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2006年10月13日 (金)

オールドノリタケコレクション 6

人の心は移り気で、ある時まで熱狂的に持ち上げられていた物がストンと何処かに置き忘れられてしまう事がある。

若い頃、アールヌーボーの展覧会の為来日したパリ装飾美術館のキュレーターが、ホテルのバーでIWANAに、実は私はアールヌーボーが嫌いと打ち明けてくれた。

子供の頃には、家の中にこんな物がゴロゴロしていた。このクネクネした曲線、この病的な暗さが嫌いでしょうがなかったと。私は現代の日本のシンプルなデザインが好きと。

当時アールヌーボーに入れあげていたIWANAには少し興ざめであったけれど、あの時の彼女のウインクが何だったのかと今思う。そんなことも気が付かないくらい一所懸命だったのです若い頃のIWANAは。

今回は、ヌーボーでもなくデコでもない、派手なオールドノリタケのなかでは異質と思えるアイテム。地味ながら、吹き画付け・吹きぼかしという磁器の絵付け技術としては非常に高度な技術が使われている。磁器は高温で焼成するため植物顔料では色が飛んでしまう。鉱物顔料を使うが、鉱物により混じり合う事による変色や焼成による退行が生じる。焼成後、混じり合った発色が柔らか味を帯びていることが高度な暈しの条件。

吹き画付けマット薔薇絵花瓶

裏印 グリーン M-NIPPON(日本陶器時代の代表的な裏印)

明治43年頃(1910) 米国輸出向け

吹き画付け・吹きぼかしという日本の伝統的手法で描かれた、とても渋い花瓶。一重のバラが描かれている。地味ながらこの花瓶を見ているとお袋を思い出す。

N93_2

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コメント

毎日読んでます。思い出す母はどういう人だったのだろう?

投稿: | 2006年10月13日 (金) 09時39分

名無しのコメンテイター様

母は、明治の最後の生まれの人でした。若い頃は羽織袴で小学校の教師でした。まさにオールドノリタケの時代を生きた人でした。和裁の仕立ては素晴らしい腕を持っていました、その腕でIWANAを大学に入れてくれました。

投稿: 団塊堂主人 IWANA | 2006年10月13日 (金) 16時29分

こんばんは♪

IWANAさんのオールドノリタケコレクションを
いつも楽しませていただいております。
陶器自体よく解らない私ですが、その色合いの素晴らしさに感動です。
こんな素敵な美術品をただで見させて頂いて、いいのかしら。。。
と、言いつつ・・またお邪魔させていただきます。

投稿: まき | 2006年10月13日 (金) 18時10分

まきさん 北海道は もう まきストーブですか?

ずいぶん独りよがりなブログですみません。
ノリタケ いよいよ 明日は デコレディの登場です。 でもネタ切れで、ノリタケは明日が最終。

次は・・・。 もう準備が出来ていますよ・・・。

投稿: 団塊堂主人 IWANA | 2006年10月13日 (金) 20時43分

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