2019年5月23日 (木)

わたしのニルバーナ 今年の庭。

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西洋の庭園思想を辿ると、ギリシア・ローマの「アルカディア・桃源郷」やキリスト教の「エデンの園」に行きつくが、これらの庭園は、たわわに実る果樹が重要な要素だが、日本庭園ではこうしたものは排除されている。

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仏教の極楽浄土や蓬莱などの楽園思想・庭園思想には生産に結びついた農作物はみられない。

我々が今、イングリッシュガーデンと呼んで憧れる鑑賞を主にしたイギリスの風景式庭園は18世紀以降に現れたものだ。

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西洋の庭が、いかに生きるかというテーマのキリスト教の、修道院の食料生産の為の庭から発展したものとするなら、仏教寺院の庭に発する日本の庭は、いかに死するかというテーマの仏教の浄土の具現であり、生産や労働を止揚した精神の理想郷の具現化である。

のどかな農村風景は理想郷であっても我々には庭園ではないし、豊かに実る果樹園は庭園ではない。  な~んちゃって。

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まあ、そんなことを小難しく語ってみたかった老人の今日この頃だが。

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男、還暦を過ぎて、庭も芸術も歴史も語れないヤツなんてクソだぜ! なんてことをヘタに言ったりしたら気が狂ったように遠くで吠える老人がいるから、老人なんてものはろくでもないヤツが多いからホドホドの付き合いに収めている。

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さて、毎年、その年の庭の完成形を写真に撮ってブログに残しているが、庭に完成形など無いのであって、あの花が咲いたらと思っていると、こちらの葉がしおれ、この葉がひらいたらと思っていると、あちらの枝が徒長したりしてナカナカ写真アップの踏ん切りがつかない。

梅雨入り前のこの時期に撮るか、梅雨で徒長した植物を剪定して充実したところを撮るか、いや、梅雨の長雨で折れたり、虫に食われたりで梅雨の後ではリスクが大きい。

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今年も、上手くいかなかったことも二三あるし、まだこれからのこともあるが、今、パティオの壁面緑化も、裏庭の壁面も強剪定にもめげず新緑に覆われている。下草も今年は特に充実している。

 

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老人の、ささやかな秘密のミュージアムは緑に覆われて至福の時を迎えている。

 

ニルバーナ 没入の至福。

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老人は、緑の光のなかで、一日なんども死んでいる。

 

 

 

むかついたらゴメン。

君はそうして怒り狂って死んでいくのか。

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2019年5月21日 (火)

スミスキーのブラシダキツキスキー 歯ブラシスタンド。

退屈しのぎにアマゾンした。

 

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スミが好きな不思議な妖精スミスキー。いま静かなブームの日本発のキャラクターだ。

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すねているワケではないが、老人もスミの方がスキだ。

昔のことになるが、ジャズ喫茶での常連の席は真ん中ではないスミだった。スミで斜めになって聴くのがジャズってものだった。

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暗い洗面所のスミで、誰もいなくても光っている。シュールだ。

 

 

 

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2019年5月15日 (水)

金魚の産卵。

 

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さて、我が家の屋外飼育の金魚が久々に産卵。
水槽は大きな石臼で戦前まで我が家は米屋で、その精米工場で使っていた石臼が空襲で家は焼けても残った物だ。言わば我が家のアイデンティティとも言うべきもので、家は何度か建て直したがずっと残して、今は庭で金魚鉢がわりになっている。
水槽に去年からバクテリアを入れているから、水がピカピカでとても調子がいいのだが、先週の土日に水が白く濁った。よく見たらびっしりと卵が。
金魚の産卵は何度か経験しているが、孵化させて育てるのは、意外と簡単で卵や仔魚が親に食べられない様に水槽を分ければ大体は育ってしまう。
卵は一度に五百とも千とも言う数だから大変だ。
以前は五十匹くらい育ってしまい。姉の家やら友人にもらってもらった。
そうしたら、姉の家で育った金魚が産卵し、それが育ってしまったから、姉の家の玄関は金魚屋さん状態になってしまった。
さて、どうするべきか。卵が付いた水草をポリバケツに移せば育つが、一か月もすれば間違いなく数十匹の金魚で溢れることになる。
このまま水槽に残せば、親に食われてしまうことになるが、水草も多いから隠れるところもあるし、植物プランクトンも充分湧いているから、数匹は生き残るはずだ。 
このまま、生きられるものだけが生き延びよと資本主義をとるか、分離すればほとんどが生き延びることが出来るのだから、生きられるものは生かすべきだという社会主義をとるべきか極めて難しい判断を迫られていた。


写真は、昨日の様子だが産卵から既に四日たっているが、意外と卵は食べられず残っていた。
それがどうだ、今朝起きたら、卵は殆んど消えてしまっている。悪いことに親の金魚が卵があった水草の中に集まっている。


孵化は産卵の5日後くらいだから、メデタク孵化したのか、それとも食べられてしまったのか。
水槽の中は藻がびっしりだから黒くて仔魚が見えない。
やはり、卵が付いた水草をバケツに移すべきだったか。
いや、たとえほとんど食べられたとしても数匹は生き残るはずだ。屋外飼育でプランクトンも充分だから、これでいいのだと自分で自分に言い聞かせているのだが、金魚の産卵はまだまだ続くから、今度はやはり卵のついた水草はバケツに移そうと、ポリバケツに水の汲み置きをした今日この頃みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

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2019年5月 9日 (木)

死ぬまで連休。

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令和の大合唱も、いささかウンザリの今日この頃、トランプのバカがとんでもないことを始めたが、中国帝国主義的共産党も傲慢で横暴だから、デタラメとデタラメがぶつかり合ってお互い潰し合えば、多少はデタラメが修正されるのではないかと、老人は生温かく資本主義の終末を見守っている。


老人は、毎日が連休で、なおかつ死ぬまで連休ときているから、ゴールデンウィークなど迷惑千万で、人混みをさけて静かに過ごすことにしているが、今年は二回も郡上おどりを踊って足腰にきた。さすがに古希だ。


昨日は、ジミー・スミスを爆音で聴きながら、久しぶりに椅子のワックスがけをした。黒く艶やかでしっとりとした椅子は美しい。
この混乱で円高が進めば、老人のコレクションが、また進むのだが。

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2019年5月 1日 (水)

新元号 徹夜で祝う郡上おどり 写真速報③ 踊り会場編

 

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平成を踊って送り、令和を踊って迎えようという、この企画は、
日本中に中継され、とても大きく報道されて大きな反響を呼んでいる。
郡上市の大ヒットだと思う。

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老人が、郡上おどりのブログを初めて書いたのは2009年だが今年で11年、そろそろ潮時かなと思っている。
このイベントを聞いた時、できれば、この日の郡上八幡の全てを記録したいと思った。


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全てと言っても、一人では無理だから、出来ればこの日の郡上おどり全てを写真に撮りたいと思った。
できれば踊り助平全員の記録を撮りたいと思った。
できれば、このブログが、踊り助平みんなの写真アーカイブになれば良いと思った。
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とはいえ、老人はカメラマンでは無いし、踊りの休憩がわりに写真を撮っいてるワケで、踊ることの方がプライオリティが高い。

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ヘタな写真で恐縮ですが数の多さでゆるして欲しい。
踊り助平が、踊りの輪の中から撮った写真だ。ナンチャッテ。

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さて、平成もアト数分。
ここで、驚きの選曲。

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平成の最後の踊りは「まつさか」とアナウンス。
おもわず会場に拍手が湧きおこった。

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郡上おどりの最後は、つねに“まつさか”で締められるが、途中で踊られることはない。
令和を迎えるイベントだが、まづ平成を締めることこそ必要で、
平成の締めを“まつさか”でする、まことに郡上おどり的なやり方で感動した。
“まつさか”は、締めの唄だが、本来、祝儀歌のはずだ。

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さて、平成を締めて令和を迎えるという素晴らしい役の
音頭取りは、吉村建治氏。
音頭取りの中では若手だが、恵まれた体格から発せられる素晴らしい郡上節は当代一と誰もが認めるところだ。

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素晴らしい平成の締めでした。
感動的な“まつさか”でした。
会場のボルテージが一気に盛り上がり
令和を迎えるカウントダウンがはじまりました。


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改元と同時に、城山で花火が打ち上げられました。
この日の郡上のことはみんなの宝物になると思います。

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実は、ここでカメラの電池が終了。
車のUSBで充電するのも時間がかかる。足も痛いしこれにて終了。
令和の時代も、楽しくみんなで踊れますように。
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不都合な写真は、メールを戴けば削除致します。勝手な撮影をお許しください。

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新元号 徹夜で祝う郡上おどり 写真速報② 踊り流し編

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平成最後の日の 郡上おどりは
シーズンオフにもかかわらず 平成最高の盛り上がりでした。

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まだ続きます。

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新元号 徹夜で祝う郡上おどり 写真速報① 踊り流し編

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この日の 郡上おどりが 永遠に みんなの心に残りますように。

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続きます。








 

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2019年4月25日 (木)

庭で。

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老人の人生など、すでに終わっているが、庭に出ると、まだやることがある。

計画通りに行かない事など自然相手では当たり前だが、計画は大事で、計画があるからこそ環境の変化も逸脱も認識できるワケで、老人は庭でコツコツと小手先のことをしながら作業に埋没し、計画を見直したり反省したり改善したりしている。

古希を迎えて未だやることがあるというのは、なにやら余裕がないように思えるだろうが、もちろんやらなくてもイイようなことだったりするワケだが、低く暮らして低いこころざしで生きるか、低く暮らして高く思うか、人間それぞれだが、自然は寛大なようで冷徹だったりするわけで、隙があったり思い上がりがあれば容赦なく結果を突き付けてくる。ボーっと生きていて庭のフィットネスは保つことはできない。庭のフィットネスは老人の心のフィットネスでもあるんだ。

老境にあっても、高く思い努力することが、至らなかったあの苦渋の時代のリカバリーであり、老人の魂の解放の作業なんだ。極楽は造るものなんだ、造れるものなんだと思う。

一人でする土や植物を相手のことは瞑想に似ているが、決してボーっとしているだけではない。次から次へと出てくる問題に対処しながら、それに追われることが喜びでもあるのだ。あまりにも無限だから傍目にはボーッとしている様に見えるが、尽きぬ問題や作業は、尽きぬ庭仕事の喜びでもあるのだ。    なーんちゃって。

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2019年4月17日 (水)

今年も、ウラシマ草の花が咲いた。

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この時期の、うらしま草の開花のご報告は、すっかり老人のブログの定番になってしまったが、今年もウラシマ草の花が咲きました。

去年のブログでは、うらしま草の数を25本と記しているが、今年は46本と増え続けている。

 

うらしま草は都道府県によっては絶滅危惧種に指定されているような植物で、当地の岐阜県では準絶滅危惧種に指定されている。

老人の庭に、うらしま草が来て20年近くなるから、すでに第三世代くらいになっているハズだ。

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当初は地植えにしていたが、数年前から鉢上げして管理し始めて、サトイモの様に球根が分球したり、実がなり翌年それを蒔いて株は増え続けている。残念ながら花が咲くまでには五年近くの時間が必要で、老人は、浦島太郎になってしまいそうだが、今年から、育った株を再度、地面にリリースしている。

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実生のものは、ひ弱だが、分球したものは茎もしっかりしていて頼もしい。このままいけば更に分球して来年は、60本以上になりそうだ。花が付くまで五年以上かかるめんどうな植物だ。花の数は、今年は二本だが、このままいけば三年以内に五本、五年以内に十本くらいは咲きそうだ。

廃墟趣味の小さな庭に、数十本のウラシマソウの花が咲いたら壮観だ。怪奇趣味的ではあるが、いかにもヴィクトリアンで、老人は好きだ。

先日、来客があり、老人よりは一世代下の方だが、庭をみて、植物は全て「和」の物なのに見事に洋風の庭ですね、と褒めていただいた。イングリッシュガーデンの要諦は日本の植物を用いることではないかと、少しガーデニングについて語ってしまった。

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ウラシマ草 パンダ出目金 ネオヴィクトリアン ブルートゥースでジミー・スミスの、古希老人の今日この頃だ。

 

 

 

 

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2019年4月14日 (日)

老人ですが何か?

退屈しのぎにネットで拾った画像をコピペしまくった。

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老人という立ち位置も悪くはないぜ。

 

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2019年4月10日 (水)

春の雨。

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暖冬だったのに、春先になって寒い日が続いて、庭いじりも少し盛り上がりに欠ける老人の今日この頃だが、去年は、隣家の新築で我が家の日陰の庭も少し改善され、壁面の蔦が伸びすぎて膨らんできたから、この冬は思い切って強剪定した。
お陰で、庭は今みすぼらしい状態だが、あと一か月もすればツタの新緑が展開し見頃を迎えるハズだ。老人の王国のシンボルプランツ、ウラシマ草も、今年はたくさん展葉している。来週あたりは開花のご報告ができそうだ。


それにしても、冷たい雨だ。庭の水槽の金魚が一匹天国へ旅立った。 ゴメン、私が悪かった。

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2019年4月 6日 (土)

ヴィクトリア女王 生誕200年。令和天皇即位を祝う「郡上おどり」徹夜踊り。

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ヴィクトリア女王(在位1837-1901)は、1819年の5月24日生まれだから、今年が生誕200年という事だが、記念の映画「ヴィクトリア女王・最後の秘密」は、すでに一月に公開されているが、どうやら東海三県では、公開されないようだ。
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まあ、そんなことはどうでもイイが、ココログのリニューアルでシステムの不具合が続出しているが、写真のアップロード方法も変わって大変だ。夕方から色々と試してみてようやく使い方がわかった。
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「郡上おどり・写真速報」のように何十枚もの写真をアップする場合、写真がワンサイズのみだと、デザイン的に退屈で、まったく面白みに欠けるものになってしまう。
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ヴィクトリア女王の記念品を写して、アップのテストをしてみた。写真のデータサイズを落とし過ぎたが、アップロードやデザインワークは楽になった。
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さて、新元号も決まり、今月末、平成最後の夜、四月三十日、奥美濃の小京都・郡上八幡で、平成を踊って送り「令和」を踊って迎える徹夜踊りが行われる。
郡上おどり運営委員会のフェイスブックをコピーしてみた。
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面白い写真が撮れそうだ。
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しかし、マダ浴衣は寒いよね。
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という事で、写真のアップロードの練習をしてみた、悪しからず。



郡上で待つ❗

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2019年4月 2日 (火)

変わり目。

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百貨店を辞めてから、毎日ほぼ一冊のペースで読書を楽しんできたが、去年の暮頃から読書の意欲がストンと落ちてしまった。

今日は、図書館で借りてあった本を返しにいって何も借りずに帰ってきた。

書斎の机の上に、なにも載っていないというのは、十数年ぶりのことだ。

くだらない会社時代の禊ぎをようやく終えた感じだ。

 

 

明治の輸出陶磁器

日本女性の磁器製香水瓶。

カップ&ソーサー  大日本田代造。

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2019年3月17日 (日)

Fasold & Stauch アールデコ フラッパーのハーフドール。

Antique Art Deco German Fasold & Stauch Flapper Half Doll Paper Label. 

 

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いかにもフラッパーなハーフドールだ。ギャルソンと呼ばれるボーイッシュなスタイル、バケツみたいな帽子クロッシュ、娼婦の様な化粧。

 

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どこを見ても、それまで理想のアメリカ女性像とされたギブソンガールとは対極にある。  H 8cm

 

ギブソンガールとは。


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いわゆる、アメリカの挿絵画家 チャールズ・ダナ・ギブソンが描いた、1890年頃から1910年頃まで流行した、女性が社会進出を始めた頃の、良家の子女風理想的女性像。

アメリカでは、それへのアンチがフラッパースタイルだ。


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ハーフドールは、マリーアントワネットあるいはポンパドール、ギブソンガールといったコンサバなスタイルの物と、トレンディな、アールデコスタイルのフラッパードールという二つに大別出来る。

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ハーフドールの流行は19世紀末から30年頃まで。


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保守的なヴィクトリアンレデイに比べて、キッチュな面白みは断然フラッパーだ。

 

1929年にアメリカから始まった世界恐慌は、あらゆる消費物資の質を落とすことにもなるが社会の荒廃がこうした物にも感じられ、そしてそれが時代の味としてコレクターを刺激する。


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メーカーのFasold & Staauch社(1903-1972)ファゾルド ウント ステウチ は、ドイツ チューリンゲンの会社で、戦前はハーフドールとフィギュアのトップメーカーだった。ここのフィギュアはファッション性があってとても良い。もちろんスタジオコレクションの様な上質な物から一般的なものまで色々だが。

1930年頃。


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ボディの中には、J.W.Robinson Co.の値札が残っている。


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ロビンソンは、アメリカ西海岸で東海岸・ボストンの上質な商品を提供することを売り物にしたデパートでアールデコの建物が有名だった。


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ジャズエイジのアメリカが、グッと詰まったようなオシャレなアンティーク。1920年から1930年頃の物だから、もう百年もたっているんだ。

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女性解放のエポックとなった時代のブロカント。

オシャレでインテリジェンスに溢れた女性なら、たまらない アンティークのはずだ。


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このところ、エドワーディアンやらブルックリンスタイル、行き過ぎてインダストリアルまで男前インテリアに傾いていたコレクションルームに、少し潤いが戻ったような。

 

 

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2019年3月15日 (金)

フラッパーのハーフドール。

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さて、ハーフドール。半分人形というワケだが、スカートの部分をピンクッション(針山)にしたり、ブラシにしたり、ティーポットカバーの取っ手にしたりする磁器製の人形で、今でも手芸のパーツとして売られていたりする。

ネットでそれらの参考画像を拾ってみた。

ピンクッション。


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そして、ブラシ。


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ティーポットカバー。


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ハーフドール は大別して、髪を上にあげてそびえさせるマリーアントワネットやヴィクトリアンレデイと、断髪ボブスタイルのアールデコ期のフラッパーに分けられるが、当ブログが注目しているのはアールデコのフラッパーだ。

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外国のオークションのサイトでも、アンティークショップのサイトでも、ハーフドールをどれもこれもアールデコとひとくくりにしていたりするが、造られた時代はアールデコの時代だが、全くアールデコとは別物のファッションがアールデコとされている場合がある。

オールドノリタケの絵皿でも、アールデコ期の物で、こんな絵柄の物がある。


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たしかに、色使いやら構成は、アールデコだが、肝心の女性の髪形は、天にも届きそうなマリーアントワネットで、ウエストはコルセットでギュッと締め上げられていて、前時代的で、これをデコレデイと呼んでいるのは間違い。


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美術の常識がある方ならば、吹き出してしまうマンガチックなものだし、シロートでも違和感を感じるが、輸出陶器の持つ誤解やら勘違いが、レトロなテイストを感じさせて、違和感が面白くもあって、他人に悪趣味と言われようが、ハマっている人もいる。


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さて、今回のハーフドール、フラッパーガールではあるが気品がある。

お決まりのクロッシュと、ローポイントのラペルのコンテンポラリーなジャケット。人形がファッション通信でありメディアだった20世紀の始めの事だ。 H11cm


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といいつつ、まあどう見てもコピーだな。 600円だもの、ついでに買っておいた。



オリジナルはドイツ・チューリンゲンのFasold & Stauch。
 


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絵付けのセンスが違うよね。写真はイーベイから。

Fasoldのコピーのメイドインジャパンも多い。あの第一次世界大戦前後のドイツ製品排斥の時代だ。この時代のアメリカ市場のハーフドールはほとんど日本製になっていたようだ。


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アメリカのネットでは、『私たちはアンティークのハーフドールをたくさん持っています。注文をいただけば、それから完璧に型を取って50ドル程度で一週間以上お時間を戴けばコピーをお作り致します。』なんて会社もある。チャイナペイント用に白生地の物も売られている。これはこれで楽しそうだが。w

コピーで、こんなに語るのもナニだが。


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20世紀前半のアールデコ期は、社会が大きく動いた時代で、人々の考え方に大きな変化があり、とりわけ女性の社会進出が大きく進んだ時代で、ファッションが大きく変わった時代であり、歴史好き、ファッション好きのコレクターとしてはタマラナイ時代だ。


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ただ、残念なことに、フラッパーのハーフドールは、ヴィクトリアンレデイに比べて数が少ない。クリノリンのスカートでないとピンクッションやポットカバーが作れないからかな。

次は、ラベルが残っているFasold & Stauchの本物を。

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2019年3月12日 (火)

アールデコ フラッパー マリちゃんのハーフドール。

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東北の地震以来、なんだかワレモノを集めるのが虚しく思われて、缶バッジやらアクセサリー、ここ数年はイーストレイクスタイルのブラケットやらドアノブ、ドアノッカーと、ひたすら金物を集めてきたワケだが少し“金属疲労”気味だ。

先日、フラッパードールのドアノッカーを手に入れていらいアールデコのフィギュアを見直してみると、ナカナカ面白い世界だなと改めて思った。ドアノッカーもまだまだ集めるつもりだが、ここしばらくは、少しオシャレで華やかなアールデコのフィギュアで遊んでみる。

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オールドノリタケのデコレディは、もうナカナカ出てこないし、ノリタケでも絵付けの良し悪しがあって、マンガみたいな稚拙な顔のものから上質な物まであって、上質な物は、今や大変なお値段になっている。先日のフラッパーのドアノッカーの事で色々と調べているうちに、またフラッパードールの虜になってしまったようだ。

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“おてんば娘”などと言う言葉は今や死語だが、老人の時代は、フラッパーは“おてんば娘”と呼んでいた。


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日本のモダンガールの先駆けの多くは、良家のおてんば娘であり、先進的な職業婦人であり、思想家であり、女性運動家であった。

アールデコスタイルは、大正というつかの間の自由の時代のファッションでもあり、世界とほぼ同時に日本でも花開いた文化であって女性史の研究テーマとしてもとても面白い。


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この時代、ココシャネルが女性をコルセットから解放した話は有名だが、シャネルやポール・ポワレのアバンギャルドなファッション、これがフラッパーのファッションであり、アールデコのアイコンだ。

アメリカでは、いわゆるギブソンガールという1890年頃から1910年頃の理想的なアメリカ女性像から“華麗なるギャツビー”の世界、フランスではギャルソンと呼ばれるボーイッシュなスタイル、煙草をくゆらせ、酒場でジャズに興ずる、退廃的でイケナイ女性たちへの理想像の転化が起こった。フラッパードールはその時代の土偶なんだ?

ハーフドールの世界は、大きく二つに分けて、髪型がマリーアントワネットやポンパドールあるいはギブソンガールといったスタイルと、断髪ボフのフラッパーがある。

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圧倒的にファッショナブルでスタイリッシュでキッチュなアールデコのフラッパーがアンティークとして面白い。小さな声でしか言えないが、男も女も上手く遊んだヤツの方が魅力的だ。

A Vintage Antique German Porcelain Flapper Lady Head Pin Cushion Top.


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少し化粧が濃いが、バケツのようなグリーンのクロッシェ、ギャルソン風の蝶ネクタイ、いかにもフラッパーだ。ハーフドールというよりフラッパーヘッドだが、眼のなかまで細かく描き込まれている。ハーフドールのカテゴリーとしては上質な絵付けがなされている。 シアトルから届いた。H5.5cm  

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なにより、この面影が、友達のグッチ爺が愛した、我が劇団のマドンナ、金城大学のマリちゃんをケバクしたようで 、胸にチクチクと来るものがある。マリちゃんのボブは、とても良かったな。マリちゃんは、ボブスタイルだったけれどフラッパーではなかったから念のため。

あれからやがて半世紀にもなるんだな。グッチ爺はしぼんでしまったが、マリちゃんはまだ美しいと思う…たぶん。

お婆さんになってもマリちゃんはボブだろうか。

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2019年3月 2日 (土)

庭の金魚。

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今年は、暖冬のおかげで水槽に氷が張るなんてこともなく、みんななんとか冬越しが出来た。
まだ、底のほうの水はとても冷たいが。

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2019年2月 7日 (木)

アールデコ フラッパー ビスクドールのドアノッカー。

とてもめずらしいドアノッカーをアメリカのイーベイで手に入れた。

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オールドノリタケで言うところのデコレディ、つまりアールデコ期のフラッパーガールの、しかも、ビスクドールのドアノッカーだ。

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ご承知のように、老人はドアノッカーのコレクターだが、オールドノリタケのコレクターでもある。

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まあ、コレクターというには、たいしたコレクションの数ではないが、たとえば老人のコレクションのデコレディなどは、ここ十年、グーグルでもヤフーでも画像検索のトップページに鎮座する、日本一有名なオールドノリタケのデコレデイだ。

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デコレデイのピエレッティも老人の物がずっとトップページに居続けている。



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        裏印 HANDPAINTED M-JAPAN

        1918年(大正7年)~1931年(昭和6年)


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さて、デコレデイなどと言うと、田舎では、人形をデコと言ったりするわけで、なんだか土人形みたいだから、そこは是非、ART DECO PORCELAIN FLAPPER DOLL 、フラッパードールと呼んで欲しい。

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アールデコは、1910年頃から1930年頃、つまり20世紀初めに流行したデザイン様式で、そのピークとなったのが1925年のパリ万国装飾美術博覧会だから1925年様式ともいわれる。

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磁器製のフラッパーのフィギュアは、ドイツが本家で、マイセンは勿論ローゼンタールやフッチェンロイターなど素晴らしい物がある。アールデコは、初めて大衆消費が主役となった様式で、大量生産されたフラッパードールもアンティークとして人気がある。ノーマークのハーフドールでも良い物は十万を超す。(上の写真はEtsyから)

アールデコは、ファッションであり流行だから、王様や王妃までも虜にした。


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老人は、イギリスの歴代の王様の缶バッジや記念品のコレクターでもあるが。

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エリザベス女王の父君ジョージ六世(在位1949-1952)だってモボであり王妃はモガだった。

話がややこしくなるが、現女王・エリザベス二世の母親の名もエリザベスで、クロード・ボーズライアンの末娘で、エリザベス一世(在位1558-1603)ではない。。

母親のエリザベスは、残念ながらフラッパーというより、少しスーザンボイルだ。

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さてさて、そんなことで、ドアノッカーであり、アールデコの磁器で、フラッパーときたら、たとえオールドノリタケでなくとも、これはもう老人が何が何でも手に入れるべきで、少々高めの値段でスナイプ入札を掛けておいたのです。このところイーベイは低調で、あまり競り上がることはないのだが、さすがにこれには、たくさんの競争者が現れた。参加者はいずれもプロのようで、無茶な値段に跳ね上がることはなかったから、ほんの少し頑張った老人の手に落ちた。


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さて、このフラッパードール、ポーセリンマークがないから、オールドノリタケでもローゼンタールでもない。ドイツのチューリンゲンの物か、日本の瀬戸あたりで造られた輸出陶器か。

老人は、毎日が日曜日で、毎日がゴールデンウィークだから、退屈しのぎに、このアールデコの時代の事など色々と調べてみた。

さて、オールドノリタケのデコレディに付いている裏印のM-JAPAN印の年代、1918年のアメリカについて考えてみた。

第一次世界大戦が1914年から1918年だから、第一次世界大戦が終わった年だ。

第一次世界大戦は、連合国側 ロシア フランス 英国 (日本 アメリカ)と、中央同盟国側 ドイツ オーストリア (オスマン帝国 ブルガリア) が主にヨーロッパを戦場にして戦った。

アメリカは、当初、南北戦争(1861-65)による疲弊で手が出せずモンロー主義を唱え傍観を決め込むが、1915年イギリス船籍のルシタニア号がドイツ潜水艦に撃沈され、乗員の128名のアメリカ人が犠牲になったことから一気に反ドイツ感情が燃え上がり、連合国側に参戦、すべてのゲルマン的な物をアメリカから排除しようという反ドイツヒステリーが国を覆う。

当然ドイツの陶磁器は排除の矢面に立つこととなる。


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ご承知のように、老人はアンティークカップのコレクターでもある。

以前、裏印が削りとられたマイセンのカップ&ソーサーを紹介したことがあるがこの時代の事だ。



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当時のアメリカの音楽界はドイツ人やオーストリア人で占められていたが、オーケストラからドイツ・オーストリア人が排除されて立ち行かなくなったり、アメリカ人が大好きで、最もアメリカ的と思われるハンバーガーもドイツの都市ハンブルグに由来することからリバティバーガーなどと改称されることとなった。50万人のドイツ系市民は写真と指紋の登録を義務付けられ、二千人が収容所に送られた。第二次世界大戦では、同じような事が日本人に対して行われることとなったが。

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戦場となったドイツの工業生産は大きく打撃をうけ、さらに反ドイツ感情でアメリカ市場を失うが、そこでアメリカ人バイヤーが目を付けたのが日本というわけだ。

自らの国土は戦火にさらされることなく、戦場となり生産能力を失ったヨーロッパへの輸出で好景気に沸くアメリカ。そのアメリカの大衆の活況に彩りを添えたのが、流行のアールデコの日本製の陶磁器だ。アメリカのバイヤーのオーダーによるドイツの陶磁器のパクリとも考えられるが、流行というのはパクリのパクリであって、そのファッションはパリのものであったりニューヨークの物であったワケで、パクリと断じるのは酷かもしれない。

こうしてみると、なんだか有田焼が、本家・中国の景徳鎮が国内の混乱で生産能力を失い、困った東インド会社が日本の有田にパクリの生産を頼み、やがて有田が本家中国をしのぐ存在になったのと似ている。


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日本の元祖モダンガールと言われる断髪洋装の新聞記者 アナキスト・望月百合子が、木挽町の外国人女性の行きつけの美容院マリールイーズで大橋房と共に髪を切ったのが大正八年(1919)の夏頃、評論家 新居格がモダンボーイ・モダンガールという言葉を初めて使ったのが昭和二年(1927)頃だ。左翼がオシャレで輝いていた時代だ。


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さて、このフラッパードールのドアノッカー、ドイツ製だろうか,ニッポン物だろうか。


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オークションの出品者は、ドイツ物としていたが、デザインや絵付けの少し緩いところがニッポン物の様な気もする。じっくりと観察すると、ドイツの雰囲気が濃厚だ。

ワレモノの磁器で、叩いて音を出すドアノッカーを造るという発想は日本人には無いと思う。

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割れやすく造りづらいバックプレートは、半分の長さにし、本来ならば足でヒットするはずなのだが危険過ぎる為、腰の部分でヒットするという工夫がされている。ドアへの取り付けは、バックプレートを釘付けにするかビス止めするわけだが、陶器の釘穴に釘を打つのは勇気がいるから、使用された形跡はない。

老人は、アメリカンアールデコのコレクターでもあるが(笑)、クライスラービルや摩天楼の対極にあるような、庶民的でアメリカンアールデコの底辺に迫る様な面白い物が手に入ったと喜んでいる。


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そういえば、フラッパーと言えば、こんなブロンズがあったな。


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我が家の、フラッパードールを集めて、記念の写真を撮ってみた。

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ダラダラと長いブログに最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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明日、あなた様に良い事がありますように。 

ごきげんよう。              デコ爺

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2019年1月15日 (火)

また、しばらく。

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桜の下で春死ぬのもいいが、

私の私による私の為だけのミュージアムの私の椅子で春の日に、というのもイイな。

また、しばらくブログをお休みいたします。


ごきげんよう。

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2019年1月10日 (木)

アールヌーボー 少女像のアンティークドアノッカー。

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ドアノッカーは、男性的な物が多いが、アメリカの物は女性好みの物も多くあり人気がある。

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左右非対称でアールヌーボーだ。
世紀末的だが、アメリカ的な健康な少女像で、とても良い。

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ジャンクだけれど、ちょっとしたアートだ。

古希老人のインスタ映え狙いで恐縮。 W




 

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