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2007年7月14日 (土)

オールドノリタケコレクション12-2

Noritake_no_bara_0012

マーク・トウェインは、風刺小説「ギルテッド・エイジ」を著し19世紀後半・南北戦争後のアメリカを、上っ面を金メッキしたようなインチキな時代、新興成金が横行する腐敗政治の時代とした。長くこの時代は金ピカの悪趣味の時代とされてきたが1980年代に入って、この時代が非常に豊かで面白い時代であったという見方が現れてくる。アメリカの芸術的趣味の黎明期という見方である。

Noritake_no_bara_005 ギルテッド・エイジ金ピカ時代は、1860年代から1890年代とするのが大方の見方だから、オールドノリタケの裏印・メイプルリーフ印が使われ始めた1891年(明治24年)のアメリカは、まさに金ピカ時代のピークにあったと言ってよい。

Noritake_no_bara_011 アメリカの空前の繁栄と社交界の確立、夜毎開かれる絢爛豪華なパーティ。ファッションから芸術にいたるまでヨーロッパに代わってアメリカがパトロンとなる変わり目の時代だったのです。

Noritake_no_bara_013 明治の日本にとって貿易の不均衡を正す唯一の手段は、日本の美術資産でした。蒔絵・七宝・絵画・多くの日本の美術品が海外に出て行きました。江戸末期まで大名家のお抱え絵師といったかたちで絵描きやら職人は数多く存在していました。徳川幕府の崩壊でこれらの職人は一気に職を失います。お雇い外国人やら万国博の:経験から、外貨獲得の課題解決のため国策として、これらの職人が組織され輸出陶器などの制作に現場に投入されていきます。

Noritake_no_bara_015 明治維新前夜の慶應三年(1867)、幕府はフランス政府の要請でパリ万博に参加します。万博に出品された日本の陶器・漆芸・七宝はヨーロッパに一大旋風を巻き起こします。しかし、明治十一年(1878)のパリ万博までは物珍しさで売れていた日本の陶磁器もそれを境に売上を大きく落とす事になります。ディナーセット・コーヒー碗皿など高級日常陶器に於いては欧米の技術が遥かに進んでおり欧米のマーケットは日本の陶磁器に厳しい目を向けていきます。

Noritake_no_bara_007 メープルリーフ印が使われ始めた1891年(明治24年)頃の、日本の陶磁器産業の緊急課題は恒常的に売れていく日用陶器の開発でした。また、この時期から当初純日本風であった絵付けは洋風の物へと切り替えられていきます。瀬戸などの窯元との専属契約も始まり森村組は輸出商社からメーカーへとシフトし「世界ブランド・ノリタケ」の基盤が強固に構築されていきます。

⑮ 金点盛りアクアジュール薔薇絵ぺディスタル カップ&ソーサー

裏印 グリーン メイプルリーフ印

1891年頃(明治24年頃)

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