2019年3月17日 (日)

Fasold & Stauch アールデコ フラッパーのハーフドール。

Antique Art Deco German Fasold & Stauch Flapper Half Doll Paper Label 

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いかにもフラッパーなハーフドールだ。ギャルソンと呼ばれるボーイッシュなスタイル、バケツみたいな帽子クロッシュ、娼婦の様な化粧。

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どこを見ても、それまで理想のアメリカ女性像とされたギブソンガールとは対極にある。  H 8cm

ギブソンガールとは。


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いわゆる、アメリカの挿絵画家 チャールズ・ダナ・ギブソンが描いた、1890年頃から1910年頃まで流行した、女性が社会進出を始めた頃の、良家の子女風理想的女性像。

アメリカでは、それへのアンチがフラッパースタイルだ。


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ハーフドールは、マリーアントワネットあるいはポンパドール、ギブソンガールといったコンサバなスタイルの物と、トレンディな、アールデコスタイルのフラッパードールという二つに大別出来る。

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ハーフドールの流行は19世紀末から30年頃まで。


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保守的なヴィクトリアンレデイに比べて、キッチュな面白みは断然フラッパーだ。

1929年にアメリカから始まった世界恐慌は、あらゆる消費物資の質を落とすことにもなるが社会の荒廃がこうした物にも感じられ、そしてそれが時代の味としてコレクターを刺激する。


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メーカーのFasold & Staauch社(1903-1972)ファゾルド ウント ステウチ は、ドイツ チューリンゲンの会社で、戦前はハーフドールとフィギュアのトップメーカーだった。ここのフィギュアはファッション性があってとても良い。もちろんスタジオコレクションの様な上質な物から一般的なものまで色々だが。

1930年頃。


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ボディの中には、J.W.Robinson Co.の値札が残っている。


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ロビンソンは、アメリカ西海岸で東海岸・ボストンの上質な商品を提供することを売り物にしたデパートでアールデコの建物が有名だった。


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ジャズエイジのアメリカが、グッと詰まったようなオシャレなアンティーク。1920年から1930年頃の物だから、もう百年もたっているんだ。

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女性解放のエポックとなった時代のブロカント。

オシャレでインテリジェンスに溢れた女性なら、たまらない アンティークのはずだ。


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このところ、エドワーディアンやらブルックリンスタイル、行き過ぎてインダストリアルまで男前インテリアに傾いていたコレクションルームに、少し潤いが戻ったような。

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2019年3月15日 (金)

フラッパーのハーフドール。

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さて、ハーフドール。半分人形というワケだが、スカートの部分をピンクッション(針山)にしたり、ブラシにしたり、ティーポットカバーの取っ手にしたりする磁器製の人形で、今でも手芸のパーツとして売られていたりする。

ネットでそれらの参考画像を拾ってみた。

ピンクッション。


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そして、ブラシ。


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ティーポットカバー。


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ハーフドール は大別して、髪を上にあげてそびえさせるマリーアントワネットやヴィクトリアンレデイと、断髪ボブスタイルのアールデコ期のフラッパーに分けられるが、当ブログが注目しているのはアールデコのフラッパーだ。

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外国のオークションのサイトでも、アンティークショップのサイトでも、ハーフドールをどれもこれもアールデコとひとくくりにしていたりするが、造られた時代はアールデコの時代だが、全くアールデコとは別物のファッションがアールデコとされている場合がある。

オールドノリタケの絵皿でも、アールデコ期の物で、こんな絵柄の物がある。


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たしかに、色使いやら構成は、アールデコだが、肝心の女性の髪形は、天にも届きそうなマリーアントワネットで、ウエストはコルセットでギュッと締め上げられていて、前時代的で、これをデコレデイと呼んでいるのは間違い。


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美術の常識がある方ならば、吹き出してしまうマンガチックなものだし、シロートでも違和感を感じるが、輸出陶器の持つ誤解やら勘違いが、レトロなテイストを感じさせて、違和感が面白くもあって、他人に悪趣味と言われようが、ハマっている人もいる。


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さて、今回のハーフドール、フラッパーガールではあるが気品がある。

お決まりのクロッシュと、ローポイントのラペルのコンテンポラリーなジャケット。人形がファッション通信でありメディアだった20世紀の始めの事だ。 H11cm


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といいつつ、まあどう見てもコピーだな。 600円だもの、ついでに買っておいた。



オリジナルはドイツ・チューリンゲンのFasold & Stauch。
 


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絵付けのセンスが違うよね。写真はイーベイから。

Fasoldのコピーのメイドインジャパンも多い。あの第一次世界大戦前後のドイツ製品排斥の時代だ。この時代のアメリカ市場のハーフドールはほとんど日本製になっていたようだ。


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アメリカのネットでは、『私たちはアンティークのハーフドールをたくさん持っています。注文をいただけば、それから完璧に型を取って50ドル程度で一週間以上お時間を戴けばコピーをお作り致します。』なんて会社もある。チャイナペイント用に白生地の物も売られている。これはこれで楽しそうだが。w

コピーで、こんなに語るのもナニだが。


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20世紀前半のアールデコ期は、社会が大きく動いた時代で、人々の考え方に大きな変化があり、とりわけ女性の社会進出が大きく進んだ時代で、ファッションが大きく変わった時代であり、歴史好き、ファッション好きのコレクターとしてはタマラナイ時代だ。


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ただ、残念なことに、フラッパーのハーフドールは、ヴィクトリアンレデイに比べて数が少ない。クリノリンのスカートでないとピンクッションやポットカバーが作れないからかな。

次は、ラベルが残っているFasold & Stauchの本物を。

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2019年3月12日 (火)

アールデコ フラッパー マリちゃんのハーフドール。

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東北の地震以来、なんだかワレモノを集めるのが虚しく思われて、缶バッジやらアクセサリー、ここ数年はイーストレイクスタイルのブラケットやらドアノブ、ドアノッカーと、ひたすら金物を集めてきたワケだが少し“金属疲労”気味だ。

先日、フラッパードールのドアノッカーを手に入れていらいアールデコのフィギュアを見直してみると、ナカナカ面白い世界だなと改めて思った。ドアノッカーもまだまだ集めるつもりだが、ここしばらくは、少しオシャレで華やかなアールデコのフィギュアで遊んでみる。

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オールドノリタケのデコレディは、もうナカナカ出てこないし、ノリタケでも絵付けの良し悪しがあって、マンガみたいな稚拙な顔のものから上質な物まであって、上質な物は、今や大変なお値段になっている。先日のフラッパーのドアノッカーの事で色々と調べているうちに、またフラッパードールの虜になってしまったようだ。

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“おてんば娘”などと言う言葉は今や死語だが、老人の時代は、フラッパーは“おてんば娘”と呼んでいた。


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日本のモダンガールの先駆けの多くは、良家のおてんば娘であり、先進的な職業婦人であり、思想家であり、女性運動家であった。

アールデコスタイルは、大正というつかの間の自由の時代のファッションでもあり、世界とほぼ同時に日本でも花開いた文化であって女性史の研究テーマとしてもとても面白い。


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この時代、ココシャネルが女性をコルセットから解放した話は有名だが、シャネルやポール・ポワレのアバンギャルドなファッション、これがフラッパーのファッションであり、アールデコのアイコンだ。

アメリカでは、いわゆるギブソンガールという1890年頃から1910年頃の理想的なアメリカ女性像から“華麗なるギャツビー”の世界、フランスではギャルソンと呼ばれるボーイッシュなスタイル、煙草をくゆらせ、酒場でジャズに興ずる、退廃的でイケナイ女性たちへの理想像の転化が起こった。フラッパードールはその時代の土偶なんだ?

ハーフドールの世界は、大きく二つに分けて、髪型がマリーアントワネットやポンパドールあるいはギブソンガールといったスタイルと、断髪ボフのフラッパーがある。

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圧倒的にファッショナブルでスタイリッシュでキッチュなアールデコのフラッパーがアンティークとして面白い。小さな声でしか言えないが、男も女も上手く遊んだヤツの方が魅力的だ。

A Vintage Antique German Porcelain Flapper Lady Head Pin Cushion Top.


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少し化粧が濃いが、バケツのようなグリーンのクロッシェ、ギャルソン風の蝶ネクタイ、いかにもフラッパーだ。ハーフドールというよりフラッパーヘッドだが、眼のなかまで細かく描き込まれている。ハーフドールのカテゴリーとしては上質な絵付けがなされている。 シアトルから届いた。H5.5cm  

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なにより、この面影が、友達のグッチ爺が愛した、我が劇団のマドンナ、金城大学のマリちゃんをケバクしたようで 、胸にチクチクと来るものがある。マリちゃんのボブは、とても良かったな。マリちゃんは、ボブスタイルだったけれどフラッパーではなかったから念のため。

あれからやがて半世紀にもなるんだな。グッチ爺はしぼんでしまったが、マリちゃんはまだ美しいと思う…たぶん。

お婆さんになってもマリちゃんはボブだろうか。

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2019年3月 2日 (土)

庭の金魚。

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今年は、暖冬のおかげで水槽に氷が張るなんてこともなく、みんななんとか冬越しが出来た。
まだ、底のほうの水はとても冷たいが。

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2019年2月 7日 (木)

アールデコ フラッパー ビスクドールのドアノッカー。

とてもめずらしいドアノッカーをアメリカのイーベイで手に入れた。

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オールドノリタケで言うところのデコレディ、つまりアールデコ期のフラッパーガールの、しかも、ビスクドールのドアノッカーだ。

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ご承知のように、老人はドアノッカーのコレクターだが、オールドノリタケのコレクターでもある。

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まあ、コレクターというには、たいしたコレクションの数ではないが、たとえば老人のコレクションのデコレディなどは、ここ十年、グーグルでもヤフーでも画像検索のトップページに鎮座する、日本一有名なオールドノリタケのデコレデイだ。

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デコレデイのピエレッティも老人の物がずっとトップページに居続けている。



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        裏印 HANDPAINTED M-JAPAN

        1918年(大正7年)~1931年(昭和6年)


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さて、デコレデイなどと言うと、田舎では、人形をデコと言ったりするわけで、なんだか土人形みたいだから、そこは是非、ART DECO PORCELAIN FLAPPER DOLL 、フラッパードールと呼んで欲しい。

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アールデコは、1910年頃から1930年頃、つまり20世紀初めに流行したデザイン様式で、そのピークとなったのが1925年のパリ万国装飾美術博覧会だから1925年様式ともいわれる。

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磁器製のフラッパーのフィギュアは、ドイツが本家で、マイセンは勿論ローゼンタールやフッチェンロイターなど素晴らしい物がある。アールデコは、初めて大衆消費が主役となった様式で、大量生産されたフラッパードールもアンティークとして人気がある。ノーマークのハーフドールでも良い物は十万を超す。(上の写真はEtsyから)

アールデコは、ファッションであり流行だから、王様や王妃までも虜にした。


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老人は、イギリスの歴代の王様の缶バッジや記念品のコレクターでもあるが。

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エリザベス女王の父君ジョージ六世(在位1949-1952)だってモボであり王妃はモガだった。

話がややこしくなるが、現女王・エリザベス二世の母親の名もエリザベスで、クロード・ボーズライアンの末娘で、エリザベス一世(在位1558-1603)ではない。。

母親のエリザベスは、残念ながらフラッパーというより、少しスーザンボイルだ。

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さてさて、そんなことで、ドアノッカーであり、アールデコの磁器で、フラッパーときたら、たとえオールドノリタケでなくとも、これはもう老人が何が何でも手に入れるべきで、少々高めの値段でスナイプ入札を掛けておいたのです。このところイーベイは低調で、あまり競り上がることはないのだが、さすがにこれには、たくさんの競争者が現れた。参加者はいずれもプロのようで、無茶な値段に跳ね上がることはなかったから、ほんの少し頑張った老人の手に落ちた。


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さて、このフラッパードール、ポーセリンマークがないから、オールドノリタケでもローゼンタールでもない。ドイツのチューリンゲンの物か、日本の瀬戸あたりで造られた輸出陶器か。

老人は、毎日が日曜日で、毎日がゴールデンウィークだから、退屈しのぎに、このアールデコの時代の事など色々と調べてみた。

さて、オールドノリタケのデコレディに付いている裏印のM-JAPAN印の年代、1918年のアメリカについて考えてみた。

第一次世界大戦が1914年から1918年だから、第一次世界大戦が終わった年だ。

第一次世界大戦は、連合国側 ロシア フランス 英国 (日本 アメリカ)と、中央同盟国側 ドイツ オーストリア (オスマン帝国 ブルガリア) が主にヨーロッパを戦場にして戦った。

アメリカは、当初、南北戦争(1861-65)による疲弊で手が出せずモンロー主義を唱え傍観を決め込むが、1915年イギリス船籍のルシタニア号がドイツ潜水艦に撃沈され、乗員の128名のアメリカ人が犠牲になったことから一気に反ドイツ感情が燃え上がり、連合国側に参戦、すべてのゲルマン的な物をアメリカから排除しようという反ドイツヒステリーが国を覆う。

当然ドイツの陶磁器は排除の矢面に立つこととなる。


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ご承知のように、老人はアンティークカップのコレクターでもある。

以前、裏印が削りとられたマイセンのカップ&ソーサーを紹介したことがあるがこの時代の事だ。



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当時のアメリカの音楽界はドイツ人やオーストリア人で占められていたが、オーケストラからドイツ・オーストリア人が排除されて立ち行かなくなったり、アメリカ人が大好きで、最もアメリカ的と思われるハンバーガーもドイツの都市ハンブルグに由来することからリバティバーガーなどと改称されることとなった。50万人のドイツ系市民は写真と指紋の登録を義務付けられ、二千人が収容所に送られた。第二次世界大戦では、同じような事が日本人に対して行われることとなったが。

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戦場となったドイツの工業生産は大きく打撃をうけ、さらに反ドイツ感情でアメリカ市場を失うが、そこでアメリカ人バイヤーが目を付けたのが日本というわけだ。

自らの国土は戦火にさらされることなく、戦場となり生産能力を失ったヨーロッパへの輸出で好景気に沸くアメリカ。そのアメリカの大衆の活況に彩りを添えたのが、流行のアールデコの日本製の陶磁器だ。アメリカのバイヤーのオーダーによるドイツの陶磁器のパクリとも考えられるが、流行というのはパクリのパクリであって、そのファッションはパリのものであったりニューヨークの物であったワケで、パクリと断じるのは酷かもしれない。

こうしてみると、なんだか有田焼が、本家・中国の景徳鎮が国内の混乱で生産能力を失い、困った東インド会社が日本の有田にパクリの生産を頼み、やがて有田が本家中国をしのぐ存在になったのと似ている。


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日本の元祖モダンガールと言われる断髪洋装の新聞記者 アナキスト・望月百合子が、木挽町の外国人女性の行きつけの美容院マリールイーズで大橋房と共に髪を切ったのが大正八年(1919)の夏頃、評論家 新居格がモダンボーイ・モダンガールという言葉を初めて使ったのが昭和二年(1927)頃だ。左翼がオシャレで輝いていた時代だ。


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さて、このフラッパードールのドアノッカー、ドイツ製だろうか,ニッポン物だろうか。


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オークションの出品者は、ドイツ物としていたが、デザインや絵付けの少し緩いところがニッポン物の様な気もする。じっくりと観察すると、ドイツの雰囲気が濃厚だ。

ワレモノの磁器で、叩いて音を出すドアノッカーを造るという発想は日本人には無いと思う。

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割れやすく造りづらいバックプレートは、半分の長さにし、本来ならば足でヒットするはずなのだが危険過ぎる為、腰の部分でヒットするという工夫がされている。ドアへの取り付けは、バックプレートを釘付けにするかビス止めするわけだが、陶器の釘穴に釘を打つのは勇気がいるから、使用された形跡はない。

老人は、アメリカンアールデコのコレクターでもあるが(笑)、クライスラービルや摩天楼の対極にあるような、庶民的でアメリカンアールデコの底辺に迫る様な面白い物が手に入ったと喜んでいる。


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そういえば、フラッパーと言えば、こんなブロンズがあったな。


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我が家の、フラッパードールを集めて、記念の写真を撮ってみた。

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ダラダラと長いブログに最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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明日、あなた様に良い事がありますように。 

ごきげんよう。              デコ爺

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2019年1月15日 (火)

また、しばらく。

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桜の下で春死ぬのもいいが、

私の私による私の為だけのミュージアムの私の椅子で春の日に、というのもイイな。

また、しばらくブログをお休みいたします。


ごきげんよう。

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2019年1月10日 (木)

アールヌーボー 少女像のアンティークドアノッカー。

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ドアノッカーは、男性的な物が多いが、アメリカの物は女性好みの物も多くあり人気がある。

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左右非対称でアールヌーボーだ。
世紀末的だが、アメリカ的な健康な少女像で、とても良い。

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ジャンクだけれど、ちょっとしたアートだ。

古希老人のインスタ映え狙いで恐縮。 W




 

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2019年1月 5日 (土)

HUBLEY社の黒い花のドアノッカー。

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素朴な鋳物製でアーリーアメリカンな雰囲気が充分なドアノッカー。

高さ16センチ 幅10センチと大型。 1920年代。

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鋳物にカラフルにペイントされた、アメリカのハブリー社の素朴なドアノッカーは、アンティークとして人気で結構な値段がする。楕円の大きなベースプレートが特徴。

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さび色とグリーンでペイントされていたが、あえて真っ黒にペイントしてみた。写真写りは良くないが、ヴィクトリアンスタイルでとても良くなった。


アイアンキャスト(鋳物)の、少し大振りのヴィクトリアンなブラックペイントのドアノッカーというヤツにこのところ嵌まっている。



壁飾りとしてもオシャレだ。この大きさなら廊下や階段の壁面の演出に最適。

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A nostalgic antique cast iron door knocker manufactured by the Hubley Co. located in Lancaster, PA, and dating from the 1920’s.

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2019年1月 2日 (水)

長脛王 エドワード1世のアンティークドアノッカー。

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サマセット・モームは、“月と六ペンス”のなかで「人間には生まれつき伝説好きという能力が備わっている」と書いたが、老人は小さなアンティークの中の伝説を見つけては、もう十何年もブログを書き続けてきたが、さすがに少し飽きたな。


さて、今年最初のアンティーク。

小さな物だが、とても面白い。
イギリスのエドワード1世(在位1272-1307)のアンティークドアノッカーだ。

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ノルマン朝に次ぎプランタジネット朝と、イギリスの王様はフランスから来た王様で、イギリスの王朝はフランス語やラテン語が支配していたが、初めて英語を話した王様がエドワード1世。
Longshanks 長足王とか長脛王と呼ばれ、身長は190センチ。

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大谷の身長が194センチというから、それよりは低いわけだが、中世のイギリスやフランスの男性の平均身長が155センチそこそこというから、その中に在っては、とてもロングシャンクだ。
ちなみに大谷と一緒に写るナルシスト・ユズル君の身長は172センチということだ。


右手に剣、いかにも戦争に明け暮れた時代の王らしい、長い脛(すね)を強調した座像なのか、あるいはスコットランドを制圧し奪ったスコットランド王の守護石・スクーンの石に座る姿なのか。

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左手に持つ花はどうよ。イングランドの花はバラ。この花はスコットランドを象徴するアザミではないか。スクーンの石に座し、切り取ったアザミの花を掲げるエドワード1世。


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イングランドによるスコットランドの制圧の象徴的な形。
スコットランドには屈辱の、イングランドには今日の英国のフレームを築いたエドワード1世の得意満面の姿なのか。
この後、イギリス人の身長は、度重なる戦争による困窮と気候の小氷河期の到来による飢饉で更に平均身長は低くなったということだ。
A great little Brass hinged doorknocker depicting King Edward 1 (Edward the Confessor)



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2019年1月 1日 (火)

平成最後のお正月。

謹賀新年

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今年も、みんなが踊って夏を越せますように。

                        平成31年 古希元旦

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郡上おどり

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2018年12月29日 (土)

初雪。

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ワイドショーは年末豪雪と煽っていたけれど、当地の予報は雪が降るかもしれないと言う程度だった。

朝起きたら、我が家はスノードーム。

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2018年12月22日 (土)

古希、さてと。

「身を捨つる 人はまことに 捨つるかは 捨てぬ人こそ 捨つるなりけれ」西行法師
古希と言っても、あまり実感はないが、現役の頃、五十代半ばで、会社の先輩同僚が続いて亡くなった時期があった。
また、ここ二三年で、なじみの先輩がほとんど亡くなっていたことを最近知った。なんだか、みんな無理して生きていたのだなと。
まことに、捨てぬ人こそ、捨てていたのだな。

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願わくは。
父親の寿命に達して、もう私も充分だなと思う、しかし。
この十年のコレクションは面白かったな。もう大したことが出来る歳ではないし、大したことをしたいとも思わないが、まだ十年は生きられるとしたら、この十年のように、計画し少しづつ実現していきたいことがある。
捨てて拾った古希だから。

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2018年12月19日 (水)

アフガンハウンドのドアノッカー。

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アフガンハウンドドッグがイギリスに来たのは二十世紀に入ってからで、人気犬種になるのは1920年頃だから、その頃の物だと思われるが、とても大きくて重いドアノッカーだ。
大きなお屋敷のドアでないとバランスが取れないくらいのドアノッカーだ。
アフガンハウンドは、気位が高く言う事を聞かない犬で、その大物ぶりが魅力だが、バカ犬だと言う人もいる。

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面白い物をいくつか手に入れた。
老人は今夜も極楽だ。

 

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2018年12月13日 (木)

ライオンのドアノッカー。

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立体的で姿がとても良いライオンヘッドのアンティークドアノッカー。

ドアノッカーは、ライオンに始まりライオンに終わるという感じだ。

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ライオンヘッドは、色々なバージョンがあるが、微妙に彫りの良し悪しがある。

これは、とても良いと思う。

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2018年12月 6日 (木)

ヴィクトリアンのアンティークライオンドアノッカー。

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ドアノッカーは、宗教的なテーマの物やら、民族的な物、政治的な物、文学的な物と色々なジャンルの物が有って、その家のアイデンティティを表現する物だが、ライオンヘッドは、その中では最もニュートラルで、主張があるようで無い、無難なテーマだと思う。

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もちろん、ライオンはイギリス王室の象徴でもあって、玄関ドアにこれがあれば王党派と言えなくもないが、百獣の王ライオンは、権力や勇気の象徴で、古くはエジプトのスフィンクス、イラン王朝のライオン、エチオピア王のライオン、ベネチアの有翼のライオン、プジョーのライオン、アメリカ映画MGMのタイトルの吼えるライオン、ライオンほど、様々な紋章に取り入れられた動物はない。つまり、ライオンヘッドは、世界共通の、みんなのアイコンで、もう誰の物でもないアイコンなんだ。

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ドアノッカーの最も流行したヴィクトリア期の、最もよくあるパターン、つまり最も支持されたライオンのパターンのドアノッカーだ。
王冠を載せたライオンで、丸くて、少しのどかで、無難で良い。わざわざ王冠が載せられていることからヴィクトリア女王のゴールデンジュビリーとかダイアモンドジュビリーの祝賀モードの時期の物ではないか。

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2018年11月30日 (金)

Solid Brass Georgian style Oval Cameo Lion door knocker

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ライオンヘッドのドアノッカーを、より中世的な古い絵柄の物から、彫りの深いデザインの良い今の物まで少し集めてみた。
ライオンは百獣の王だ。
とりあえず、中世的なデザインのアーリーヴィクトリアン、あるいはジョージアンあたりのライオンヘッドのアンティークドアノッカーだ。イーベイに常に二三点出ているものだが、実物は写真よりはるかに良かった。

長さ15センチ 幅9センチ。ドアノッカーは、古い物は大型だし風格がある。

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2018年11月28日 (水)

天使のアンティークドアノッカー。

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さて、もうヤーメタと言いながら、老人は、この夏からまた激しくアンティークしているワケだが、イギリスのEU離脱国民投票によるポンドの暴落と、経済不安からイギリスのオークションは閑散としていて最低価格での落札が続いて、さすがにプロの出品者はオークションはやめて、即決のみの出品となっているが、ときどき善良なシロート衆が、競り上がるものと思って、とても低い価格でオークションに出品してくるから、ユーラシア大陸の向こうの東洋の島国の姑息な老人が、そーっと、ほんの少し上乗せしてスナイプ入札をしておくと、誰も競り合う御仁がいないから、落札してしまい、さらにイーベイの二位価格というヤツで始めの値段で決済となるわけで、ほとんど“持ってけドローボー状態”の今日この頃、皆様いかがお過ごしですか。


思えば十数年前、オークションに参加しはじめた頃、超の付く円高とリーマンショックで、アメリカではおもしろいほどアンティークカップが安値で落札できた。

今回のポンドの暴落も、対ポンドでは円の暴騰。売り手の不幸は、買い手の幸福。まるでシェークスピアの世界のようだ。
オークションという楽観的なシステムは、経済不安の元ではその残酷さを倍増させる。

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さてさて、ヴィクトリアンだろうかジョージアンだろうか、リプロかな、ケルビムのドアノッカー。よくあるテーマだがストライカーのデザインが武骨で、イタリアともフランスとも違う珍しいものだ。長さ18センチもあり、フロントドア用。古いドアノッカーは、シンプルモダンの家の壁面装飾にとても効果的だと思う。
イギリスから届いた段ボール一杯のアンティークドアノッカーを前に、老人は今、天使のようにシアワセだ。 
今年の夏は色々と熱かったな。

今回は、面白い物をたくさん戴いた。
しかし、お小遣いも少ないし、まあホドホドにしておこうと思う古希間近の晩秋の老人だ。

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2018年11月 8日 (木)

黒紅葉。

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老人は、このところすっかりゴス爺して、中世を歴史散歩しているワケだが、昨日は退屈しのぎに、こんなイタズラをしてみた。
モノトーンで、黒ゴスなテイストで、博物的でナカナカいい。
書斎の天井もしてみた。

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2018年10月 9日 (火)

休眠期。


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もう少し掘り下げてみたり、拡げてみたり、絞ってみたり、するつもりです。

ブログは、しばらく休みます。    ゴス爺

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2018年10月 6日 (土)

ゴシックのアンティークドアノッカー。

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ゴシックの大聖堂の、天国に繋がるような垂直性。塔と何本もの柱、バラ窓とステンドグラス。

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ゴシックと呼ばれる建築様式は、12世紀のフランスに始まり16世紀までヨーロッパの大聖堂や教会を席巻した様式だが、柱の連続と薄い壁面、アーチ天井により巨大な空間を生み出し、天国への願望を垂直性により実現したが、装飾過多で、いささかグロテスクであって、ゴシックの語源は“野蛮なドイツスタイル・野蛮なゴート人の”という蔑称だ。

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そのゴシックスタイルが復活した時期がある。

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ゴシックリバイバル、あるいはネオゴシック、18世紀半ばのイギリスに始まり19世紀のヨーロッパ各地に広がった。

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ロンドン中心部のイギリス国会議事堂やウエストミンスター寺院は、ゴシックリバイバルの建築で、イギリスの建物の印象を今も“ゴシック”としている。
テムズ河畔のこの通りを毎朝散歩していたのは平成元年だったな。

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さてさて、そんなことで、もっと古いドアノッカーはないか、もっとイギリス的なドアノッカーはないかということでゴシックのドアノッカーを手に入れた。
“野蛮なゴート人”はローマ帝国からヨーロッパを解放したワケで、ローマの退廃からイギリスを解放し政治的自由をもたらしたゴシックはもっともイギリスにふさわしい様式でもある。
ゴシックリバイバル期の物だと思うが、いかにもゴシックの教会という感じのドアノッカーで
、シャビーで中世的でグッドテイストだ。

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Cast Iron Door Knocker Antique Old Church Medival Vintage



このコーナーも完成かな。

何を選ぶか、どう並べるかはコレクターの一番の仕事で、老人は、ついついマトメ過ぎたり、整理し過ぎたりの癖がある。

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この小市民的バランス感覚をどこかで崩した方が面白みが出るのだが、老人に残りの人生は僅かしかないワケで、蒐集と同時に終活の日々だから、常に一日の終わりにはコーナーを完成させておかなくてはならないワケで、小さくとも良く整理したコレクションでありたい。  

老人の人生も、同じようにちいさくまとまった人生だったが。

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なんてことを言いながら“歴史とスタイルのスベッタころんだ”が楽しい、秋の夜長の“ゴス爺”だ。

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