さてさて この「マンオンキャメル」の絵皿
イーベイでオールドノリタケとして売られていた物
日本のアンティーク屋さんのサイトでもオールドノリタケとして売られている。
裏印を見てみよう。
CAMEL CHINA とある。
オールドノリタケのガイドブックを調べてもこの裏印もブランド名も見つからない。
ノリタケが特定のデザインのカテゴリーをブランドとして裏印に入れる例はオールドノリタケの時代にはない。
キャメルチャイナなのにキャラクターがライオンヘッドなのはどうしたものか。
さて手元に名古屋製陶所(メイトー)のセロリ皿がある
メイトーの裏印を見てみよう NIPPON表記だから古いものだ
メイトーの前身は帝国製陶所 王冠がCIとして使われている。
裏印の色もキャメルチャイナと同じだ。
更に今回の蒐集で手に入れた蓋物がある
これもオールドノリタケとして売られていたが
オールドノリタケではないなと思いながら面白いから手に入れた
風車の絵柄でこれもノリタケのパクリだ。
裏印を見なければオールドノリタケと言われて誰もが信じると思う。
さて 裏印を見る。
王冠とハンドペインテッド
メイトーの裏印だ
更に風車だから OLDMILL CHINAとある。
もう疑いの余地はない キャメルチャイナは 名古屋製陶所・メイトーの物だ。
ちなみに風車の絵柄もオールドノリタケの物とメイトーのものを比べてみる。
ノリタケの風車の絵柄
中日新聞の記事にあった壮絶な産業スパイ合戦・デザイン盗用の実態を見るようだ。
もちろん私には どちらが先であったかという確たる証拠はない
盗む必要があった方はどちらかを想像しているだけだ。
とは言え マンオンキャメルのデザイン盗用は日本のメイトーだけではない。
海外の通販サイトで見つけたマンオンキャメルの花瓶だ
アーツアンドクラフツ的で アールデコの初期のようでもある
裏印は日本的だが メイドインイングラントとある。
更にチェコスロバキア製のこんな物がある
マンオンキャメルの絵皿そのものだ。
オールドノリタケの中で これほど他メーカーにコピーされたモチーフはめずらしい。
では 次回からはオールドノリタケのマンオンキャメルを存分に。