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2006年11月12日 (日)

ウェッジウッド ジャスパーウェア

マイカップコレクション ⑨     WEDGEWOOD

我々は「侘び」といった逆説的な美意識を知性としているが、その対極にあるウェッジウッドのジャスパーウェアは、精緻を極めた完璧の美の一つの到達点という言葉がふさわしい。

利休以来、たとえば、焼きムラやシミ、歪みといったものに美を見出した我々は、完璧を極めた精緻な物以上に、それらを評価する文化を持つ。それを否定しないし、IWANAの和陶コレクションの物差しもそこにあるが、ムラや歪みだけが美であったなら進歩は有り得ない。

Weg_1イギリスの陶器の代表はと問われて誰もが思うのは、このウェッジウッドのジャスパーウェアではないだろうか。青などの地色に白いカメオのようなレリーフを貼り付けたジャスパーはとても高度な技術を要する物。オールドノリタケにも一陳という技法でこれを真似たものがあるが残念ながら雲泥の差がある。

素地そのものに色を含有させた、ザラザラとした地肌が、使い込むほどに滑らかになり格調を増してくる、その上、堅牢で実用性にも秀でる、工業製品としての陶器の、到達点と言って過言ではないだろう。釉薬を排した製法は、我々の茶の世界の、備前や常滑の位置づけと似て、イギリスの知性そのものという気がする。

このカップ1999年のイヤーカップ。ウェッジウッドにはジャスパーの他にもクイーンズウウェアと呼ばれるクリーム色の陶器やファインボーンチャイナの素晴らしい物がある。

ところで最近、石川県でウェッジウッドが焼かれているって?

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