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2008年5月21日 (水)

上向きか下向きか?

Exc_004 さてと、今日のお題も、関係ない人には全く関係なくて、どうでも良い人には全くドウでも良い事だという事を始めにお断りしておかなければいけない。

上向きか下向きか?といっても決して日銀の短観やら景況について語ろうというのではありません。

軽く無責任な立場からヨーロッパのカップの比較文化論を展開してみようと思うのです。

07.7.13日のブログ、「オールドノリタケコレクション12-1」の中でIWANAは、

Onj_003_4 「ノリタケがコーヒーカップの焼成に成功するのは明治16年を数年経過してからの事。ニューヨークのモリムラブラザースから送られたフランス製のカップを研究するが薄手の手付き磁器カップなど作った事の無い日本の窯元では初め作る事が出来なかった。そのうち、フランスのカップの縁先・カップの一番上の端に釉薬が付いていない事を発見した。日本の茶碗は仰向けに焼くので底・畳付けに釉薬が付いていない。伏せて焼く事で薄手のカップの形状の物を焼く事に成功したという。」と、どこかに書いてあった事を書いたのだけれど。

Exc_003_2 さて、近ごろ読んだ、洋食器について語った本に、イギリスと大陸(フランス・ドイツなど)を対比して、カップの焼き方に大きな違いがある。

つまり、イギリスのカップは上向きに焼かれ高台の畳付きに釉薬がついていない、大陸の窯の物は伏せて焼かれていて畳付きに釉薬が掛っているとし。口縁部の感触を大切にするイギリスと、ソーサーの傷つきを防止する為、畳付きに釉薬を掛けた大陸系のカップの文化的相違を論じておられた。

さてさて、IWANAのオールドノリタケの金彩カップ&ソーサー、メイプルリーフ印のオールドノリタケの極めて初期の物で、非常に手の込んだ装飾が施されて物だけれど、形としては未完成で、歪みもあり、ノリタケの黎明期を感じさせる物だけれど、伏せて焼かれた事は明白である。詳しくは過去ログを。

つまり、ノリタケが゛初期において、フランスのカップにヒントを得て伏せて焼く事でカップの焼成に成功したという。つまり正立して焼く事が不可能だから伏せて焼く、これは一つのノウハウだろう。

そして、正立して焼く事が出来るならばワザワザ伏せて焼く事は無いだろう。そしてカップと使い手の、重要な接点である口縁部の釉薬を犠牲にしてまで、ソーサーの傷防止を優先させて畳付けに釉薬を施すために「伏せて焼く」だろうか?

イギリスのカップは、正立したまま焼かれている。イギリスの物は、比較的厚手の物が多くハンドルの重みにも耐え正立したまま焼く事が出来た。薄手で繊細な物が多い大陸の窯の物は伏せて焼く事でしか実現できなかった。のでは?とグダグダと考えて楽しんでいるのです。

冒頭の写真は、とりあえず、手持ちのカップをイギリスと大陸に分けて焼かれた方法で上向きあるいは伏せて並べてみたのです。

写真左から、スポード(英)、ロイヤルクラウンダービー(英)、エインズレイ(英)、マイセン(独)、ヘレンド(ハ)、リモージュ(仏)、ロイヤルコペンハーゲン(デ)、ハインリヒ(独)リチャードジノリ(伊)、

Exc 大陸系の柱となるマイセンが上を向いている、伝統のヘレンドも上を向いている。間違いなく高台に釉薬は掛っていない。これは、現在の物だからか? 勿論、ノリタケだって現在は正立して焼かれているのだから。

Hc_003 とりあえず、間違いなく「伏せてや焼かれた物」が大陸の物に多い事は明白ではある。古いリモージュとハインリヒそして、現在のコペンハーゲンもジノリも伏せて焼かれているのである。

などと、関係ない人には、どうでもいい事を考えながら、とりとめもなく、結論も出ないまま、今夜も過ぎていきます。

最後までお付き合い戴き有難うございました。

明日という日が、どなた様にも明るい日でありますように。

Exc_004_2

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