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2008年2月20日 (水)

銅版転写 印判鯉絵大皿

080216_001_2 十数年前に買ったダンガリーのカバーオールを、このところ部屋着にしていたら、ようやく体に馴染んで来て、味が出てきたから、この春からは外へ着ていこうと思う。

ラングラーのブルーベルのイエローラベルで、かなり拘って選んだ物で、オーセンティックなデザインが良くって、定年後に着ようと準備していた物。十数年かかってようやく育つ服というのも良いし、十数年たって古さを微塵も感じさせないのが良い。

つまり、このダンガリーのカバーオールの様な定年後の暮らしを思い描いていた訳で、少し早めにその時が来てしまったけれど、まあそれはそれで良い事もあって、これ以上を望む訳でもないから、春が来るのが楽しみな今日この頃です。皆さんお元気ですか。

さて、今夜は印判手の大皿。昔、IWANAが15分に一羽くらい飛ぶ鳥を撃ち落としていた頃、ゴルフの帰りに寄った岐阜県陶磁資料館の玄関横のウインドウの正面に、この絵皿がドーンと展示されていたのよね。

これってどうよ。我が家の物置に埃まみれなって捨て置かれている、あの皿じゃないかと。以来この皿は出世して床の間に飾られる様になったのだよね。

岐阜県の東部は、濃尾平野の東部、つまり東濃地方といって、多治見・土岐・瑞浪といった美濃焼の一大産地なのだけれど、近頃はゴルフ場の密集しているゴルフ場銀座と言った方がいい。

080216_002 呉須と型紙を使って文様を施した印判手は18世紀の美濃焼で盛んに作られた物だけれど、明治に入ってベロ藍と呼ばれる酸化コバルトがドイツから輸入され、銅板転写の技法が取り入れられると大量生産が可能になり、美濃焼は国内のみならず海外へも盛んに輸出されるようになる。この絵皿は、その代表的な物だったと。

だから、この絵皿、我が家の誇るべき遺産で、さぞかし高価な物だろうと・・・・。

ある日、雑誌の骨董市の特集を見ていたら、どこかの骨董市の店先の写真にこれが出ているのよね。値札まで写っているから拡大鏡で見てみると、お値段は2,500円と読めるのよね。トホホ。

その後、他の骨董市て同じ物を見つけたけれど、やはり2,500円なのよ。よほど沢山作られたのだろうね。これって、つまり、普通の中古品扱いじゃないのか?

でもね、結構いいものなんだぜ。時代の標準を知らないから「貧」の美などと軽々しく言い切ってしまうけれど、印判イコールけっして「貧」のカテゴリーの物では無いのだよ。我が家の普段使いの陶器ときたら、これより遥かに「貧」だもの、どうよって。

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