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2008年1月11日 (金)

蹲る。

安宅コレクションという名を聞いて、何かを感じるというのは団塊の世代が下限かも知れない。安宅産業の崩壊が昭和52年(1977)の事だから。

東洋陶磁やら速水御舟のコレクション、とりわけ東洋陶磁のコレクションは、不滅のそして巨大な一つの芸術作品とも言うべきコレクションであり、安宅英一氏こそは狂気の、そしてコレクターの最高峰であろう。

コレクションの簿価75億円、評価額120億円?。まあ金額はさておいて、しかし、彼の日常はおよそ飾るという事は縁が無かったという。コレクションは安宅産業の地下金庫奥深くに仕舞われ、自らの生活空間には美術品は置かなかったという。

安宅氏のコレクションに於ける執事とも言うべき伊藤郁太郎氏によれば、「生活を飾ると、それで目線が低くなっていって、民芸につながる。青山二郎だとか白洲正子さん的なああいう世界へ繋がって行くわけです。それは、目を下に向ける俯角視線。安宅さんはほとんど仰角なんです。だから、日常の世界なんて全く関係ない。“もの”とダイレクトにしゃべってると、日常の中にそういうものが出てくるとか出てこないという次元の問題ではないのです。」

いずれにしても、我々の日常とも“全く関係の無い”話ではありますが、だから面白いのであります。

青山二郎の「蹲る・うずくまる」とも、安宅英一の「青磁陽刻 牡丹蓮花文 鶴首瓶」とも次元が違うけれど、伊藤郁太郎著「安宅コレクション余聞 美の猟犬」を読んだら、妙に粘土が弄りたくなって、このところ毎晩自宅で粘土を捏ねてます。

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コメント

おっ、やっておられますね~♪
粘土をコネコネしている時は無でしょう!
紐作りですよね。
私も唐津で体験してきてとても楽しかった思い出が有りますよ。
IWANAさんはご自宅でお焼きになるんですか?
私もいずれは陶芸もやりたくて、千代田セラミックの窯を買ったんですよ。
お写真から見ると、、、、、コネコネ小屋をお持ちの様で、、、

投稿: boss | 2008年1月12日 (土) 10時04分

boss様
お立ち寄り有難う御座います。我が家の窯は神奈川県製・小糸製作所の電気窯です。ガラス工芸用に買った陶芸用の窯です。
美しいなんて事を偉そうに語っても、こうして形にしてみると自分が本当に「美しい」という事を理解出来ていない事が痛い程良くわかります。捻ったり叩いたり押さえたり削ったり。自分自身も粘土の様に叩いたり押さえたり削ったり出来たらもう少し違った人生だったかもと反省反省反省の今日このごろです。
なんて事を言ってみつつ三連休の一日目が過ぎました。

投稿: 団塊堂主人 IWANA | 2008年1月12日 (土) 19時32分

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