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2007年9月30日 (日)

地デジ導入顛末記1

「きっこぱぱ」さんが先日飲んだ時に、テレビを地デジに替えたというから、そろそろ我が家もと考えていて。先日新しくオープンしたショッピングセンターへ遊びに行った際、家電の量販店を通ったら液晶の大型テレビが沢山並んでいて、値段をみたら十万円台。これなら現実的なライン、アレはどうよコレはどうよなんて見ていたら家内の方が乗り気になってDVDも是非という事になって。

実はIWANAは元祖・電波少年で、小学生で「トランジスタラジオ」を作り「模型とラジオ」という雑誌が小学生時代の愛読書で、高校生で、「五球スーパー」のステレオを全て手作りしたオタク。もちろん当時の高校生は、これくらいの事は男のタシナミで、ただ電器屋さんで買ってくるなんて事は余程のオボッチャマ君だけで、普通はパーツ屋さんで皿に抵抗やらコンデンサーを取って勘定をしてもらいアルミの弁当箱みたいなシャーシを買って穴をあけて、スピーカーボックスなんかも当然手作りで分厚いラワン材を材木屋さんで買って来てノコギリで切ってグラスウールを詰めてなんて、今思えば気が遠くなるような事をしていた者なのだけれど、自作のステレオで聞く、黛じゅんの「天使の誘惑」やら森山良子の「この広い野原いっぱい」は素晴らしくて、木造のボロ家だから、メモリ三つくらいの音量でも向こう三軒両隣に響き渡るくらいなのだけれど、良い音だから不思議と頑固親爺の父親も文句を言わなかった。

という訳で、電気物にはオタクのIWANAだけれど、我が家にはこのところDVDすら無かったのです。映画が好きな家内はDVDがないのが不満だったのですが、ベータに始まりVHSになり、カラオケ用に買ったレーザーディスクは発売中止になり、マルチアンプもアナログで使えなくなりで、余りの変化に、それを追いかけるのが馬鹿馬鹿しくなって、ここ十年は何も買わずにいたのです。

それにBSが見られるようになって、良い映画がショッチュウ見られるから。実はIWANAは、テレビは「今」を見るもの、ドラマは「一期一会」で覚悟して見るものだと思っていて、ビデオで何時でも見られるという事になって映画がつまらなくなったとも思っているのです。

Aquos_001_2 前置きが今日も、とても長くなってしまったけれど、「きっこぱぱ」さんが地デジを導入という事で我が家も重いお尻を上げたのだけれど、上げたら走り出すのがIWANAなので、家内がアレヨアレヨという間に我が家の食堂兼居間に地デジの液晶テレビが鎮座ましましておわします。

電気製品のカタログがオープン価格になって全く価格がカタログに表示されなくなって、カタログを何冊貰って来ても参考にはならず、結局は量販店を廻って調べるしかないのだけれど、それも面倒で、まあ大手なら数千円の違い程度だろうと思って近くのEIDENへ出かけたのです。

メーカーはシャープと決めていて、シャープなんてメーカーは昔の感覚で言えば二流なのだけれど液晶テレビなら絶対にシャープだとIWANAは思い込んでいて、トニカクここ数年パソコンの流れを見ているとシャープの液晶が圧倒的に綺麗で、液晶とプラズマを比べると技術的にはプラズマと思うけれど、流通の絶対量と、技術の完成度と歴史的積み上げは液晶テレビだと考えていて、とりわけシャープはあの電卓の時代から液晶を追求し、ここ十数年電気メーカーが衰退していくなかで唯一成長拡大して今や国産液晶テレビのトップメーカーとなった「プロジェクトX」みたいなメーカーだもの、心情的にも液晶テレビは絶対シャープだ、韓国やら台湾製と対抗して頑張るシャープを応援しなければ、という訳で「世界の亀山モデル」を指名したのです。

ところで、最近の家電量販店ってどうよ? これが今回の書き込みのテーマなんだけど。

お目当てのシャープのハイビジョン液晶テレビ32V型LC-32GH3は、とりあえず20万円台の値札が付いてて消しこみがしてあって18万円台の価格が書き込んであって、更に安くなりますと書いてある。何がなんだか、比較をしようにも全てこれだから比べようがない。

面倒だから店員を呼んで、いくらになるのと聞いてみる。無愛想で高圧的な店員が値札のバーコードを端末機にかざして何やら携帯で話してからオモムロに16万円ですとの答え。ジャアこの20数万円が18万円というのは何なのよと思ったけれど口には出さず。ビデオも買うけど安くならない?って聞くと無愛想にこれ以上無理ですとつれない返事。これで決まりと思ったけれど、一応他店も見てみようと、最大手のヤマダ電機へ。ヤマダ電機では、うちは16万円にはなりませんとアッケない返事。

EIDENにとってかえして、先ほどのテレビとハイビジョンレコーダーを決めて支払いをしようとレジへ行くと、調べてみたらこの商品157,000円になりますとの事。オイオイそれじゃ先ほどの16万しかならないは何だったのかと思ったけれど口にはださず。

お客様、保障はどうします?と店員が高圧的に言うから事情を聞くと、このままではメーカー保障は受けられるけれど店の保障は無い、初年度無料だけれど二年目から毎年千いくらかの会費が掛るカードを作ってくれれば保障が受けられると言う、テレビなんてあまり故障するものではないからメーカー保障だけで充分だろう?と聞くと、またまた高圧的に、「お客様の為に言っているのです」、私の言う事を聞きなさいとばかりに「保障がなくていいんですね」と来た。なんだよその言い方はと思ったけれど、IWANAも「店員の悲哀」は良くわかるから、「いいよそれだけで」って笑って答える。

ところで、アンテナ工事なんだけどと聞くと。アンテナ工事の見積もりを先にしないと届けられないというから確かにその通りで。我が家は今までビルの電波障害で共同アンテナから電波を貰っていたのだけど、地デジのアンテナを立てて、今までの共同アンテナのアナログ波とも混合しなければならないんだけどブースターも替えなければならないはずだけど?って聞くと。この店員、そんな話は聞いた事ありません、地デジとアナログをミックスするなんて出来ませんという。そんなはずはないでしょう出来るはずだよというと、顔色を変えて、私の姉の家でもアンテナを二本立てましたアナログと地デジのアンテナを二本たてなければいけませんと強調する。アナログは共同アンテナから取るからいいのでは?と聞くと、共同アンテナと地デジをミックスするなんて聞いたことがありません。と譲らない。これはダメだ。話にならないと思って、とにかくアンテナの見積もりに専門家を寄こして貰う事にして。支払いは中止して退散。

翌日、アンテナ工事の業者が来てくれる。とても親切な業者で熱心に調べてくれる。共同アンテナのアナログ波と地デジのミックス、勿論出来ますよ、BSアンテナも現在の物をミックスしますよ。昨日の店員の話は何なのって感じ。

我が家の問題点は。

まず三階建てで屋根に登るのが大変。

テレビの配線は既にされているが七箇所への分配が必要。

地デジ以外のテレビも有り、とりあえず両方見られなければいけない。

建物の外壁がALCコンクリートで(軽量気泡コンクリート)壁面にビスが打てない。

今までアンテナが無かったので地デジのアンテナを新しく立てる。

つまり、かなり大変で、工事費見積もりは97,000円との事。

しかし、この日の新聞折込にヤマダ電機の折込チラシ。シャープのフルハイビジョンの32型が158,000円との事、つまり我が家の予定の物はハイビジョンでありフルハイビジョンだから折込チラシの物の方が上級機種なわけ。たった千円高いだけでフルハイビジョン。

EIDENの店員にはムカツイテいたけれど工事見積もり業者が熱心で恐縮だから、とりあえずEIDENへ。くだんの店員にヤマダ電機の折込を見せて同じものをお願いしたら、またまた高圧的に、それは旧型商品ですからうちではとっくに売り切れてますますとの事。

それじゃあ有難うと言って退散。早速、ヤマダ電機へ。

ヤマダ電機。ああ、その商品売り切れました。そこに置いてあったのですけどね。エッ、一台だけなの?たしかに広告には、展示現品在庫限りとある。これって「オトリ商法」ってエゲツナイ遣り方ジャンって思ったけれど口には出さずにいると、これと同じ物をといって他の物を勧める。くだんのシャープのテレビを指して、これEIDENで157,000だって言うけどオタクはどうよって聞くと、少し席を外して帰ってくるとEIDENより更に千円引きます、五年保障も付けます。との事。オイオイ先日は16万も無理だって言ったぜ!! まあとにかく購入を決めて今度はハイビジョンレコーダー、これも折込広告の物はオトリで、少しプラスして新型をといって勧められる。シャープハイビジョンレコーダーDVAC72型 65,500円。

あ~疲れた。なんなのこの業界は?たかだか四千円の値引きの為に。

相対値引きの江戸時代に「現金正札掛け値なし」の正直商法で大きくなった三井越後屋の三井高利が、とてつもなく偉大に思えた今日この頃です。

というわけで、まだ我が家には地デジのアンテナは取り付けられていないので、工事が終わり次第報告させていただきます。        だらだらと続く。

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2007年9月29日 (土)

井上公三・春

Inoue_kozo_002_3 ARTIST   井上公三 INOUE Kozo

TITLE     春 papillon

版式  シルクスクリーン 2版       限定 33/100

バブルの時期から、つい先日まで詐欺の様なヒドイ商売があって、ハワイやらロス在住の有名作家の、シルクスクリーンやらリトグラフで摺られた作品やらポスターを驚く程の値段で販売するのだ。派手にポスターもチラシもつくり、キャッチセールスで街角に立ち、客をキャッチして会場へ連れ込み、とても良い作品で将来値上がりが期待出来ると、美術の知識はまるで無いけれど押し付け販売のプロ・普段は毛皮などの催眠商法をやっている様なマネキン販売員を客に付けて強引に買わせてしまうという商売。会場にはクレジット会社の出張カウンターも置かれていて分割だから月々一万円で気楽にといって若者相手にやるのだから傍目には詐欺としか見えないのだが。大家の作品だから十数万という価格は一見正当に思えるのだが限定数が問題なのだ、通常の数十倍の限定数だから、ほとんど「印刷物」としての価値しかないのに価格は「作品」のまま、そんな物が値上がりするはずがない。

当初、デパートへも入り込み、デパートを締め出された後は大きなスーパーや貸しビルをギャラリーに見立ててやっていた。詐欺そのものだと思うのだけれど、特定の作家と契約して作品を一手に独占的に販売しているから、その詐欺会社の言う価格が正価となるのだから詐欺とは言えない。お蔭で、シルクスクリーンやらリトグラフは、まるで詐欺の商材の代表のようなイメージを持たれるようになってしまった。

Inoue_kozo_001_2 なぜこんな事を書いたのかというと、先日、骨董市を歩いていたら、そんな作品が大量に売られていた。値上がりするからといって18万円やら25万円で若者がブラウスの胸の開いたマネキンから買わされたシルクスクリーンが今や1万円、骨董屋に売るときは高くて4千円か?後味の悪い物を見てしまったからなのです。

作者の名誉の為に言えば、写真の作品は、そんな類とは、まるで縁の無い、正当な作品を正当な価格で売られていた物、先日の古書市ではこの作者の作品が、ほぼ30年前と同じ価格で売られていた。それで良いのですよ。

額はIWANA作。

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2007年9月27日 (木)

オロガム幸ヲ。

Mingei_002 持ツヤ ヒネモス

     オロガム幸ヲ

「ヒネモス」は日夜である。毎日である。「オロガム」は拝むである。

一生拝み讃へるものを持つものは仕合わせだといふのである。それは己れをひきしめ清め、高め、さうして悦びを与へ、苦しみに堪へる力をあたへてくれる。

ナドテユタケシ

      貧シサ ナクバ

貧しさとは、何も持たないことである。とりわけ私の欲を持たないことである。富にあこがれる貧乏のことなどをいうのではない。それは「貧・ひん」でなくして「貪・どん」に過ぎまい。ここで貧しさとは、私を持たないことに、無上の持ち物を見出すことである。だから貧しさこそ、豊かさなのである。

                           柳宗悦

富にあこがれる貧乏を「貪・どん」と断じた柳のこの言葉が好きです。Shokawa_002

倉敷民芸ガラス

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2007年9月24日 (月)

ブログ開設一周年・そしてモンブラン

Montblanc_002 昨年の九月二十六日のブログ開設以来、明日で一年を迎えます。

自分自身の人生の棚卸を含めて、百貨店に生きた男の決算を何とか形にしてみたいと思い、始めたブログですが、ほんの三ヶ月で終わる予定が今日まで続いてしまいました。

「物」を語るというテーマの必然で物の数という限界があり、三ヶ月という当初の予定で物を配分していたのですが、書き出したら止まらない性分、恥知らずにも、あれもこれも取り出して、皆様には、ただダラダラとお付き合い戴く結果になってしまったのではと反省も致しております。

Maruki_001 いきなりですが、「癌」という字は、ヤマイダレに品の山と書きます。物欲は増殖するガンです。しかし百貨店人として生きたIWANAには、「物」を買ってみる・使ってみる・楽しんでみるは、スポーツ選手が日々身体を鍛えると同じ事でした。物にマミレル事はスポーツ選手が汗にまみれる事と同じ事だったのです。

しかし今、我が家は、物が山になっている訳では有りません。このごろIWANAは捨てる事を大切な事だと思っています、あらゆる意味で。

Imari_004 物への愛情は執着とは違います。物を良く考えて買い、物を大切に使い、物に愛情を注いで永く使う。そのためには極力余分な物は持たない、余分な物は捨てる。・・・なんて、今夜も偉そうな事を書いてしまいました。

ドジョウを食べたくせに龍を食べたようなゲップをするような・・・。ささやかな貧のコレクションにタイソウな語り、全てはIWANAの未熟によるものです。笑ってお許し下さい。

Daum_009 そして、この一年、励ましてくれたり突っつきに来てくれた暖かい友人の皆さん、IWANAは、君達が居て僕が居るのです、有り難う。

なによりブログを機にメールを戴いたり話を聞いてくれたりした大先輩やらリードオンリーの声無き大衆の皆さん有難うございました、皆さんのアクセスがIWANAの生きる勇気でした。

Unnan_2 さらに、恐れ知らずに、オモチャにしてしまったコイズミさんやアベチャン、ついでに絆創膏さん、ごめん、少し遣りすぎたような気もする。アベちゃんが辞任直後に慶應病院で自殺を図るなんて、たしかに君のやった事は死ぬくらい恥ずかしい事ではあるけれど、自殺はいけないよ。松岡のところへ逝きたかったのか?悪かった、言い過ぎたかも知れない。でも、あんまり君達が酷すぎるから。

これからも、しばらくダラダラと団塊のお爺さんの世迷い事を綴ってまいります。お茶もお菓子も出ませんが、宜しくお付き合い下さいませ。

トップ写真 MONTBLANC MEISTERSTUK ソリテール ドゥエ スターリングシルバー

527_008 Daum_006 Garasu_004 Kakiemon_009 Shigaraki_001 Herend_004 Garasu_001

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2007年9月23日 (日)

安倍首相自殺未遂

ここ数日ネット上で、安倍首相の自殺未遂説が流れていて、安部首相は辞任表明直後の14日、入院先の慶應病院で自殺を図った、未遂に終わったけれど極度の鬱状態にあり厳重な監視体制が敷かれているというものだ。

Inoue_kozo_003 今日は自民党総裁選の投開票日。これは自民党の総裁選挙であり日本の総理大臣の選挙ではないのだけれど、自民党の政権が永く続いた不愉快なこの国では、国民にもマスコミにもその違いが不明になっているところがあって、テレビのインタビューに答えて人の良い主婦が福田だとか麻生だとか答えているから痛々しい。

利権政党の自民党では、勝ち馬に乗るべしと言う「世渡りの術」だけで総裁が決まるもののようで、中味の無いことはなはだしいが、すでに勝ち馬の福田で決まりのようだ。

福田と言えば年金の未納やら、官房長官時代説明力不足と傲慢さで辞任した男で、本人だって、自分が政権を取る事は無いととっくに諦めていて、まあ適当にやれればいいやと思っていたところ突然のご指名がきてしまって、本当に僕でいいの?ってしきりと言っていたけれど日がたつにつれて本人も勘違いして「やっぱし僕で良いのだ」って思い始めてしまったようだ。

たとえ数ヶ月の首相でも、首相の座は魅力のようで、貧乏くじを引いてしまった福田だけれど

彼の能力が現在の混乱のなかで要求されている物とは大きく違っている物であることは明白なのだ。

安倍が「死にたい」ほど悩んでいるのにナゼ政権に執着したのか不思議なのだけれど福田もまた体質は安倍以上の脆弱さを持っており家族の心労を思ってしまう。

今日はテレビも自民党総裁選の勘違いパレードだけれど、自民党総裁がイコールこの国の首相ではない時代をなんとしても期待したい今朝のIWANAなのです。

(日陰で可)を信じて挑戦した井戸の底のような中庭の薔薇。ポールズヒマラヤンムスクもジプシーローズもついぞ美しい花を咲かせる事もなかったので諦めて植木鉢の片隅に朝顔の種を忍ばせておいたらポツポツと咲いて、これならば千利休を気取って薔薇を絶やして朝顔かなと来年の事を思う今日このごろです。

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2007年9月21日 (金)

油絵・静物

Kaiga_001 今から30年程前に、絵画ブームがあって、ブームといっても美術ブームというわけではなく、インフレの時代を反映してのマネービルの為のもの、キャンバスに絵の具が塗られていれば飛ぶように絵が売れたという。

毎年、年末になるとデパートでは、チャリテイの絵画や工芸展が開かれる。新聞社が作家に呼びかけて集めた品を販売し新聞社の社会事業団を通じて何処かに寄付しようというもの。

IWANAが担当したその催事では、80人程の作家の作品が展示された。大物作家は色紙などでお茶を濁すけれど中堅作家からは、新聞社の主催という事でそれなりの作品が提供される。

オープン初日は、開店前から大勢の人が押しかけて大変な騒ぎになる。

前日の展示作業の間から、IWANAは自分ならどれを買おうかとシュミレーションをしてみて、この作品がとても気に入っていた。ほとんど売れ残る事は無いのだけれど、残れば買っても良いかなと。

ところが、この絵は、全く売れなかったのです。三日間の催事期間で、この作品だけが売れ残りました。今回のブログは作者の名誉の為、名前を出さない事にします。

客層は、熱心な美術ファンというより、ただ安いからという実利型の客と、普段有名な作家の物が流れてこない転売目的の小さな美術画廊の店主。とてもこの絵の良さなんて解らない客ばかり。この手の客はIWANAは嫌いな客なのです。例えばネットオークションで本当の美術品なんて買わないだろう?

しかし、自分のベストチョイスだけが売れ残るとは、美術のバイヤーは自分には無理と悟った事件でした。

この絵、以前の家には永く掛けられていたけれど、今の家を新築した際、居間に掛けようとしたら家族の反対にあって暫く物置に入れられていたのです。

Kaiga_002 なかでも反対の先鋒はグラフィックデザイナーの息子。子供の頃からこの絵に描かれたピエロがとても怖かったのだという。そういえばこの絵は、トイレの横の廊下に掛けられていたから。

パイプにヒューミドール(葉煙草いれの壷)とダイス、ランプにピエロ。とても楽天的な色使いだけれど何やら深い不安の影が。

煙草入れが薬瓶の様に見えて。ピエロは首を吊っているようで、快楽と死を予感させる明るい色。薬・煙・ギャンブルあるいは占い・自死、70年代末の知識人の状況そのものではないか。とIWANAは読んでいたのだけれど、これだけが売れ残るとは。

つくづく世間は、いや私は目がないのだな。

これが、どうして此処にあるのか?

新聞社としても、せっかくですけれど、この絵だけが売れ残りましたって作家に返せないだろう?

新聞社がくれるというから・・・。

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2007年9月18日 (火)

長良川の鮎の塩焼きをどうぞ。

Ayuitadori_004 三連休最後の昨日は、長良川の支流・板取川へ。

いよいよ、本格的な落ち鮎のシーズン。先日来の雨で、ヤナには産卵期を前にした鮎が大量にかかっているはずと、朝方思い立って、板取川へ。

Ayuitadori_003 板取川は長良川水系で岐阜市からも近く、本流より遥かに水がキレイ。板取村・現在は岐阜県関市板取・あるいは洞戸を流れる水量豊かな川。

二つある大きなヤナ場は駐車場が満杯の混み様、少し足を伸ばして上流の小料理屋で鮎尽くし定食。

Ayuitadori_006 食後は、更に上流の板取川温泉・バーデェの湯で一風呂。岐阜は極楽・蓬莱の島のようであります。

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2007年9月17日 (月)

靉嘔 Ay-o 虹のセザンヌ

Kaiga_005 1976年   限定 42/200

シルクスクリーン 24版 24色

若き日、わたくしにも“セザンヌかぶれ”の時代がありました。ほんとうにしない人がいるかもしれませんが、目に入る日本の風景・人物・静物の全てがセザンヌのフランスのそれとまったく同じに見えたことでした。

Kaiga_003_2 ふるえる森の木・セトモノでつくったようなリンゴ・青い影のある裸体の思い出は、またわたくしには青春の胸の痛みでもあるわけです。これはその記念にと思います。

これは、作品に添えられた作者アイオーの言葉です。

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2007年9月15日 (土)

自民総裁選・福田康夫で決まり?

安倍チャンが、あっけなく「僕ちゃんヤメタ?」って簡単に辞めてしまうものだから、このまま安倍チャンに頑張ってもらって自民党が行き着くところまで逝ってくれる事を願っていたIWANAは、少し計算が狂ったなと、どうでも良い事を真剣に思っていたりしたのだけれど、麻生アソウと言っていた自民党が、今度は「福田・福田」の大合唱なのだと。

とてもステキな自民党さんです。願ったり叶ったり、オモウツボ、飛んで火に入る自民党さんです。

「僕ちゃん辞めた!」。[元祖・僕ちゃん辞めた!」って福田康夫じゃなかった?

コイズミ内閣の官房長官で、コイズミ内閣のスポークスマンだった福田の僕ちゃんは、「あんたたち何か文句あるの?」「そんなこと答える必要あるの?」ってな調子で、マスコミも国民も見下した様な横柄な態度で終始し、年金の未払いの居直りなんかもあって、さすがにコイズミも、彼ではダメだ!って官房長官を辞めてもらったのだったよね。

まさに、このとき、いい年こいて、「僕ちゃん辞めた!」だったのが福田康夫さんだったのだよね。04年、まだ、つい先日の事だよ。

安倍を無能よばわりしたIWANAだけれど、官房長官・スポークスマンとしての安倍チャンは、IWANAはナカナカ良くヤルじゃないかと見ていたのだよ。それもこれも、以前の福田が余りに下手だったものだからなんだけれど。だから、安倍チャンのゴタゴタで問われた“説明能力”という点では、安倍チャンよりも遥かに劣るのだよね福田康夫さんは。

衆参のネジレ現象を乗り切るには、野党との交渉力もさることながら、国民をドウ味方に付けるか・説明能力というのが極めて重要なのだよね。

元祖「僕ちゃん辞めた!」・元祖「イマドキ水道水なんて飲んでいる人いるの」の福田康夫さんを総裁に選ぶなんて素晴らしい選挙対策だと思うのです。是非、解散総選挙を早めにお願いしたい今日この頃です。

しかし、本当にガタガタでボロボロなのだね自民党は、選挙の事を考えたらとてもこの選択は出来ないと思うのだけれど。

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2007年9月14日 (金)

十四代柿右衛門 岩牡丹文 珈琲碗皿 2

Kakiemon_011 美しさを語るというのも度を超すと野暮で、美はやはり網膜で感じるものなんだと、ブログを一年書いてきて思う。

Kakiemon_008 Kakiemon_010 デジカメは本当に素晴らしくて、IWANAが毎日、机の上で楽しんでいる世界をかなり忠実にネット上に再現してくれる。このところ、物を接写して部分を強調する事を覚えたら、自分が毎日机の上で楽しんでいる「美しさ」がより正確に伝わるようになったのではと思う。

柿右衛門のこの碗皿、手描きの極致だと思う。前述のヘレンドも素晴らしいがこれもまた、宝石の様ではあるまいか。

美を「語る」なんて野暮を、一年近くやってきた。語るより画像だなと思う、今日この頃です。

Kakiemon_007

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2007年9月12日 (水)

安倍首相の辞任

インド洋での給油が国際公約だと勝手に公約していた安倍シンゾーが、「僕ちゃんヤメタ!」といって職責を放りだした。

ガソリンスタンドの元ヤンキーのアルバイトだってそんな辞め方はしないぜ、バカボン安倍よ!!

彼の言葉は彼の国語能力の限界から時々反対語の意味を持ったりするから言葉尻を捉えて彼を攻撃するのは一般受けはするけれど彼にはその意味がさっぱり伝わらなかったりする。

今回もまた、大事な「職責」を放り出して、「賭した」職を試合放棄して賭けを降りた訳だ。

辞める理由が、野党の小沢氏が「民意を反映していない安倍」との会談を断ったから、“小沢君が僕を馬鹿にして口を利いてくれないから僕ちゃん辞める”というオボッチャマのヤツ当たり的言い訳だから与野党区別無く唖然としてしまう。

まあトニカク、史上最低の不祥事続出内閣の首相が辞めたから、とりあえずは日本の国は救われたわけで、この政治の空白と税金の垂れ流し状況を一日も早くなんとかしなければイケナイ訳で。オジサンは今日も怒りのキーボードを叩いたのです。

安倍がやめて、今度は麻生だと言う。カンベンして下さい自民党さん。またまた失言と暴言の新喜劇ですか、スキャンダル劇場ですか?

肝心なのは、この一年の状況は安倍の無能もさることながら。次から次へと出てくる自民党員の悪事なのですよ、身体検査もレントゲンもすりぬけて出てくる日常化した自民党の利権金権体質なのですよ。

コイズミが壊したものは何だったのですか?安倍が大切に擁護したものは何だったのですか?

「イマドキ、水道水なんて飲んでる人いるの?」といった松岡の言葉が今も自民党の標準なのですよ。

今回の辞職は唐突な安倍の自己崩壊だったけれど、残念な事は、自民党の中に彼を倒そうという勢力が現れなかった事。辞めたとたんに辞めるべきだったという政治家が俄然増えたけれど、政治家にとって大切な事は戦うべき時に戦ったかどうかという事。

重ねて言いたいのは、安倍が悪いだけでは無いのです、悪事とスキャンダルにマミレタ自民党という党が悪いのだ、大切なのは内閣改造ではなく政権交代なんだという事。

安倍が倒れた、めでたいはずの夜だけれど、団塊のおじさんは、少し不機嫌でもあり、秋の虫も今夜は静かで、水割り一杯飲んで、オシッコして寝ようと思う今夜のIWANAです。

今夜もダラダラとオジサンの床屋談義にお付き合い下さり有難うございました。(高崎一郎風に。)

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2007年9月10日 (月)

職を賭して・しがみつくバカボン安倍

Bakabon_3 臨時国会でのアベの所信表明演説を、アベを支持する事で次を期待する麻生によれば、アベチャンは「一生懸命自分の言葉として語ろうとしていた」という。

つまり“まったく自分の思想でないものを自分の言葉の様に努力して語った”という事なのですね。アベの反省は猿回しの猿の反省のようであり、未だに何もわかってはいない。

Bakabon_4 テロ特措法によるインド洋での自衛隊の給油活動は「国際公約」なのだと、バカのアベはかってにシドニーで言いふらしたけれど、オイオイ特措法はあくまで特別措置であって11月に期限が切れる時限措置なんだぜ、何時、日本は継続を“国際公約”したのだよアベシンゾー。

ちなみにアフガンでのテロ防止活動への支援がいつの間にかすりかえられ給油の85%がイラクの米海軍への給油に振り替えられているのだという。随分話が違うんじゃないのか?

話はかわって、いやほどんど替わらないけれど、大相撲秋場所で嘘青龍いや朝青龍に代わって賜杯の返還を努めた高砂親方に国技館は騒然となって怒号が飛び交ったという。当然といえば当然だが、これで嘘青龍の復帰は不可能となったとIWANAはみるけれど。相撲ファンに囲まれて四角い土俵を円く仕切ってやる相撲、大衆の罵声は防ぎようが無い。ズル休み・偽装診断書連発のチンピラ横綱の横暴がまかり通るほど相撲ファンは馬鹿ではない。朝青龍が国技館の土俵に再度現れたら、国技館は相撲を取る前から座布団が乱舞するだろう。

話を戻すけれど、アメリカもまた、議会はネジレ状態で反ブッシュの民主党の天下。アメリカとてアフガンやイラクからの撤退も考え初めて、日本の特措法の継続なんて死に体のブッシュが言っているだけでアメリカ国民の心とは大きく離れている。「給油継続なければ退陣」ほんとうにアベは馬鹿だね。

Bakabon_5 アメリカ・ブッシュをダシに日本国民を脅そうというのがアベの作戦の様だけれど、ブッシュはいまや「アメリカ」では無いのだよ、死に体の、国民にNOと言われた大統領なのだよ。

しかし、自民党の不始末、一ヶ月も身体検査をしてもマタマタやってしまったね。小泉は自民党を「ぶっ壊す」といったけれど国民生活は確かに壊したけれど、自民党の汚らしさは大事にとってあったのだね。書ききれないほど覚えきれないほど「悪人」が出てくるけれど、ほんとうに「背広を着たナラズモノ集団」なのだね自民党というのは。

そういえば、我が家の近くの、自民党の郵政復帰組の野田聖子事務所放火事件は、数分の内に経理担当者の机を中心に放火され、パソコンと、数台あったビデオデッキのうち防犯カメラに繋がれた物だけが見事に盗まれたという不思議な事件だったけれど一ヶ月以上たつけれどどうなったのだろう。領収書は燃えてしまったのだろうか。帳簿は燃えてしまったのだろうか。しかも事務所のビルは無登記だったんだって?固定資産税はどうなってるんだろう。

Bakabon_6 国会に座布団は持ち込めないのか?

座布団は美しい国日本の伝統の物だぜ!

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2007年9月 9日 (日)

つゆくさ

Tuyukusa つゆくさが咲きました。田んぼの畦道や原っぱの隅に咲く雑草です。一日花の清楚な花です。雨の日に良く咲く花です。IWANAが好きな花です。

世の中に雑草という名の植物は無い。

昭和天皇の言葉です。

天皇制を“人の上に人を置いて、ありがたがるタワケタモノ”とするIWANAでも、この言葉ひとつで昭和天皇が好きになりました。

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2007年9月 8日 (土)

ヘレンド ロスチャイルドバード2

Herend_010 なやましく何を弾くぞも

へたくその秋のヴィオロン

Herend_002_2 むねふかく秘めたるものを

やかましき人の口の端

なやましくわが恋ふる子は

魔女なりと巷のうはさ

Herend_001_2 小うるさき祭りの夜の

目くるめく夜店のあかり

魔女ならば人目をしのび

とくわれと逢ひ引きに来よ

     わが秋の歌 佐藤春夫Herend_004_2

      

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2007年9月 7日 (金)

信楽の甕

信楽は京都に近いだけあって、多治見や瀬戸に比べて洒落た作家も多く、一度は訪れなくてはと思いつつ数年前に出かけたけれど、驚いたねアノ堕落ぶりには、下品な狸は伝統だから愛嬌としても、ションベン小僧から自由の女神に至るまで雑多で下品な陶器が、どの店も足の踏み場が無いほど並んで欲しい物など一つも無い。小さな声で、関西ってエゲツナイなってつぶやきつつ、それでも一軒だけは、洒落たお店もあってギャラリーもあって洒落たレストランもあって救われたけれど。

Shigaraki_003_2  信楽か織部の茶器の一つも持たないで和陶を語る事なんて恥ずかしい、信楽のチョッとした物を買いたかったけれど、インチキ臭い信楽の街の雰囲気では手が出なかった。

信楽は、土の性質といい製法といい大物作りに適していて、あの狸やら火鉢に行き着くのだけれど、信楽はやはり大甕に尽きるのではないか。地肌の変化、焼け焦げ、信楽のダイナミズムは大甕でしか表現できない。この大甕・大壷が骨董好きの文化人に喜ばれて随分高値で取引された時代があったのだとか。

この甕、ホームセンターで買った安物です。しばらく、我が家の玄関脇に置かれていました。今は裏庭に後退しています。

信楽の陶器の問屋さんには中国の荷札がついたコンテナが沢山積まれています。信楽は狸の街です。この甕コンテナで運ばれた狸でしょうか。

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2007年9月 5日 (水)

コレクションについて考える。

Shigaraki_001 「買ってみないで骨董が見えるものか、値段をつけられないで骨董が見えるものか。」これは白洲正子が小林秀雄から叩き込まれた骨董の流儀だった。

骨董といわずファッションだって車だって同じ事が言える。

「惣じて、目ききばかりにて、能を知らぬ人もあり。」

世阿弥が老年になって記した「花鏡」にある言葉です。

美術館のガラス越しでは解らないものがあります。

手に入れてみる。大切な第一歩です。

写真は、新しい信楽の物です。

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2007年9月 2日 (日)

庄川源流釣行・納竿

Shokawa_004 川の名前は庄川、土地の名前は荘川。岐阜県高山市荘川町。平成の町村合併で高山市となってしまったけれど、ここはIWANAにとっては、いつまでも岐阜県大野郡荘川村。世界遺産の白川村と並んで合掌づくりの文化圏。家内の故郷だけれどIWANAの釣りのホームグランドで30年以上通いつめたIWANAの故郷でもある。

Shokawa_001 家内の祖父の50回忌という事で、31日の月末の忙しい仕事を無理を言って早めに切り上げて、夕方、東海北陸道を荘川へ向かう。

七人兄弟という事で、法事といえば何時も壮観なものになるけれど山の中の家は寺の様でもあり平気で大人数を吸収してしまうから素晴らしい。兄弟は全てリタイヤ組で、しかもいづれも趣味人で喋り上手ときているから、さすがのIWANAも静かに聴いているしかないくらいのエンターテイメントの連続。とりわけ岐阜に住む長兄と高山に住む三男は、飛騨高山映像文化祭で毎年交互に兄弟でグランプリを分け合うという“なだたる映像作家”。ハイビジョンのテレビを持ち込んでの上映会。これがまた高山や荘川の昔や今の素晴らしい映像の連続だから、お世辞抜きに素晴らしい。日付をまたいでのお喋り、兄弟とは故郷とは素晴らしいものです。

Shokawa_007 とはいえ、IWANAの本当の目的は、堪りにたまったこの夏の疲れを癒すべく釣り。法事に行っての釣りなどと不謹慎この上ないけれど、ゆるやかな仏教を説いた蓮如上人の御心に甘えて、夜明けと同時に抜け出して今年最後の釣行。

ここ数日の雨で水況も最高。産卵を前に御母衣ダムからも大物が遡上している頃で本流とも考えたが、今年最後の釣り故にボーズはかなわんと、最上流部の何時ものポイントへ向かう。

Shokawa_003_2 川はいいです。本当にいいです。朝まづめの釣りという事で、最高の釣り条件。

狙った大物は掛らなかったものの二時間で18匹の釣果。

小さな者はリリースしたけれど傷つけてしまった小物は魚篭に入れたので、釣果はスーパーのビニール袋越しにご紹介。

Shokawa_009 アマゴ・岩魚の渓流釣りは産卵期を迎えて間もなく禁猟期に入る。

二月三月の解禁までしばらく、我慢のアームチェアーフィッシングという思索の釣りの時期に入る。この時期はまた、釣り人にとって釣果に囚われない豊かなイメージり釣りの時期でもあるのです。

高原は既に秋、ススキや蕎麦の花が風に揺れて過ぎ去った猛暑の夏を喜んでいました。Shokawa_008

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