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2007年1月24日 (水)

ペルシャ絨毯

PERSIAN CARPET

Persian_carpet_002

フィールド中央にメダリオン、四隅にコーナーを持つ、メダリオンコーナータイプと言われる様式。

青く澄んだペルシァンブルーのオアシスに浮かぶ中央のメダリオンを、美しいゴルファランギ(花束文様)、あるいはゴルダニ(花瓶文様)が取り囲む。花はユリでありダリアだろうか。メインボーターにはヤスと呼ばれる小花のロゼット文様、サブボーダーにはパロメット模様と呼ばれるダリアやユリなどの花をデザイン化した、花の断面文様。ボーダーの内側にある槍の穂先の様な物は犬の歯だといPersian_carpet_003 う、遊牧民が住居を外敵から守るシンボルとしているデザイン。

ペルシャ人にとつて絨毯は一つの世界、一つの宇宙なのです。荒涼たる風土に延べられる絨毯の図柄がオアシスとは、厳しい現実を忘れる夢の揺り籠の様ではありませんか。青い水や花咲く楽園への憧れは我々の想像を超えるものがあります。

話はそれるけれど、胡椒(こしょう)胡麻(ごま)胡瓜(きゅうり)胡桃(くるみ)胡豆(そらまめ)、古代の中国ではペルシャに続く西方を胡と言った、だから胡の付く物のほとんどはペルシャ経由で伝わってきたものだと考えていい。にんにくだって胡蒜と書くんだよ。

京都の夏を彩る祇園祭の「山」、岩戸山の胴掛け、あれだってペルシャ絨毯なのだよ。

ペルシャ絨毯の美しさは、光の反射と吸収の美しさ、というとガラスと同じだけれど、毛足の流れる方向により光の反射が違う、流れに沿っては絹の美しい表面が白く光って淡い色合いをだし、逆目では光を吸収して引き込まれるような濃い色合いを見せる。

季節によって部屋に差し込む光の入射角度が違う、本当に好きな人は季節によって絨毯の向きを変えるのです。

ペルシャ絨毯の良いものは、主に、七-八歳から十代の少女によって織られるのだという。切手大の面積の中に二百以上もの結び目を作りながら織っていく作業ゆえ、細くてしなやかな少女の指が最も適しているのだという。高級なものだと何十年の歳月を要する。余りにも残酷な話ではないか。

時の流れの縦糸と、少女の涙がにじんだ横糸で織られたペルシャ絨毯。

足ふきマットと間違えないで下さい。我が家では玄関の隅に置かれた、踏んではならない「踏み絵」なのです。

Persian_carpet_004

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はじめまして
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こちらのブログを紹介させていただきました。
http://mylo.co.jp/
よかったら立ち寄ってください^^

同時に面白いブログの募集もしているので
ご存知でしたら推薦していただけるとうれしいです。

投稿: suito | 2007年1月26日 (金) 09時08分

suito様
掲載ありがとうございます。
プロバイダーのページでは、このブログの様な個人のものがトップで紹介されることも無いので、とても有り難い事です。是非、永遠にトップページに掲載ねがいます。

みなさん!
ぜひ投票にお出かけ下さい。
myloのブログ検索 です。

投稿: 団塊堂主人 IWANA | 2007年1月27日 (土) 14時13分

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