のコレクションは

リモージュ フランス

マヴァレー&グランジェル社 Mavaleix & Granger

小花と金彩のキャビネットカップ

1920~38年

つまりアンティークカップというには少しばかり時代が足りなかったけれど、まあIWANAがこの世を去る頃にはアンティークと呼べるだろうと言うもの。

                                  つづく

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