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2007年5月 2日 (水)

オールドノリタケコレクション 9

⑫  フライング・スワンズトレイ 

Flying Swans          裏印  M-NIPPON印 グリーン

   1910年頃 (明治43年頃)

図柄は、ロイヤル・ウースター社のボールドウィンの手になるフライング・スワンズのコピー。

Charles Henry Clifford Baldwynは鳥を描く事が非常に巧みで、ウースター社で作品へのサインを許された数少ない優秀なペインターの一人。ノリタケに限らず1900年代のニッポンモノと呼ばれる明治期の輸出陶器に盛んに模写された図柄。

Swan_001

ならば、尊敬してやまない、愛するノリタケは偽物を作っていたのか、そんなはずが無いでは無いかと叱られそうだけれど、そうですコピーなのです。デザイン盗用なのです。

当時、爆発的に人気があったウースター社のフライング・スワンズのデザイン、ノリタケだけではなく、各社競ってこれをコピーしたようです。そういう時代だったのです。

アメリカ名、フライングギース。アメリカ北西部には、Canadian Geeseと呼ばれる美しい雁が生息していてそれと錯覚されていた。

コレクションを始めたころ、写真集で見たフライングスワンズの水指、ファーナー 植木鉢カバーに塗りの蓋を誂えて水指にした物だったけれど、フライングスワンズを見て、これがとても印象的で・・・。当時あるウェブサイトでカップアンドソーサーを見つけたのだけれどタッチの差で逃してしまい。また最近あるサイトで見つけたのだけれど、諸般の事情から家内に言い出せずに トホホ・・。

でも、今日見つけてしまったんだな骨董市で。フライングスワンズが四点も並んで居たんだよ、これって夢か?って思ったんだけど、うち三点はライジングサンの裏印の物、レベルが少し低くて、我がIWANAコレクションへの参加資格なしと判断。もちろん今月の少ない小遣いとの兼ね合いもあって、このM-NIPPON印の小物のトレイ一点で納得。

背景は、青と謂うよりミントグリーンに近い色調。ボールドウインの白鳥の多くは向かって右に首を向けて左から右へ飛ぼうとしているが、ノリタケのそれの多くは飛翔方向が逆。ボールドウインの白鳥は翼を高く上げ舞い上がろうとする躍動感あるが、ノリタケのそれは翼が水平に近く、一羽一羽の間隔が広い。ボールドウインのそれはSwan in flight飛び立つ白鳥というタイトル。ノリタケの白鳥図の背景は、他に、灰色の暈かし、黄色、茜色る物が存在する。

骨董は、時間をかけて、ゆっくり構えていると良い物が時々ふっと現れる。ガツガツしないでニコニコ笑って、通りをユッタリ見ていると、三日に一度くらいは凄い美人が通り過ぎざまに、ニッコリ笑って会釈してくれるみたいで、骨董って良いよね。時間を価値に換えるって、こうゆう事なんだなって。

Swan_003

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